PODCAST · arts
ドリアン助川 ECHO WORDS
by ドリアン助川
詩や小説、エッセイなどの朗読も含め、言葉で表現される世界を楽しく探求していきます。
-
32
#31 スラムの子どもたち
東南アジア最大の貧困地域と言われるマニラのバセコ地区、トンド地区を訪れました。これらのスラムにおいて、子どもたちの支援活動をしている「Walky Smokey」の食料支援デーに参加するためです。この団体の現在のリーダーは、バンド叫ぶ詩人の会のドラマーだったヒロキさん。彼と寝食をともにするのは、本当に四半世紀ぶりのことです。スラムの街並は想像を超えた風景の連続でしたが、そこで味わった笑顔の力もまた、かつて経験したことがないものでした。現地で書いた「青空」という詩も朗読します。
-
31
#クリオンにて(3) フィリピンの食べ物
皆さんは、フィリピンの料理と聞いて、なにか思い浮かぶ一皿がありますか。今回は、クリオン島やマニラで味わったフィリピン料理を紹介します。そして、おそらく本では書かないこと、日本の多くの人にとっては垂涎の食材、その生き物から逆襲されたかなり痛い話もお伝えします。
-
30
#29 クリオンにて(2) ここに幸あり
クリオン島では、とてもワイルドな牧師に案内をされて、様々な場所を訪ねました。あなた、本当に牧師ですか? と聞きたくなるほど、こちらのイメージを越えて動き回るPastorでした。 ただ、彼がとても喜んだのは、私がハンセン病の回復者や治療中の方と話をしに来た、言葉を交わしに来た、ということでした。それは、クリオンにやってくるフィリピンのマスコミの姿勢と少し違ったようです。とはいえ、普段においても、日本人相手の日本語のインタビューですら難しいのが現状。限られた英語と、わずかなタガログ語、そして「歌」という総力戦によって、一人一人に会って行ったのです。たとえ数語であっても、現地の言葉を学ぶのは大切なことですね。タガログ語のある言葉をタイトルに、クリオン島で書いた詩を朗読します。
-
29
#28 クリオンにて(1) 微笑みの島
世界最大数のハンセン病患者を収容したことで知られるフィリピンのクリオン島に行ってきました。日本初の国立ハンセン病療養所「長島愛生園」はこのクリオンの施設をモデルにしています。遠いところでした。そして、予想からも遠く外れ、「パラダイス」という言葉がふさわしい島でもありました。シリアスな歴史はあります。でも、この島には世界最大級の微笑みが溢れていたのです。それは、私の人生観を揺るがすことでもありました。クリオン島で書いた詩を朗読します。
-
28
#27 愛とかにめし
「愛」ほど温もりを持ちしかし、つかみどころのない、難しい言葉はないかもしれません。愛は苦しみや悲しみの源にもなり、他を排斥するような状況も招いてしまうこともあります。でも、私たちは、愛がないところでは生きていけません。北海道の長万部(おしゃまんべ)という地名がなくなるとき最後の観光ポスターは、私が書いた「かにめし」という詩でした。 今回はこの「かにめし」を朗読し、 愛について、あらためて考えます。
-
27
#26 金時鐘さん 高見順賞の夜に
3月には韓国の詩人の作品を紹介しますと以前約束しました。ぎりぎりになりましたが、在日韓国人の詩人、金時鐘(キムシジョン)さんの 『失くした季節』(藤原書店)より「春に来なくなったものたち」を朗読します。なぜ3月に金時鐘さんなのか。これには理由があるのです。今回はその前に、いただいているメッセージもたっぷり紹介しています。大阪は鶴橋の市場を彷徨い歩くのが私は大好きです。(新大久保や横浜橋商店街や中華街もね)
-
26
#25 三宅島(3) 心のパイオニア植物
噴火により、溶岩に覆われてしまった町。荒涼たる風景ですが、そこにもやがて緑が芽吹いてきます。漆黒の溶岩大地に根を張る「パイオニア植物」たちです。この植物たちがいなければ、豊かな自然環境は復活しません。私たちもときには、困難な状況に出くわします。そのときに必要なのが、心のなかのパイオニア植物だと思うのです。今回は、私のパイオニア植物の一つである平山譲『灰とダイヤモンド』(PHP文芸文庫)の一節を紹介します。都大会に出ても連戦連敗の都立三宅高校野球部。人数が数ない。練習試合も組めない。噴火による強制避難。数々の困難を乗り越えて試合に臨み、そして敗れ去るとき、三宅高校野球部監督、山本政信先生が部員たちにかける言葉が私の胸にも強く残っています。泣かずに読めるかな。ちょいと自信なし。
