互ひとみのラジオ

PODCAST · arts

互ひとみのラジオ

互ひとみ Tagai Hitomi1993年生まれ東京都出身ナレーター・声優・俳優Born in 1993. From Tokyo Japan. Narrator, voice actress, actress. 配信内容•文学作品の朗読 •モノローグ •日々の雑談  2023年4月stand.fmスタート2023年11月5日Spotifyにリニューアル 各種SNShttps://lit.link/hitomino 使用機材マイクShure MV7/Shure BETA58A オーディオインターフェイスZOOM UAC-232 編集ソフトAdobe Audition  Thank you for listening to this podcast. In this podcast, I read aloud Japanese literary works. I would be happy if it helps you learn about Japanese culture and language.

  1. 94

    朗読『地獄変』#5【軋轢の源】芥川龍之介

    良秀には何よりも大切にしているものがあった。彼の娘である。邸で父親とは反対に愛されている娘を、ことあるごとに下がらせようと望む良秀を、大殿は苦々しく思っている。原稿:芥川龍之介『地獄変』青空文庫BGM:『宵風灯路』のる/『慕情』ハシマミ

  2. 93

    朗読『地獄変』芥川龍之介#4【鬼才絵師】

    大殿にも認められる天下一の腕前を持つ絵師である良秀には、人に嫌われる癖があった。それは、人や物の醜さを描こうとするところだ。美しさや神聖さのなかにもそれを見つけ出して写し取る良秀の筆は、誰にも真似のできない彩色を持つのだった。原稿:芥川龍之介『地獄変』青空文庫BGM: DOVA-SYNDROME『立待ち月』『静謐を宿す庭』のる『桜花散る里 』秦暁SE:無料効果音 |SoundJay.com

  3. 92

    朗読『地獄変』芥川龍之介#3【小猿と絵師】

    良秀の娘が助けたことにより、小猿の「良秀」は次第に邸に受け入れられ人々に親しまれるようになっていった。その噂が大殿の元まで届き、彼女が特別な目をかけられるようになっていた、その頃。絵師の方の良秀は__。原稿:芥川龍之介『地獄変』青空文庫SE :https://taira-komori.net/

  4. 91

    朗読『地獄変』芥川龍之介#2【良秀と娘】

    その屏風を描いたのは、今も名を知るものがいるほど高名な絵師、良秀である。男は優れた才能と醜い容姿で人々の噂によくあがる一方、その若い一人娘は器量も性格も清らかで、女房として邸の皆に愛されていた。BGM:PeriTune原稿:芥川龍之介『地獄変』青空文庫

  5. 90

    朗読『地獄変』芥川龍之介#1【ある屏風にまつわる物語】

    ある家来が、かつて自らが仕えた大殿の華やかな時代を語り始める。その心にふと浮かび上がったのは、今では家の宝となっている地獄変の屏風絵、そしてそれにまつわる恐ろしい事件のことだった。SE:https://taira-komori.net/BGM:PeriTune - フリー音楽素材原稿:芥川龍之介『地獄変』青空文庫

  6. 89

    朗読『犬の生活』最終回 小山清

    メリーの出産が間近にひかえたある夜、わたしは自分が犬になる夢を見る。犬としてメリーを守らなければと思ったその時、人間としての人生でこれまで向き合ってこなかった理不尽に立ち向かう勇気が湧いて来るのだった。原稿:小山清『犬の生活』青空文庫

  7. 88

    朗読『犬の生活』#5 小山清

    私の趣味だった吉祥寺にある井の頭公園の散歩は、メリーと暮らすようになり日課に変わった。見慣れた季節の変化も、メリーとともに歩くことで違って見える。この犬と初めて出会った日を思い返しながらベンチに座っていたその時、事件は起こった。原稿:小山清『犬の生活』青空文庫

