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【意訳・朗読】遠野物語全話 現代語訳を淡々と聞き流せるチャンネル
by 天叢らい|いちばんよみやすい遠野物語
2026年5月4日「文学フリマ東京42」にて、全話を収録した書籍『いちばん読みやすい遠野物語』を販売します。オンラインストアでも販売中: https://studiokoks.official.ec/items/113966648「名前は知ってるけど実は読んだことがない」「読もうと思って挫折した」そんな古典の名作「遠野物語」を朗読する読み聞かせチャンネルです。民話をもとに文語体で綴られた原文119話すべてを朗読向きの口語体に変換し、なるべく原型を保ったまま、余計な装飾は入れずに淡々と朗読しています。初めて遠野物語に触れる方は『序文』がおすすめです。✨「ブック」カテゴリ国内ランキング28位✨✨「アート」カテゴリ国内ランキング67位✨
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【遠野物語】獅子踊りの歌
最後の1篇、柳田國男が書き残した、遠野の「獅子踊り」の歌です。現在も保存活動が続けられており、県の内外で発信があります。こうした神事で、はっきりと継承が続いているものは貴重なのではないでしょうか。私も聞いたことがないため、本当に淡々と読み上げただけのものになります。意味理解ができたときに、また再収録したいと考えています。以上が、1910年に刊行された『遠野物語』をたどる旅の終着点となります。今後、増補版にあたる『拾遺』についても同様の試みはしてみたいと考えており、その際にはまたこのチャンネルを再始動するつもりですが……いったんは、本編にて完結とします。お付き合いいただき、本当に本当にありがとうございました。
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【遠野物語】其の百十九 獅子踊り
第119話、最後の1篇は「獅子踊り」です。とても長いため、歌の部分は次回の最終話にまとめて読み上げます。このような、祭りの歌が文字として記録され、100年先の出版物に「まるっと」残っていることの凄みを感じます。『遠野物語』本編としては、これが最後の一話になります。お付き合いいただき、ありがとうございました。
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【遠野物語】其の百十八 紅皿欠皿
「いじわるな継母と、その連れ子にあたる義姉妹にいじめられていた気立ての良い娘が神の恵みを受けて、やがて長者の妻になる」このフォーマットは「紅皿欠皿」と呼ばれ、少なくとも江戸時代には黄表紙(読み物)や歌舞伎などでよく知られていたようです。シンデレラだなあ、と思うかもしれませんが、実はシンデレラが日本に輸入されたのは明治33年です。「おしん」という娘が弁天様のご利益で殿様に見初められ、落とした扇を手掛かりに、殿様に娶られるというアレンジが加えられました。つまり、紅皿欠皿はシンデレラ由来ではなさそうです。そう思うと紅皿欠皿は、いわゆる「なろう系」の追放令嬢モノほうに近い気がします。
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【遠野物語】其の百十五~百十七 山姥
本文中では「ヤマハハは山姥(やまうば)のことなるべし」と書かれ、それ以降、作中では一貫して「ヤマハハ」というカタカナの呼び名が使われます。また、両親が呼ぶ「おりこひめこ」は、「かわいいかわいい娘ちゃん」といったニュアンスでしょうか。語り部のかたが今でも引き継ぐ「これでドントハレ」もここで紹介されます。話そのものは大変ハードですが、独特の言葉選びがどこか優しい一遍です。
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【遠野物語】其の百十四 ダンノハナ
もとは罪人を処刑する場所で、現在は共同墓地になっているというダンノハナ。掘って出てきたという「大きな甕」には、いったい何が入っていたのでしょうか。
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【遠野物語】其の百十三 ジョウヅカ森
動物の象を埋めた森、とされる、ふしぎな場所の話。「地震が来たらここに逃げろと」いう言い伝えからは、津波や地滑りから身を守るための先人の経験知が感じられます。
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【遠野物語】其の百十二 山口の蓮台野
山口のでんでら野から一望できる景色のうち、特徴的な遺跡や何かの史跡と思われる箇所の説明。時代も文化もまったく違う、謎の多いふたつの遺跡があり、そこから出土するものにも特に関連性は見られないとのこと。厳しい土地で生きたひとびとの、命の残滓を感じる一遍です。
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【遠野物語】其の百十一 でんでら野
本作中では、柳田國男は「蓮台野」と呼んでいますが、「でんでら野」のほうが一般的に知られているため、タイトルと文中の呼称が異なります(蓮台野と書いた理由もしっかり研究されていますが、本稿では割愛します)。2024年の冬に、山口のでんでら野に行ってきました。山口のでんでら野は、生活集落のすぐ近く(本当に、びっくりする程すぐ近く)にあり、山口の美しい田園風景が一望できました粗末な藁小屋が、少しの説明と共に建てられていました。捨てられた老人の記憶が土に染み込んでいるような、とても寂しい場所でした。