-
25
#24 三宅島(2)クジラの大ジャンプ
三宅島にはたくさんの魅力があります。冬季は、ザトウクジラの姿を海岸や波止場から見られることでしょうか。海面を割って飛び出すクジラの迫力を「言葉で」お伝えします。学生たちには海辺でのmeditation(瞑想)も好評でした。際のない海や空、自分の心と向かい合ったとき、どんな境地になるのか。学生たちの詩を朗読します。
-
24
#23 三宅島(1)トマトと希林さん
学生たちを連れて、毎年三宅島に滞在していますが、そもそものきっかけは、調理用のイタリアントマトでした。しかもその始まりは、ニューヨークにあったのです。なぜ活火山の三宅島とイタリアントマトがつながるのか?いったいどういうことなのか?この話には樹木希林さんも登場します。大航海時代も含めたトマトの歴史についてもお伝えしますよ。お楽しみに。
-
23
#22 小さなものたちへ 虫の詩
苦手だという人もいらっしゃいますが、私は虫が好きです。詩集のタイトルにセセリチョウを選んだのも、子どもの頃からの虫への想いが昂じてでしょうか。渋谷ロフト・ヘブンでの『原発回帰を考える』(集英社新書)刊行記念ライブ・シンポジウム。ライブ・ペインティングで参加してくださった画家の山内若菜さんが、お手製のクッキーを、セセリチョウの絵の写真シールで留めてくれました。嬉しかったなあ。仲間を見つけた、という気持ちになりました。今回の「勝手に応援団」は、『地球の生物多様性詩歌集』(コールサック社)より「フンコロガシ」(苗村和正さん)「緑色の繭」(馬場晴世さん)「ブンキ テン」(梶谷和恵さん)を紹介するとともに、『幸運であるトムとセセリチョウの世界』(薄月)からは「シオカラトンボ」を朗読します。
-
22
#21 学生たちと作る詩集
毎年、学生たちと詩集を作ります。詩を印刷した紙を折り、ホチキスでとめていくアナログな詩集です。今日は男子学生が3人、作業を手伝いに来てくれました。ついでに朗読もしてよ、と頼んだら、3人ともマイクの前に座ってくれました。1人は、三角巾で腕を吊っての参加です。1人は、中国からの留学生です。1人は、ゼミ生たちの作品に触れて、詩の印象が変わったと言います。何がどんなふうに変わったのでしょう。今回はエンディングである曲をフルヴァージョンで流します。ギターは、「アルルカン洋菓子店」時代のMITSU君です。
-
21
#20 時の先端に立つ私たちと、カラス
毎日同じような暮らしぶり。この社会がいつまでも続くような錯覚を私たちは持ちがちです。でも、たった1日の動きによって、当たり前だと思っていた社会構造がすっかり変わってしまうことはあり得ます。 実は、誰もが時の先端に立っていて、毎日、新しい世界を生きているのです。未知の空間に向かって、風を受けて飛ぶカラスのように。その先に何が待ち構えているかは、本当は誰にもわからないのです。 19年前に私が書いた詩篇から成る物語 『カラスのジョンソン』の冒頭と、詩集『幸運であるトムとセセリチョウの世界」より「カラス」を朗読します。
-
20
#19 電力と叡智
電力を始めとするエネルギーを、私たちはどこに求め、どう活かしていくべきなのでしょう。本当の叡智が発揮されるのは、「これから」の時間のなかです。今回は、国立民俗学博物館の川瀬慈(いつし)教授の詩集 『叡智の鳥』より「叡智の鳥」『見晴らしのよい時間』より「獣がかじるのは」また、福島の詩人、若松丈太郎さんの詩集より「ある海辺の小学校」を朗読します。『原発回帰を考える』(集英社新書)の刊行を記念し、2月16日、渋谷ロフトヘブンにて、朗読ライブとシンポジウムを行います。私はこの本の巻末に長いなが〜い詩「忘却の果てに」を書いています。
-
19
#18 身体・知覚・詩
心は、頭のなかだけにあるのでしょうか。意識するかどうかはともかく、私たちにとっての第一の世界は、個々の身体であるような気がします。知覚を通じて、私たちの内部は外部と交流し、またその内側の光と影を時々刻々表現します。大いなる過去と虚空に向けた未来をも含む、壮大な時の広がりにおける「今」、詩人の肉体から終わりのない言葉があふれ出します。今回は、管 啓次郎さんの詩集 Agend’Ars(Sayusha)より、私が完全に持っていかれてしまった詩を2つ、『来者の群像 大江満雄とハンセン病療養所の詩人たち』(木村哲也 水平線)より、小島幸二さんの『舌読(ぜつどく)』を朗読します。
-
18
#17 いじめや緊張感に苛まれたとしても