  8. 87

    朗読『妖影』大倉燁子

    重要な暗号を運ぶ任務を任された男は、船旅なかで不思議な魅力のある女性に出会う。支えがなければ立っていられないほど衰弱した体に対して、見つめられたら離れられなくなりそうな生命力に満ちた目をもつ彼女を忘れられなくなった男は、彼女を探して夜の甲板を歩く。心のどこかに、小さな違和感を感じながら。原稿:大倉燁子『妖影』青空文庫

  9. 86

    朗読『犬の生活』#4 小山清

    ケチだったはずが犬のためには財布のひもが緩み、大家との会話も増えて少しづつ社交的になっていく男。自分の性質まで変えていく犬がそばにいれば、自分の知らなかった可能性が開花していくのではないか。彼はそんなことを空想するまでになった。原稿:小山清『犬の生活』青空文庫

  10. 85

    朗読『白』リルケ

    保険会社の役人フィンクは病気の弟の見舞いに向かう途中、深夜の駅にいた。乗り継ぎのための待合室は真っ暗で、自分と同じように疲れ切った客でいっぱいだ。狭いベンチの空席に腰を下ろし、周囲の物音や暗闇に心が不安定になり始めたその時、部屋の隅から女の声が聞こえてくるのだった。原稿:リルケ『白』森鴎外訳 青空文庫

  11. 84

    朗読『犬の生活』#3 小山清

    メリーの体調を確認するため、わたしははじめて動物病院というものに向かう。怠惰な自分がこれほどまめまめしくメリーを気遣っていることに戸惑いながらも、出産までの対応を真剣に聞くのだった。原稿:小山清『犬の生活』青空文庫

  12. 83

    朗読『ヴィヨンの妻』太宰治

    詩人、酒飲み(無銭飲食)、女癖が悪い。完璧とは言い難い男、大谷に振り回されながらもなぜか憎み切れない人々が、不完全を受け入れて愛する物語。原稿:太宰治『ヴィヨンの妻』青空文庫

  13. 82

    朗読『犬の生活』#2 小山清

    大家の許しを得て、犬(メリー)と暮らし始めた私。ただの犬でしかなかったはずのメリーに、少しずつ愛着が芽生え始めると、怠惰な私の生活にも変化が起きはじめるのだった。原稿:小山清『犬の生活』青空文庫

  14. 81

    朗読『犬の生活』#1 小山清

    公園のベンチで出会った犬が家まで付いてきたので、飼うことにした私。大家の老婆に相談したところ快く承諾をもらうことができ一安心。ただ、その犬は秘密を抱えていた。原稿:小山清『犬の生活』青空文庫

  15. 80

    朗読『黒蜥蜴』最終回 うごめく黒トカゲ&ボーナストラック 江戸川乱歩

    警察がアジトに詰めかけ、ついに追い詰められた黒トカゲはみずから毒をあおる。駆け付けた明智の腕の中で、彼女は最後の思いを彼に伝えた__。原稿:江戸川乱歩『黒蜥蜴』青空文庫

  16. 79

    朗読『黒蜥蜴』#28 再び人形異変 江戸川乱歩

    雨宮潤一に変装していた謎の男。その正体に気づいた黒トカゲは、恐怖と期待を込めて問いかけた。「あなたは松公やなんかじゃないでしょう?あなたは__。」原稿:江戸川乱歩『黒蜥蜴』青空文庫

  17. 78

    朗読『黒蜥蜴』#27二人になった男 江戸川乱歩

    黒トカゲの目の前に戻ってきた雨宮潤一。しかし、その様子は不愛想で飄々としていて明らかにおかしい。不審を抱きながらも早苗の行方を尋ねる彼女の問いに答えるため、「雨宮潤一」は人間檻へと向かうのだった。原稿:江戸川乱歩『黒蜥蜴』青空文庫

  18. 77

    朗読『ある宇宙塵の秘密』海野十三

    若くして教授に昇格した12月の夜、仲間たちに祝われても「私」の心は重い。その席はもともと恩師、渋谷教授のものだったからだ。寒空のなかで輝く星座を見上げながら、ロケットに乗り宇宙に飛び出して行方知れずになった教授との日々を思い出す。原稿:海野十三『ある宇宙塵の秘密』青空文庫

