ボイスドラマ「JUNE BRIDE」前編 episode artwork

EPISODE · Feb 2, 2025 · 8 MIN

ボイスドラマ「JUNE BRIDE」前編

from ボイスドラマ〜Interior Dream · host Ks(ケイ)、湯浅一敏、インテリアドリーム

登場人物 ・妹(8歳/17歳)・・・10歳も年の離れた姉を慕っている(CV:桑木栄美里) ・姉(18歳/27歳)・・・年の離れた妹と仲良し。結婚式直前のある日・・(CV:桑木栄美里)・ ・父(44歳/53歳)・・・なにより娘たちを愛する歴史学専攻の大学教授(CV:日比野正裕) <妹17歳/父53歳> (SE〜雨の音/家の中) 妹: 「いやあね、今日も雨・・・」 父: 娘がリビングの窓から空を眺めて、恨めしそうにつぶやく。 妹: 「来週は、晴れるかなあ・・・」 父: 「大丈夫。式の日にはきっと晴れるよ。お父さん、晴れ男だから」 (BGM〜雨イメージ「Rain May Come」) 父: それでもまだ、祈るような表情で空を見つめる娘。 正確に言うと、下の、娘。 彼女には、10歳も年の離れた姉妹(きょうだい)がいる。 来週、ジューンブライドになる姉だ。 2人は、妹がまだ幼い頃から 年の差なんてまるで関係なく心を通じ合わせていた。 <妹8歳/父44歳> 妹: 「お姉ちゃ〜ん、これ、かわいい!」 父: 姉の大学入学が決まり、一人暮らしをはじめるとき 家族で行ったインテリアショップ。 妹は、コンパクトな食卓を目ざとく見つけて 大きな声で姉を呼ぶ。 妹: 「お部屋、ちいさくても、これなら大丈夫」 父: さすが私の娘。 姉がワンルームに住むなんてひとことも言ってないのに。 しかも、彼女が推す食卓は、グラストップのローテーブル。 当時のハイトレンドだった。 姉も満面の笑みで妹の頭を撫でる。 年は離れていても、まるで親友のような姉妹だ。 妹: 「ここにお花を置いて、お姉ちゃんと一緒にお茶を飲むの」 父: 「お姉ちゃんは一人暮らしだからね」 妹: 「だから、寂しくないように私がそばにいてあげる」 父: 「お姉ちゃんちは遠くだから、1人じゃいけないよ」 妹: 「う・・・」 父: つぶらな瞳を潤ませて、口をつぐむ娘を見ていると こっちが切なくなってしまう。 結局、なんだかんだと理由をつけ、 姉の暮らす東京まで何度連れていったことだろう。 その都度、食卓の一輪挿しには姉の大好きなミモザを生け、 とっておきの茶葉で紅茶を淹れて、いつまでも語り合う。 そうそう、ミモザの花言葉は「感謝」「友情」・・・ 互いに「感謝」し、「友情」を深めていく。 そんな2人を見るのが、私の一番幸せな時間だった。 <妹17歳/父53歳> (SE〜インテリアショップのガヤ) 妹: 「お姉ちゃん、今度は大きな食卓にするんでしょ」 父: 結婚式の1週間前。 家族で出かける最後のインテリアショップ。 いや、最後じゃないかな。 3人で出かけるのは、最後かも。 彼女は姉と腕を組み、新居の家具を見て回る。 楽しそうな笑顔の合間に見える切ない表情。 まもなく新郎となるお婿さんは、 ハネムーン休暇のためにハードワークをこなしている。 代わりに、姉と新居のインテリア選びを任されたのが、彼女だった。 妹: 「え・・・この食卓? こんなん全然大きくないよ。 だってこれから家族がいっぱい増えるじゃない」 妹: 「ベッドは、シングルからダブルね。 そこにベビーベッドが増えていくんだから」 妹: 「一人暮らしのときは置けなかったソファも必要だよ。 私が遊びに行っても3人で座れるような、大きなソファ」 父: どうやら私の出る幕はなさそうだ。 (SE〜雨上がりのイメージ/小さくさえずる小鳥の声) 妹: 「あ、雨やんだみたい」 父: 「ほらね、お父さん晴れ男だって言ったろ」 妹: 「なに言ってんの。結婚式、来週だよ・・・」 父: そう言いながら、満面の笑みが彼女を包む。 慌ただしく式の準備に追われる姉をサポートしながら リビングで妹と過ごす和やかなひととき。 1週間前のビフォー・ウェディングは、 凪いだ海のように、ゆったりと流れていった。 (SE〜静かに流れるウェディングマーチ〜宴席のガヤ) 妹: 「お父さん、私たちの席こっちだよ」 父: 席札を確かめながら、腰をおろす。 隣に座る娘は、テーブルを眺めて不思議そうな顔をしている。 妹: 「お父さん、席札の下になにかある・・・」 父: 席札に隠れるように折り畳まれた純白のナプキン。 そこに包まれていたのは・・・ 妹: 「手紙だ・・・」 父: ゆっくり、こわれものを扱うように、そっと手紙を開いていく。 妹: 「私の大切な妹へ・・・ あなたが私の妹でいてくれることに感謝しています。 あなたが私の妹でいてくれることに誇りを感じます。 あなたが私の妹でいてくれることが、私の人生の宝物です。 結婚は新しい旅立ちですが、私たちの絆は永遠です。 これからは、あなたが輝く番。 輝いていくあなたを見るのが私の喜びです」 父: 大粒の涙が娘の頬を伝わる。 妹: 「お祝いされる方がお祝いしてちゃだめじゃない・・・」 父: 最高のクライマックス。 まだ結婚式も始まっていないのに・・・