どこの国がどちらにつくのか。国と国をめぐる緊張感が増し、世界から平穏さが失われつつあるように感じます。私たちは、何をよりどころにして生活や表現をしていくべきなのでしょう。それぞれの考え方はありましょうが、私個人の思いであれば語れます。永瀬清子さんの詩集『諸国の天女』より、「ある夏の日」を紹介するとともに、中国を旅した際のエピソードを話します。また、いじめを受けているというリスナーに詩集『幸運であるトムとセセリチョウの世界』より、「ナマコ」を捧げます。
-
17
#16 久米宏さんとプラハ
久米宏さんが旅立たれました。私たち「叫ぶ詩人の会」は生放送の「ニュースステーション」でライブをしたことがあります。それをきっかけに、私はこの番組に複数回出演しました。ある日、久米さんから電話をいただきました。ご夫妻でプラハを訪れるとのこと。プラハは私にとって、とても意味がある街だったのです。今回はチェコの詩人、Miroslav Florianの「大寒」、拙著『湾岸線に陽が昇る』より、テレジンの子どもたちの囁き、そして、U2のBonoが私宛てに残していったくれた手紙を紹介します。
-
16
#15 応援ハイ
皆さんは、自分で自分を応援する技術をお持ちでしょうか。私の場合は、食べたり、飲んだり、歩いたりになってしまうのですが、誰かを応援することで自身を支えているようなときもあります。 考えてみれば、深夜放送をやっていた頃から今に至るまで、 私は一人応援団のように振る舞って生きてきたのかもしれません。 今回は成人式が近いこともあり、二十歳を迎えた学生の詩を紹介します。勝手に応援団は、詩人野口やよいさんの第一詩集『天を吸う』。 また、皆さんへの応援メッセージとして、小説『あん』のある一節を読みます。
-
15
#14 受け止めて微笑むこと
新年あけましておめでとうございます。正月らしいことを話そうかなと思ったのですが、人生の本質的な部分・・・つらいできごとや苦しい日々をどう乗り越えるかについて、『夜と霧』のフランクルの言葉や『青とうずしお』に登場するおばあちゃんのセリフなどを借りて、私の思うところを語っています。2026年、微笑む時間を多くしたい人はぜひ聴いてください。『幸運であるトムとセセリチョウの世界』からは「オットセイ」を朗読しています。
-
14
#13 詩人永瀬清子さんの生原稿
日本現代詩の母、とも呼ばれる詩人永瀬清子さん。岡山県赤磐市の永瀬清子さんの生家で、永瀬さんの詩を朗読し、その孤高からの創造について語る機会をこの晩秋に得ました。ただ、私にはそれだけではなく、永瀬清子さんの直筆の原稿を生家保存会に届けるという大役があったのです。私たち詩を愛する者にとって、永瀬さんの生原稿は(心的な)重要文化財です。もう道中の一歩ずつが緊張したのなんのって、3億円運んでいてもあんな気持ちにはならなかったと思います。皆さんに永瀬清子さんを知ってもらいたい。できれば詩集も入手していただきたい。そのような思いを込めて、永瀬さんの詩を朗読します。ああ、これが今年最後のECHO WORDSですね。皆さん、お聴きいただいて、ありがとうございました。穏やかな年末年始お過ごしください。
-
13
#12 金子みすゞと学生たちの詩
下関で金子みすゞさんの詩を朗読したり、歌ったりするステージをピアニストの髙橋望さんとやってきました。とても良い時間になりました。大学の授業でも年に一度、金子みすゞさんの作品と人生を紹介しています。今年もまた、学生たちが金子みすゞさんの視点に呼応する形で、新しい詩を書いてくれました。それを朗読しますね。そして・・・私の深夜放送を聴いてくれていた皆さんは知っているはず。かよちゃんについても語っています。
-
12
#11 名詞の森
自分なりの名詞の森を育てていくことでなぜ創造性が生まれるのか?15年前、朝日新聞に掲載された「名詞の森」のエッセイや『プチ革命 言葉の森を育てよう』(岩波ジュニア新書)の内容をお伝えします。今回、皆さんに紹介するのは、ロッカー弁護士の島昭宏さん。ザ・ジャンプスというバンドを率いて40年、尚且つ環境法や動物愛護法問題を中心に活躍する弁護士です。彼が弁護士になると思い立ったのは40歳を過ぎてから。法律をゼロから勉強し始めた島さんにはどのような秘策があったのでしょう。詩集『幸運であるトムとセセリチョウの世界』からは「砂の犬」を朗読。いえいえ、途中から朗読ではなく、別の表現が始まります。お楽しみに。
-
11
#10 『青とうずしお』(1)