  19. 76

    朗読『古い伝説』片山廣子

    何不自由ないイデンの園に生まれ、魂を与えられなかった、美しいリリス。幸せも不幸もない世界で生きて消えていった彼女を思い、日々のつつましい生活を愛おしく振り返るエッセイ。原稿:片山廣子『古い伝説』青空文庫

  20. 75

    朗読『黒蜥蜴』#26 離魂病

    雨宮潤一は気を失った早苗を運んで大水槽への梯子をのぼる。そして女はついに水中に投げ込まれた。水中の早苗を見て異様な興奮に震える黒トカゲ。そばにあった新聞に気がつくと、そこには目を疑うような文字が並んでいた。「明智名探偵の勝利__岩瀬早苗嬢無事に帰る_」原稿:江戸川乱歩『黒蜥蜴』青空文庫

  21. 74

    朗読『蜘蛛の糸』芥川龍之介

    極楽と地獄が分かれている、ここではない場所のお話。天上の蓮の池から地獄を眺めているお釈迦様は、血の池でおぼれ苦しむ犍陀多(カンダタ)の姿を見つける。多くの罪によって地獄の責苦を受ける男をただ見ていたお釈迦様だったが、彼が唯一行った善行を思い出して、手を差し伸べることにした。原稿:芥川龍之介『蜘蛛の糸』青空文庫

  22. 73

    朗読『黒蜥蜴』#23大水槽 #24白い獣 #25人形異変

    #23大水槽黒トカゲの私設美術館の一番奥。そこには海藻以外何も入っていない大水槽があった。照明に照らされた水を眺める早苗に黒蜥蜴はこの水槽の「使い方」を教えるのだった。#24白い獣自分の身にこれから何が待っているのか。その恐怖に気を失った早苗が次に目覚めると、そこは鉄棒で囲まれた檻の中だった。その檻に彼女は見覚えがある。黒蜥蜴に同じく囚われている若い男が囚われていた場所だ。彼女にはそれを確認する勇気は無かった。#25人形異変一夜明けた早朝の黒トカゲのアジトでは、奇妙な事件が続けて起こっている。黒トカゲの部下の一人である松公が行方不明に、そして美術館の展示品の「人形」たちが何者かによって服を着せられ宝石で飾り立てられていたのだ。明智を海に沈めて敵がいなくなったはずの黒トカゲは不安にかられて、早苗たちの檻へと向かっていった。原稿:江戸川乱歩『黒蜥蜴』青空文庫

  23. 72

    朗読『六の宮の姫君』芥川龍之介

    何の不自由もなく琴を弾いたり歌を詠んだり、不幸も幸せもない日々を暮らしていた六の宮の姫君だったが、両親が急死したことで頼りを失い生活は一気に困窮する。しかし姫にその状況を変える力はなく、乳母は信頼できる後ろだてにと、かねて姫に思いを寄せていた丹波の前司を館に招き入れることにした。国語の教科書でおなじみ芥川龍之介の『羅生門』の裏テーマを描いた作品です。生きるためになんでもする『羅生門』に対して、生きることのすべてを諦める『六の宮の姫君』。人としての善悪と生存本能の間にある矛盾を2つの物語で描きます。どう生きていくべきなのか、その決断は読んだ人それぞれにゆだねられています。原稿:芥川龍之介『六の宮の姫君』青空文庫

  24. 71

    朗読『秘密』竹久夢二

    答えのない問いだけが存在できる、少女たちの「秘密の国」。かつてはその秘密に触れることができた人々も、大人になった今はそのことを忘れ山門に入ることも許されない。何も語らず微笑むばかりの少女たちの心に秘められた秘密とは。原稿:竹久夢二『秘密』

