EPISODE · Jan 22, 2025 · 6 MIN
ボイスドラマ「2人のホームオフィス」後編
from ボイスドラマ〜Interior Dream · host Ks(ケイ)、湯浅一敏、インテリアドリーム
登場人物 ・男性(34歳)・・・グラフィックデザイナー、彼女とは仕事で知り合い一緒に暮らす(CV:日比野正裕) ・女性(36歳)・・・マーケティングディレクター。彼に仕事を発注するマネージャー(CV:桑木栄美里) 【Story〜「2人のホームオフィス/彼女」】 彼: 「いいかい、インテリアにはいろんな物語が隠れているんだよ」 彼女: 突然、彼が語り出す。 ひとりごとではなく、腕に抱いた赤ちゃんに向かって語り出す。 半年前この世界にやってきた、小さな小さな命。 やっと授かった、私にとっても、彼にとっても、大切な宝物。 彼: 「たとえば、ほら。この焦香(こがれこう)のデスク」 彼女: そんな、難しい日本語。私でもわからないのに・・・。 彼はグラフィックデザイナー。 いま手がけているワークで、日本の伝統色を扱っているらしい。 彼: 「パパとママはここに置いてあるパソコンの中で知り合ったんだよ」 彼女: やめてよ。まるで、出会い系サイトで知り合ったみたいじゃない。 私たちは、あるプロジェクトのリモート会議で知り合った。 参加者全員がオンラインから退出したあとに、 なぜか彼と私だけが居残っちゃったんだっけ。 彼: 「あのときのママの顔、可愛かったなあ」 彼女: いまは可愛くないってこと? これ以上言ったら、あなたにおむつ全部取り替えてもらいますからね。 彼: 「ママがね、突然パパを食事に誘ったんだ」 彼女: いい加減なこと言わないで。 あなたが、いきなりアドレス交換しようって言ってきたんじゃない。 まあ、迷いながらも教えちゃったけど・・・ 彼: 「最初にママをエスコートしたのは、ホテルのディナーコース」 彼女: ホテルのカフェのアフタヌーンティースイーツでしょ。 彼: 「パパはグラフィックデザイナー、っていうお仕事だから ママのプロジェクトの重要なビジュアルイメージをデザインしたんだ」 彼女: ま、それは当たってるか。 彼: 「ママはパパのビジュアルを見て、感動して涙が止まらないって言ってた」 彼女: 言ってない、言ってない。そこまでじゃあ、なかったかな。 彼: 「初めてママがパパのおうちに来たのは君が生まれる半年前だよ」 彼女: いやあね。計算が合わないじゃない。 彼: 「パパのホームオフィスを見たママは感動して、 パパをインテリアショップへ連れていったんだ」 彼女: そんな、感動ばっかりしないから。 それに感動したんじゃなくて、あきれたの。 オトコの一人暮らしってろくなもんじゃないって思ってたけど、 インテリアデザインの才能なさ過ぎ。 デザイナーなのに、レイアウトやバランスくらい考えてほしかったのよ。 彼: 「ママが選んでくれたのは、この百入茶(ももしおちゃ)のワークチェアと 紅消鼠(べにけしねずみ)の収納用チェスト」 彼女: あら、そうだったかしら。 彼: 「伝統色を使う、というのもママのアイデアなんだ」 彼女: え・・・。そう・・・だ・・・った・・・っけ・・・ 彼: 「ママはね、いつだってパパに最高のインスピレーションを与えてくれる 女神なんだ」 彼女: もう、私が聞いてるの、わかってて言ってるんでしょ。 彼: 「だから君は女神の子ども、キューピッドだよ」 彼女: ・・・ったく、女神の子どもなら、アポロンとかペルセウスでしょ。 いつだってツメが甘いんだから。 彼: 「パパはねえ、ママにずうっと恋焦がれてるんだよ これがその証拠さ」 彼女: え・・・? それって、私がいつもショーウィンドウで見ていたストーンリング・・・? こんなサプライズ、ずるい。 でも、ありがとう・・