登場人物 ・妹(8歳/17歳)・・・10歳も年の離れた姉を慕っている(CV:桑木栄美里) ・姉(18歳/27歳)・・・年の離れた妹と仲良し。結婚式直前のある日・・(CV:桑木栄美里)・ ・父(44歳/53歳)・・・なにより娘たちを愛する歴史学専攻の大学教授(CV:日比野正裕) <妹17歳/父53歳> (SE〜雨の音/家の中) 妹: 「いやあね、今日も雨・・・」 父: 娘がリビングの窓から空を眺めて、恨めしそうにつぶやく。 妹: 「来週は、晴れるかなあ・・・」 父: 「大丈夫。式の日にはきっと晴れるよ。お父さん、晴れ男だから」 (BGM〜雨イメージ「Rain May Come」) 父: それでもまだ、祈るような表情で空を見つめる娘。 正確に言うと、下の、娘。 彼女には、10歳も年の離れた姉妹(きょうだい)がいる。 来週、ジューンブライドになる姉だ。 2人は、妹がまだ幼い頃から 年の差なんてまるで関係なく心を通じ合わせていた。 <妹8歳/父44歳> 妹: 「お姉ちゃ〜ん、これ、かわいい!」 父: 姉の大学入学が決まり、一人暮らしをはじめるとき 家族で行ったインテリアショップ。 妹は、コンパクトな食卓を目ざとく見つけて 大きな声で姉を呼ぶ。 妹: 「お部屋、ちいさくても、これなら大丈夫」 父: さすが私の娘。 姉がワンルームに住むなんてひとことも言ってないのに。 しかも、彼女が推す食卓は、グラストップのローテーブル。 当時のハイトレンドだった。 姉も満面の笑みで妹の頭を撫でる。 年は離れていても、まるで親友のような姉妹だ。 妹: 「ここにお花を置いて、お姉ちゃんと一緒にお茶を飲むの」 父: 「お姉ちゃんは一人暮らしだからね」 妹: 「だから、寂しくないように私がそばにいてあげる」 父: 「お姉ちゃんちは遠くだから、1人じゃいけないよ」 妹: 「う・・・」 父: つぶらな瞳を潤ませて、口をつぐむ娘を見ていると こっちが切なくなってしまう。 結局、なんだかんだと理由をつけ、 姉の暮らす東京まで何度連れていったことだろう。 その都度、食卓の一輪挿しには姉の大好きなミモザを生け、 とっておきの茶葉で紅茶を淹れて、いつまでも語り合う。 そうそう、ミモザの花言葉は「感謝」「友情」・・・ 互いに「感謝」し、「友情」を深めていく。 そんな2人を見るのが、私の一番幸せな時間だった。 <妹17歳/父53歳> (SE〜インテリアショップのガヤ) 妹: 「お姉ちゃん、今度は大きな食卓にするんでしょ」 父: 結婚式の1週間前。 家族で出かける最後のインテリアショップ。 いや、最後じゃないかな。 3人で出かけるのは、最後かも。 彼女は姉と腕を組み、新居の家具を見て回る。 楽しそうな笑顔の合間に見える切ない表情。 まもなく新郎となるお婿さんは、 ハネムーン休暇のためにハードワークをこなしている。 