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【遠野物語】其の百十 ゴンゲザマ
現在も9月におこなわれる「遠野まつり」では、各集落ごとの神楽舞があるそうです。ほぼ「獅子舞」の頭と同じものでしょうか。喧嘩っ早く、子どもの頭などを噛んで悪いものを取ってくれる神様。地域の神として、とても親しみやすい感じがあります。
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【遠野物語】其の百九 雨風祭
現在も行われる「雨風祭」についてのお話。北側に祀る、という風習から、北方の守護神である四神のひとつ、玄武信仰まで一気に言及します。短い文章の中でキレッキレな発想が出てくるのも、本作の面白さです。
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【遠野物語】其の百七~百八 占い師
遠野のあちこちにいるという、野生の占い師の話。特別な修行をしたり、おひでのような阿弥陀経に帰依しているものともまた少し違った、日常生活を送りながらふしぎな力を持つにいたったひとびとがいたようです。
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【遠野物語】其の百六 蜃気楼
かつて外国人が多く住んでいた、という山田に出現する、いやにリアルな異国の蜃気楼の話。毎年、まったく同じような異国の街の光景が幻として現れる。今でこそSF的な解釈が捗りますが、当時のひとびとはこれをどのようにとらえたのでしょうか。
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【遠野物語】其の百四~百五 月の占い・稲占い
1月15日、小正月の晩におこなわれるたくさんの行事。その中から「月の占い」と「稲占い」の紹介です。序文にあった以下の文「稲の色合いは種類によりてさまざまなり。三つ四つ五つの田を続けて稲の色の同じきはすなわち一家に属する田にしていわゆる名処の同じきなるべし」は、この稲占いで家ごとに植える稲を決めたから、ということになるのでしょう。
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【遠野物語】其の百三 雪女
雪女といえば小泉八雲ですが、ここで語られる雪女も、とてもよく似た雰囲気があります。「実際に雪女を見たという人は少ない」、つまり、生きて帰れたものは多くなさそうです。北国の雪の過酷さも感じられる、短い一遍。
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【遠野物語】其の百二 小正月
1月15日の晩にある「福の神」のお巡り行事の話です。最も身近でイメージしやすいのがハロウィンになってしまっているように思います。本編では語られていませんが、この日はその六九に出てきた「オシラサマ」にとっても、たいへん大切な日なのだそうです。
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【遠野物語】其の百一 動く死体
「死んだ老婆の身体がむくむくと起き上がる」という、とてもストレートな怪異ではあるのですが、旅人も家主がどことなく身勝手で、死体を操っていた狐はなんとなく可愛らしく、話の結末はいやにあっけない。物語として全体的にちぐはぐで、だからこそのリアリティがあり、妙に印象に残ります。
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【遠野物語】其の百 みがわり
妻の姿をしたものを山中で見かけ、化け物め、と退治……しかしそいつは、死んでも正体を表しません。もしや俺は本当に妻を殺してしまったのか。淡々と書かれていますが、実際の体験だと思うと、夫の心境が真に迫ります。
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【遠野物語】其の九九 死後の伴侶
東北の地震における津波被害のつらさは私たちの記憶にもまだ新しく、原文の淡々とした文体は、かえってもの悲しい気持ちになります。
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【号外】「いちばんよみやすい遠野物語」刊行のおしらせ
【期間限定公開】本編にはさむ形でのお知らせとなり申し訳ありません。本チャンネルで朗読配信をしていた「遠野物語」を、ZINE「いちばんよみやすい遠野物語」として刊行しました。都内の販売イベント、通販、もうひとつのお知らせについて、最初期からこの取り組みを見届けてくださっていたリスナー様にいちばんにお知らせしたく、期間限定で号外配信を公開いたします。
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【遠野物語】其の九八 石塔
序文で「路傍に石塔の多きこと諸国その比を知らず」と語られている、神や山の名前を刻んだ石たちに関する、とても短い一遍。序文には、この石塔の他にも、本編で伏線回収のように情報が明かされる言葉がちりばめられています。読み進めるうちに「ああ、これのことを言っていたのか」と腹落ちする感じが出てくるのも面白いです。
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【遠野物語】其の九七 臨死体験
「戻ってこれたひと」のエピソードです。亡き父と息子と出会ったときの感情は原文からは察せられませんが、淡々と語られているぶんかえって想像の余地が大きく、なんとも切ない気持ちになる一遍です。