  25. 70

    朗読『黒蜥蜴』#21地底の宝庫 #22恐怖美術館 江戸川乱歩

    #21明智が海に沈んだ後、もう恐れるものが無くなった黒トカゲの船はアジトへの航路を進んでいく。敵が消えて喜んでいるはずの黒トカゲは、一人甲板に残っていつまでも水面を見つめているのだった。#22船は東京湾に到着。早苗さんは目隠しをされて黒トカゲのアジトへ連れてこられる。そこで目隠しを解かれ初めて周囲を見た早苗は、思わず感嘆の声をあげた。目の前には黒トカゲがこれまで収集してきた世界中の美術品が陳列された廊下が、どこまでも続いていたのだ。原稿:江戸川乱歩『黒蜥蜴』青空文庫

  26. 69

    寝る前に聴く朗読『星』岡本かの子

    空気が乾燥してくる秋の夜は星がいつもより輝いて見える。こんな夜にはインド洋の船の上、そしてアラビア砂漠で見た星空を思い出す。星の運行を見て星座を作り占星術を作った太古の人々と、今同じ星を見ている。原稿:岡本かの子『星』青空文庫

  27. 68

    朗読『冬の王』ハンス・ランド森鴎外訳

    北極近く、太陽の沈まない夜がある神秘の国。そこに生きる人々に憧れその秘密に触れようとする物語。原稿:ハンス・ランド原作 森鴎外訳『冬の王』青空文庫

  28. 67

    朗読『黒蜥蜴』#20 水葬礼 江戸川乱歩

    誘拐されてからずっと抵抗を続けていた早苗が突然大人しくなったり、強気な態度をとるようになった。 そこから明智が何らかの方法で船に乗り込み潜伏していることを確信した黒トカゲ。 しかし、船中を捜索しても明智を発見することができない。船が全速力でアジト目指しているなかでは、一刻の猶予もない。 焦る彼女は、ふと、自分が座っている長椅子を見つめた。 原稿:江戸川乱歩『黒蜥蜴』青空文庫

  29. 66

    朗読『黒蜥蜴』#18 怪談 #19 恐ろしき謎 江戸川乱歩

    黒トカゲが海に逃げることを確信した明智が方々に指示を出していた、その翌日の深夜。 真っ暗な夜の海に、波にもまれながら一艘の貨物船が東へと進んでいた。 ただの貨物船に見えるその船の中は、豪華な船室が広がっている。 なかでも高価そうな家具が並ぶ部屋には、一つだけ他と雰囲気の違う長椅子が置かれていた。 原稿:江戸川乱歩『黒蜥蜴』青空文庫

  30. 65

    朗読『春の鳥』国木田独歩

    九州で、まだ若い教師をしていたころの「私」の記憶。城山の草原で本を読んでいたある日、自分のほうを見てニヤリと笑う不思議な男の子と出会う。彼はほかの子供とは違う、子供だった。原稿:国木田独歩『春の鳥』

  31. 64

    朗読『黒蜥蜴』#17 追跡 江戸川乱歩

    逃亡する黒トカゲと、それを尾行する明智。二人がそれぞれ乗ったタクシーは大阪中の街角を何度も回った後、黒トカゲが乗っている方はとある川岸に停車した。明智はついに黒トカゲの本拠を突き止めたのか。彼が前方の車内を覗くと、そこに乗っていたはずの黒トカゲの姿はなかった。原稿:江戸川乱歩『黒蜥蜴』青空文庫

  32. 63

    朗読『泥坊』豊島与志雄

    働きたくない男、五右衛門は、有名な盗賊だった石川五右衛門と同じ名前であることをきっかけに、盗賊になることを志す。 しかし彼にはその才能は無い。橋の欄干にもたれて悩んでいると、仙人を名乗る老人がいつの間にか隣に立っていた。 原稿:豊島与志雄『泥坊』

  33. 62

    朗読『黒蜥蜴』#16 奇妙な駈落者 江戸川乱歩

    取引を終えて「エジプトの星」を手に入れた黒トカゲ。しかし彼女はまだ気を抜くことができない。 ここからどうやって展望台を降り、隠れ家まで戻るか。その途中を明智に尾行されることを警戒していたのだ。 一人になった彼女は、ある策を実行するため、売店へ近づいて行った。 原稿:『黒蜥蜴』江戸川乱歩 青空文庫

