EPISODE · Apr 19, 2024 · 8 MIN
Sunazawa Newsletter Vol.098
from Sunazawa AI Radio · host Sunazawa
情報っていろんなところで言われているけれど、じゃあ情報ってなによっていわれたときに明確に答えられる人って少ないと思います。ですので、まずは情報の定義から始めたいと思います。まず、情報とは「情けに報いる」と書きます。これを僕なりに解釈すると、質問への回答というか、わからないことに対する知識や発想が、いわゆる情報と言われているものだと考えています。とはいえ、人はわからないことは認識できないというジレンマを抱えている。難しい内容の本を一度読んだだけでは内容を対して理解できないのと一緒で、今の自分と同じレベルの知識しか理解することができない。人の脳ってそういうふうに作られている。だから、たとえばYouTubeで本の要約チャンネルなんかあるけれど、あれはYouTuberが大事だと思った箇所、それに準じた知識しか抜き出されてないから、あまり意味がないと思ってる。予習で利用する分には悪くないと思うけれど、著者の考えを本当の意味で理解するには、原書というか、書かれている「情報」そのものに触れる必要がある。YouTubeの話がでたからSNSについても触れるけど、たとえば昔は僕もTwitterやってたけれど、ユーザーがある一定を超えたあたりから急速につまらなくなったのを感じる。もっといえばソーシャルメディアそのものがオワコンに片足突っ込んでる。スマホの登場で良くも悪くもインターネット環境が身近になった影響で、どんどんソーシャルメディアの人口が増えた結果、リテラシーがなくても使える人が激増して客層が荒れてるように感じる。いまはもうやってないからわからないけれど、かつては誰も美味しいと感じない薄めたカルピスが蔓延しているような状況だった。インスタなんかわかりやすいけれど、広告って毎日投稿したとして、誰にもみられていなければ画像投稿した意味って全くないじゃない。まあもちろん、自己満足感というリターンで納得できる人は別だよ。ただ、いまやソーシャルメディアのアカウントを持っていない人がマイノリティで、毎日膨大な量の投稿がアップロードされているなかで、どうやって自分のアカウントに辿り着けるのかってものすごく不明瞭じゃない?改めて考えてみれば、僕が購入するモノとか、行ってみたいと思うレストランとか、かつて所属していたコミュニティとか、面白いと思って使っているサービスの大半は、ググったりsnsの広告で見つけてない。大半は友人知人の口コミを通じて教えてもらっている。直接会ったことのある信頼できる人や使ったことのあるサービスとか、自分のリアルな体感と結びついている情報をものすごく重要視している。なぜなのか。それは、僕が自分の感性っていうのに対してものすごい自信を持っているからだと思う。自分の感性を信じている。もちろん間違っていることも多くあるけれど、それでも可能な限り自分の直感を信じる。だから、あまり過去の選択に対して後悔することもない。なぜなら過去の自分がそのときにベストだと思った選択をしているはずだから。あそこでああすりゃよかったなんて、この世界に存在しないパラレルワールドの自分と比較してなんか意味あるのかって話じゃない?過去の自分を責めないで、ああ、これができてなかったんだなっていう気づきがある。つまり情報だよね。そういう体験ベースの情報をいまの自分にフィードバックして、思考と行動を変えて運命や未来を変えていく。運命って変えられないと思っている人がいるけれど、運ってことは運べるというわけで、つまり可動できるものなんだよね。よりよい運命のための選択肢を広げるためには、どんどん行動して、どんどん失敗して、早いうちに気づきを通じた情報を行動にフィードバックすることが大切だと思います。とはいえ、この気づきを早めるショートカットする方法があって、それが読書ね。ドイツ帝国の宰相だったオットー・フォン・ビスマルクが「愚者は経験に、賢者は歴史に学ぶ」といったけれど、要するに他者の経験を文章という形で情報化されている本を読むことが、失敗を回避するための一番早い方法なんだと思うのです。僕もまだまだなので、引き続き精進します。今週は情報についてのお話をしました。アムステルダムを旅しているときにも思ったけれど、いい場所にいい人が集まって、逆も真なりで、いい人がいい場所に集まって、結果的にいい情報が集まってくる。なぜなら、情報というのは生き物、増えたいという本能があるから。たとえば、飲食店のウェブがリンク切れだったりするとさ、なんとなくこのお店はもうやってないなって思うじゃない。3年前と最低時給が違うのに全然更新されていないウェブの情報は、鮮度が激落ちしている。情報って生き物だから、鮮度がすごい大事だと考える。食事をするのに鮮度が落ちてる素材で調理したら食中毒を起こすのと同じで、古くて利用価値のない情報を学んでも情報中毒になる。ソーシャルメディアに転がってる情報のほとんどがそれに類するものだと僕は考える。クラブで見ず知らずの人から飲み物を受け取らないのと同じように、出所の不明瞭な情報には気を付ける必要がある。では、ベルリンのなかで一番いい情報が集まっている場所はどこなのか?それが、僕にとってベルクハインなんです。たとえば、僕がベルクハインで出会った友人のひとりは、米国の大学で教授をしているのだけれど、黒澤明の映画を説明するのにシェイクスピアの『リア王』を知っていること前提で話を進めたりする。シェイクスピアって欧米圏だと、それなりの知識層なら知らないと話にならないってくらいの扱いになっている。日本で例えるなら、さすがに『桃太郎』とまではいかないけれど、村上春樹くらいの扱いに近い。知識人なら読んでて当然って感じで話が進む。その場でわからないって回答したらそれまで。僕はその場でかろうじて「誰がコーディリアなの?」って質問ができたから、それなりに教養があるとアピールできたかなとは思ってる。たぶん。もちろんベルクハインが誰にとっても「良い場所」であるとは言わないけれど、ベルリンどころか世界中から音楽好きが抜群の音響環境を目掛けてが集まってくる場所だから、ここで手に入る情報ってやっぱり面白いものが多い。まあ、ここ数年のソーシャルメディアの普及で客層が荒れ出したらしく、僕自身も友人と会って話すために行ってるところはある。そろそろ別の場所を探す必要があるのかもしれない。逆にこの番組を聞いてくれている人は、たぶん僕と直接会ったことのある人がほとんどのはずで、僕がやっている番組だから聞いてくれていると思っている。なぜなら、情報にそれなりの確度があって、それなりに面白いと感じてくれているはずだから。経験を通じて蓄積した情報って、やっぱり人に伝えたいと思う。このフィードバックループが、いい環境なんだと思う。こういう情報的に良い環境にいる人や、良い客層に恵まれている場所が、本当の意味で「居心地の良い場所」なのだと考える。この番組も、読者にとってそういう場所になればいいなと思って作っている。食事の例で出したように、食物が身体をつくるように、情報が思考を作る。だから、どういう情報に接すればいいのかって実はすごい大事なことだとおもってる。 Get full access to Sunazawa Newsletter at sunazawa.substack.com/subscribe
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