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登場人物 ・男性(34歳)・・・グラフィックデザイナー、彼女とは仕事で知り合い一緒に暮らす(CV:日比野正裕) ・女性(36歳)・・・マーケティングディレクター。彼に仕事を発注するマネージャー(CV:桑木栄美里) 【Story〜「2人のホームオフィス/彼女」】 彼: 「いいかい、インテリアにはいろんな物語が隠れているんだよ」 彼女: 突然、彼が語り出す。 ひとりごとではなく、腕に抱いた赤ちゃんに向かって語り出す。 半年前この世界にやってきた、小さな小さな命。 やっと授かった、私にとっても、彼にとっても、大切な宝物。 彼: 「たとえば、ほら。この焦香(こがれこう)のデスク」 彼女: そんな、難しい日本語。私でもわからないのに・・・。 彼はグラフィックデザイナー。 いま手がけているワークで、日本の伝統色を扱っているらしい。 彼: 「パパとママはここに置いてあるパソコンの中で知り合ったんだよ」 彼女: やめてよ。まるで、出会い系サイトで知り合ったみたいじゃない。 私たちは、あるプロジェクトのリモート会議で知り合った。 参加者全員がオンラインから退出したあとに、 なぜか彼と私だけが居残っちゃったんだっけ。 彼: 「あのときのママの顔、可愛かったなあ」 彼女: いまは可愛くないってこと? これ以上言ったら、あなたにおむつ全部取り替えてもらいますからね。 彼: 「ママがね、突然パパを食事に誘ったんだ」 彼女: いい加減なこと言わないで。 あなたが、いきなりアドレス交換しようって言ってきたんじゃない。 まあ、迷いながらも教えちゃったけど・・・ 彼: 「最初にママをエスコートしたのは、ホテルのディナーコース」 彼女: ホテルのカフェのアフタヌーンティースイーツでしょ。 彼: 「パパはグラフィックデザイナー、っていうお仕事だから ママのプロジェクトの重要なビジュアルイメージをデザインしたんだ」 彼女: ま、それは当たってるか。 彼: 「ママはパパのビジュアルを見て、感動して涙が止まらないって言ってた」 彼女: 言ってない、言ってない。そこまでじゃあ、なかったかな。 彼: 「初めてママがパパのおうちに来たのは君が生まれる半年前だよ」 彼女: いやあね。計算が合わないじゃない。 彼: 「パパのホームオフィスを見たママは感動して、 パパをインテリアショップへ連れていったんだ」 彼女: そんな、感動ばっかりしないから。 それに感動したんじゃなくて、あきれたの。 オトコの一人暮らしってろくなもんじゃないって思ってたけど、 インテリアデザインの才能なさ過ぎ。 デザイナーなのに、レイアウトやバランスくらい考えてほしかったのよ。 彼: 「ママが選んでくれたのは、この百入茶(ももしおちゃ)のワークチェアと 紅消鼠(べにけしねずみ)の収納用チェスト」 彼女: あら、そうだったかしら。 彼: 「伝統色を使う、というのもママのアイデアなんだ」 彼女: え・・・。そう・・・だ・・・った・・・っけ・・・ 彼: 「ママはね、いつだってパパに最高のインスピレーションを与えてくれる 女神なんだ」 彼女: もう、私が聞いてるの、わかってて言ってるんでしょ。 彼: 「だから君は女神の子ども、キューピッドだよ」 彼女: ・・・ったく、女神の子どもなら、アポロンとかペルセウスでしょ。 いつだってツメが甘いんだから。 彼: 「パパはねえ、ママにずうっと恋焦がれてるんだよ これがその証拠さ」 彼女: え・・・? それって、私がいつもショーウィンドウで見ていたストーンリング・・・? こんなサプライズ、ずるい。 でも、ありがとう・・
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