  34. 61

    朗読『黒蜥蜴』#15 塔上の黒トカゲ 江戸川乱歩

    黒トカゲからの身代金要求を受けることにした岩瀬氏は、手紙に書かれていた指示通りに通天閣の展望台にやってきた。 冬の夕方。寒風吹きすさぶ展望台には、売店の店員夫婦を除いて誰一人いない。 欄干から地上の人々を眺めて待っていると、和服を着た一人の女性が現れた。 原稿:江戸川乱歩『黒蜥蜴』青空文庫

  35. 60

    朗読『黒蜥蜴』#14 エジプトの星 江戸川乱歩

    人間椅子を用いた令嬢誘拐事件は翌日の新聞によって全国に知れ渡ることとなり、街中のあらゆる長椅子やソファの底があらためられている。 しかし、そんな警察の捜査もむなしく、早苗はいまだ見つからない。 不安といらだちで八つ当たりしてくる岩瀬氏をなだめながら、それでも明智は冷静だった。彼はあるものを待っていたのだ。 原稿:江戸川乱歩『黒蜥蜴』青空文庫 BGM:『荒廃』チョコミント  DOVA-SYNDROME

  36. 59

    朗読『黒蜥蜴』#13 魔術師の怪技 江戸川乱歩

    早苗が誘拐されてから二時間後。大阪から急いで戻ってきた岩瀬氏と明智が屋敷に集まり、事件について話し合っている。鉄格子をはめられた窓、厳重に監視されたドア。完全な密室のなかで、早苗はどうやって姿を消し、酔っ払いの男は現れたのか。岩瀬氏が警備の書生を疑うなか、明智は現実味があると思われる唯一の方法、ある小説家の空想を思い出す。原稿:江戸川乱歩『黒蜥蜴』青空文庫BGM:『strange lullaby』shimtone  DOVA-SYNDROME

  37. 58

    朗読『フォスフォレッスセンス』太宰治

    人はだれでも二つの世界を生きている。 この世の現実と、眠りの中の夢の現実。時間と感情で繋がった二つの世界を錯雑させて人生は進んでいく。 あなたにも、あの人にも、他人が入り込めない夢の世界があるのに、目に見える現実の世界に触れるだけで、どうしてすべてを了解したといえるだろうか。 太宰の口述による短編小説。 原稿:太宰治『フォスフォレッスセンス』青空文庫 BGM『あの日も雨』yuhei komatsu  DOVA-SYNDROME

  38. 57

    朗読『黒蜥蜴』#12令嬢変身 江戸川乱歩

    応接間でピアノを弾く早苗の背後に黒トカゲの魔の手が迫っていた、ちょうどその頃。警護のため廊下に立っていた二人の書生は、応接間から物音がしなくなったことを不審に思い始めていた。そこに早苗の様子を伺いに彼女のばあやがやってくる。書生たちを𠮟りつけ、ばあやが応接間の扉を開けると、そこいたのは早苗ではなく、異臭を放って長椅子に倒れ込む浮浪者だった。原稿:江戸川乱歩『黒蜥蜴』青空文庫BGM:『Evidence』稿屋 隆DOVA-SYNDROME

  39. 56

    朗読『黒蜥蜴』#11 クモと胡蝶と 江戸川乱歩

    岩瀬親子が大阪に戻って半月。 屋敷の警備を厳重にしたり、早苗の監視を増やしたり、黒トカゲの誘拐予告に対してできる限りの警戒を続けた効果なのか、いまだ怪しい人影は現れていない。 黒トカゲは誘拐を諦めたのではないか。そんなふうに屋敷の人間たちが気を緩めはじめた、ある日。 以前から注文していた椅子とソファのセットが応接間に届けられた。 原稿:江戸川乱歩『黒蜥蜴』青空文庫 BGM:『Time limit』Heitaro Ashibe DOVA-SYNDROME