新刊小説『青とうずしお』がいよいよ刊行されました。淡路島を舞台に、人形浄瑠璃にかける青春を描きました。なぜこの物語が生まれたのか、冒頭のページの朗読も含めて話します。詩集『幸運であるトムとセセリチョウの世界』からは、 ピアニスト髙橋望さんのリクエストがあった作品を朗読します。
-
10
#9 二十歳、初めての詩
詩とは何? と問うところから受け持ちのゼミ生たちは一行ずつ綴っていきます。心象風景と向き合い、自分自身を知るための旅の始まり。今回は、二十歳の学生たちの詩を紹介しますね。『幸運であるトムとセセリチョウ』からは「サンショウオ」の朗読。新刊小説『青とうずしお』についてもお伝えします。
-
9
#8 大人のなかの子どもの目
私たちのなかに残っている「子どもの目」を復活させると、普段の風景が一変し、未知の街を歩いているような気分になることがあります。かつて、幻冬舎の『GOETHE』(ゲーテ)という雑誌で、巻頭の「ゲーテのコトバ」を書いていた時代があります。文豪ゲーテの名言や格言を私流の解釈でエッセイにしていたのです。そのなかから、大人のなかの子どもの目について書いた文章がありますので紹介します。詩集『幸運であるトムとセセリチョウの世界』からは「ホタル」を朗読します。
-
8
#7 子どもの視線
詩に限らず、あらゆる新鮮な表現の根っこには「子どもの視線」が含まれているような気がします。あるいは、子どもが捉えた世界のみずみずしさを再感受できる者、それが詩人なのかもしれません。勝手に応援団では、西宮の詩人、今村欣史さんを紹介します。お孫さんとのやり取りから生まれた詩には、私たちをも刷新させる「子どもの視線」が素朴に、そして劇的に内包されています。また先日、逗子の小坪漁港で披露した即席の詩の中から「鳶(とび)」をあらためて朗読します。
-
7
#6 まあ、いいか。大丈夫。
なにごとも良い出来を目指したいけれどそうはできないのが私たち人間。ミスをして落ち込んだときに、「まあ、いいか。大丈夫」と思うことができればいいですね。岡山のヤッシーさんからのメッセージに含まれていた言葉が、今回のテーマとなりました。失敗が多い私も、この種の言葉に救われたときがあります。それは「半年たったら笑い話」。勝手に応援団、今回は詩人の海野剛さんの詩集『ぼくはそこに』より2作品を紹介します。私の朗読は、『幸運であるトムとセセリチョウの世界』より「ラクダ」です。
-
6
#5 無駄なものは?
コスパやタイパという言葉が横行する、効率重視の世の中ですね。「無駄なもの」は避けられる傾向にあります。でも、無駄なものって、本当に無駄なのでしょうか?開高健さんの講演録『河は眠らない』より「ナース・ログ」と題されたエッセイの一部を紹介します。『幸運であるトムとセセリチョウの世界』から「コスモス」、リスナーからいただいた詩も朗読します。ぜひ、無駄かもしれない20数分にお付き合いください。
-
5
#4 真ん中はどこ?
漂うように生きていると感じるときもあれば、今ここが真ん中と感じる瞬間もある私たちの日々。でも、真ん中ってどこなんだろう?深夜テレビ『金髪先生』誕生秘話。骨折について。「勝手に応援団」である同人誌の紹介など。今回も盛りだくさんの内容でお届けします。
-
4
#3 ちょっぴり孤独なとき
皆さんからコメントをもらっていることに今頃気づきました。ごめんなさい。そして、ありがとうございます。かつてのラジオ番組みたいにお答えしています。今回のテーマは「ちょっぴり孤独なとき」。トロントからのメールにも答えていますよ。詩集『幸運であるトムとセセリチョウの世界』より、「シジュウカラ」の朗読もしています。
-
3
#2 ささやく言葉の威力
大学の教員として、学生たちと「言葉を編み出す」イベントを実施しています。ニューヨークで暮らしていた頃のフォーチュン・クッキー体験から始まったものです。ささやきにも似た短い言葉が、大きな力を発揮してくれることがありますね。詩「ムクドリ」の朗読もします。
-
2
#1「初めての言葉」
言葉についての最初の思い出。皆さんにはどんな記憶がありますか? 私は意外な言葉が、心の奥深くでいまだに何かを問いかけてきます。その言葉から生まれた詩も、朗読しますね。ラジオの深夜放送をやっていた頃から、25年ぶりの声の表現です。
No matches for "" in this podcast's transcripts.
No topics indexed yet for this podcast.
Loading reviews...
Loading similar podcasts...