代わりに、姉と新居のインテリア選びを任されたのが、彼女だった。 妹: 「え・・・この食卓? こんなん全然大きくないよ。 だってこれから家族がいっぱい増えるじゃない」 妹: 「ベッドは、シングルからダブルね。 そこにベビーベッドが増えていくんだから」 妹: 「一人暮らしのときは置けなかったソファも必要だよ。 私が遊びに行っても3人で座れるような、大きなソファ」 父: どうやら私の出る幕はなさそうだ。 (SE〜雨上がりのイメージ/小さくさえずる小鳥の声) 妹: 「あ、雨やんだみたい」 父: 「ほらね、お父さん晴れ男だって言ったろ」 妹: 「なに言ってんの。結婚式、来週だよ・・・」 父: そう言いながら、満面の笑みが彼女を包む。 慌ただしく式の準備に追われる姉をサポートしながら リビングで妹と過ごす和やかなひととき。 1週間前のビフォー・ウェディングは、 凪いだ海のように、ゆったりと流れていった。 (SE〜静かに流れるウェディングマーチ〜宴席のガヤ) 妹: 「お父さん、私たちの席こっちだよ」 父: 席札を確かめながら、腰をおろす。 隣に座る娘は、テーブルを眺めて不思議そうな顔をしている。 妹: 「お父さん、席札の下になにかある・・・」 父: 席札に隠れるように折り畳まれた純白のナプキン。 そこに包まれていたのは・・・ 妹: 「手紙だ・・・」 父: ゆっくり、こわれものを扱うように、そっと手紙を開いていく。 妹: 「私の大切な妹へ・・・ あなたが私の妹でいてくれることに感謝しています。 あなたが私の妹でいてくれることに誇りを感じます。 あなたが私の妹でいてくれることが、私の人生の宝物です。 結婚は新しい旅立ちですが、私たちの絆は永遠です。 これからは、あなたが輝く番。 輝いていくあなたを見るのが私の喜びです」 父: 大粒の涙が娘の頬を伝わる。 妹: 「お祝いされる方がお祝いしてちゃだめじゃない・・・」 父: 最高のクライマックス。 まだ結婚式も始まっていないのに・・・

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登場人物 ・妹(8歳/17歳)・・・10歳も年の離れた姉を慕っている(CV:桑木栄美里) ・姉(18歳/27歳)・・・年の離れた妹と仲良し。結婚式直前のある日・・(CV:桑木栄美里)・ ・父(44歳/53歳)・・・なにより娘たちを愛する歴史学専攻の大学教授(CV:日比野正裕) <妹17歳/父53歳> (SE〜雨の音/家の中) 妹: 「いやあね、今日も雨・・・」 父: 娘がリビングの窓から空を眺めて、恨めしそうにつぶやく。 妹: 「来週は、晴れるかなあ・・・」 父: 「大丈夫。式の日にはきっと晴れ...

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