  40. 55

    朗読『黒蜥蜴』#10 怪老人 江戸川乱歩

    黒蜥蜴の逮捕に失敗したことを悔やむ明智は、東京から大阪の自宅へ帰る早苗に同行し、護衛を続けることにした。 一方その頃、同じ大阪市内。 夜の街を暗い顔をして歩く一人の女性がいた。 原稿:江戸川乱歩『黒蜥蜴』青空文庫 BGM:『押し寄せる不安』Make a field Music DOVA-SYNDROME

  41. 54

    朗読『天才になりそこなった男の話』坂口安吾

    坂口安吾には、変わった友人がいた。「頭を強く打つと天才になる」という謎すぎる論理を信仰しており、坂口安吾が学生時代に交通事故にあったことをひどく羨み祝福するのだ。そんな彼が、ついに4か月前、自動車に轢かれて頭を強く打った。原稿:坂口安吾『天才になりそこなった男』青空文庫BGM:『for rain』shimtone  DOVA-SYNDROME

  42. 53

    朗読『黒蜥蜴』#9名探偵の敗北 江戸川乱歩

    黒トカゲの誘拐計画は失敗した。 ドアの前には、保護されて戻ってきた早苗と警察官、岩瀬氏と明智が立っている。逃げ道はない。 しかしこの窮地に追い込まれながらも、彼女は動揺せず、かえって君の悪い笑い声をあげた。 警官が黒トカゲを捕まえようと近づくと、彼女は叫んだ。 「明智さん、右のポケットをさわってごらんなさい」 原稿:江戸川乱歩『黒蜥蜴』青空文庫 BGM:『灰色の脳細胞』Heitaro Ashibe DOVA-SYNDROME

  43. 52

    朗読『黒蜥蜴』#8名探偵の哄笑 江戸川乱歩

    早苗が誘拐された。明智たちが早苗と思って監視していたのは、早苗に見せかけた人形の首だったのだ。明智を見放して警察へ通報しようとする岩瀬氏。名探偵の名を嘲り笑う緑川夫人。明智は探偵として、これまで受けたことのないほどの恥辱を受けた。しかし、まだ明智は諦めなかった。一縷の望みをかけて、彼はあるものを待っていた。原稿:江戸川乱歩『黒蜥蜴』青空文庫BGM:『渦巻くシナプス』かずちDOVA-SYNDROME

  44. 51

    朗読『清貧譚』太宰治

    むかし江戸に、美しい菊を育てることを生きがいにしている貧しい男がいた。馬山才之助。32歳。独身。 ひょんなことから家を間借りさせてやることになった陶本姉弟は菊づくりがとても上手く、才之助はライバル心を燃やしていく。 一方の姉弟は才之助に恩を返すべく、あの手この手で彼を貧乏から救おうとするが、才之助の厄介なプライドはそれを許さない。 面倒くさい男才之助と、なんとしてでも彼を幸せにしたい姉弟の闘いが、今始まる…!! 原稿:太宰治『清貧譚』青空文庫 BGM:『Une brise』んぃん  DOVA-SYNDROME

  45. 50

    朗読『黒蜥蜴』#7暗闇の騎士 江戸川乱歩

    電報によって誘拐の時刻が今夜12時と判明した今、明智は岩瀬親子の部屋で監視を続けている。 そこに早苗を心配して訪ねてきた緑川夫人も参加して、時間がくるのを待つことになった。 密室であるこの部屋に賊が忍び込めるはずはないと気楽に過ごす明智に、夫人は忠告する。二人はこの事件についての賭けをしているからだ。 もしも犯人を捕まえたら夫人は宝石を全て渡し、失敗したら明智は探偵を廃業する。 明智にとっては冗談半分でかわしたはずの賭けは、夫人によって知らぬ間に現実味をおびていくのだった。 原稿:江戸川乱歩『黒蜥蜴』青空文庫 BGM:『足跡迷路』かずち DOVA-SYNDROME

  46. 49

    朗読『黒蜥蜴』#6一人二役 江戸川乱歩

    周囲の警戒が緩んだ隙をついて、緑川夫人は早苗を自分の部屋へと誘い込む。そこには、手下の雨宮潤一が早苗を誘拐するべく潜んでいた。しかし、計画が成功したと思われる物音がドアの向こうから聞こえた数分後、部屋から現れたのは、夫人ではなく早苗だった。原稿:江戸川乱歩『黒蜥蜴』青空文庫BGM:『蒼の月夜のバルカローレ』秦暁 DOVA-SYNDROME

  47. 48

    朗読『黒蜥蜴』#5 女賊と名探偵 江戸川乱歩

    夕食後のホテルのラウンジでは多くの客が、くつろいだ時間を過ごしている。 そのなかに黒トカゲが狙う獲物、岩瀬早苗がいる。 彼女の周囲には彼女を守ろうと警戒する父親の岩瀬庄兵衛、そして彼が護衛役に雇った名探偵、明智小五郎の姿があった。 この事件にあまり乗り気ではない明智とは反対に、早苗の友人である緑川夫人は興味津々とばかりに彼らのそばに座っている。 原稿:江戸川乱歩『黒蜥蜴』青空文庫 BGM:『モンテカルロ』秦暁  DOVA-SYNDROME

  48. 47

    朗読『夜の初めの数分間』渋谷悠

    もしも世界から鏡が無くなったら。自分を見られなくなった私たちは、相手の瞳の中に自分を見つける。
台本:『ハザマ』渋谷悠 論創社 2022年8月BGM:『夜風の火花』くれっぷDOVA-SYNDROME

  49. 46

    朗読『散華』太宰治

    太宰の年少の友人、小説を書いていた三井君と詩を書いていた三田君が亡くなった。1人は病気で、1人は戦争で。太宰は2人の作品を褒めたことがなかった。だが病床での三井君の最後はとても美しく、小説の上手下手など、人間の栄冠には全く関係ないと思った。そして戦地から送られてきた三田君の最後の手紙に、彼の才能を思い知らされた。太平洋戦争期、思った通りの言葉を口にすることが許されない中で、太宰治が残したかった言葉とは。

原稿:太宰治『散華』青空文庫BGM:『帰りみち』hotaru sounds DOVA-SYNDROME

  50. 45

    朗読『黒蜥蜴』江戸川乱歩 #4 女魔術師

    潤一が緑川夫人の子分となって一夜明け、変装も板についてきた頃。彼の部屋に大きなトランクが届けられた。 潤一が蓋を開けると、ちょうど人が一人入れるほどの大きさのトランクの中には、ぼろ布に包まれた石が詰め込まれていた。 驚く潤一に、緑川夫人は今回の計画を説明し始める。その計画はあまりにも大胆なものだった。 原稿:江戸川乱歩『黒蜥蜴』青空文庫 BGM:『strange lullaby』shimtone   DOVA-SYNDROME

Type above to search every episode's transcript for a word or phrase. Matches are scoped to this podcast.

Searching…

No matches for "" in this podcast's transcripts.

Showing of matches

No topics indexed yet for this podcast.

Loading reviews...

ABOUT THIS SHOW

互ひとみ Tagai Hitomi1993年生まれ東京都出身ナレーター・声優・俳優Born in 1993. From Tokyo Japan. Narrator, voice actress, actress. 配信内容•文学作品の朗読 •モノローグ •日々の雑談  2023年4月stand.fmスタート2023年11月5日Spotifyにリニューアル 各種SNShttps://lit.link/hitomino 使用機材マイクShure MV7/Shure BETA58A オーディオインターフェイスZOOM UAC-232 編集ソフトAdobe Audition  Thank you for listening to this podcast. In this podcast, I read aloud Japanese literary works. I would be happy if it helps you learn about Japanese culture and language.

HOSTED BY

tagai hitomi

CATEGORIES

URL copied to clipboard!