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【遠野物語】其の九六 芳公馬鹿
知的障害の話…ではなく、火事の予知、あるいは火事を呼んだ男の話。医療アプローチで解体された現象と反証や証明が難しい現象がシームレスにつながっているところに、怪異が妖怪や幽霊や超常現象といったカテゴリに「分化する前」の空気が感じられます。
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【遠野物語】其の九五 石像に魅入られたひと
人間のようなかたちの美しい石像に魅入られた、少し変わり者の男の話。いちどは逃げたものの、時々見に行っては「やはり、欲しいな」と思ってしまうあたりに、「そういうことってあるよね」的な人間臭さが感じられます。
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【遠野物語】其の九四 狐
先の話に続き、和野の男「菊池菊蔵」の体験談です。憎めない男だったようですが、時系列的には息子を喪って数年ほどの話となります。現代の価値観で見ると「こどもがはやく亡くなること」への慣れのようなものも、少しだけ見えます。
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【遠野物語】其の九三 菊池菊蔵
病気の子どものために、帰省中の妻を迎えに行った際の話……とのことですが、留守にされた子供の寂しさのほうが胸に来る一遍です。近くにいてやりなさいよ……!
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【遠野物語】其の九二 早池峰の山男
土淵村の子どもたちが早池峰山で遭遇した、不思議な男の話。ひとを攫ったり、殺したりすることもあり、今回のように「ただすれ違う」だけのこともあり。すぐ近くに住む「ちがうひとたち」の実在感を思わせる一遍です。
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【遠野物語】其の九一 鳥御前
典雅な呼び名に反して、お調子者で愚かだった、南部男爵家の鷹匠の話。展開は先のエピソードに近いものですが、それほど若いわけでもなさそうですし、「もう少し手前で引き返せたのではないかなあ」……といった感想も抱かれます。
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【遠野物語】其の九十 松崎の天狗森
遠野物語には、ちょくちょく「調子に乗った者が痛い目を見る話」があります。静かな教訓であったり、経済的な栄枯盛衰であったりとさまざまですが、それらの中でも本編の結末は、トップクラスで暴力的です。祟りと呼ぶには、あまりにも物理的。
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【遠野物語】其の八九 愛宕山の山神
生活道路でもあった「愛宕山」のふもとの道には、山神の宿る堂への登山口があります。登山口がある、ということは、当然そこから下ってくるものもいるはずで……。
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【遠野物語】其の八八 常堅寺の客人
このお話に出てくる「常堅寺」は、遠野市「伝承館」の近くにあります。寺の奥には河童の目撃談が残る「カッパ淵」があり、カッパを釣るための竿ときゅうりが設置されています。カッパ捕獲許可証を持っていれば、誰でもこの竿を使えます。私も1時間ほど粘りましたが、残念ながら捕獲はできませんでした。
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【遠野物語】其の八七 病人の訪問
死にかけたひとのたましいが外をふらついたり、菩提寺を訪れたりする。そんな話が遠野には、複数残されているようです。
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【遠野物語】其の八六 政の父親
遠野町の中心区で豆腐を売る男「マサ」。その父親が危篤になった際に起きたふしぎなできごとのお話です。本文の中にある「胴突き」とは、太い丸太を持ち上げて落とし、地面を固める作業です。主に日雇いの人夫が動員される過酷な肉体労働で、北海道の方言ではヨイトマケとも呼ばれます。もちろん、死にかけの病人にできるはずはありません。ここから、「死にかけていた人にまつわる話」が続きます。
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【遠野物語】其の八五 アルビノの子
遠野の農家に生まれた、両親ともにれっきとした日本人でありながら、まるで異人のように真っ白なきょうだいの話。原文では「白子」と書かれています。奇異な存在ではあったようですが、いわゆる河童や座敷童子のような妖怪の枠には入っていません。遠野物語は、抜粋エピソードだけを見るとつい「未開の時代の妖怪大百科」じみた印象を持ってしまいがちですが、このような「ただの珍しいひと」の話がしっかりクレバーに残されていることも、もっと知られてほしいと思っています。
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【遠野物語】其の八四 隠れキリシタン
海沿いに多く住んでいたという「異人」の話。耶蘇教への弾圧がある中で現地民との混血も進んでいた様子が分かります。それにしても興味深いのは、当時を知る老人の「異人たちはよく抱き合い、互いに舐めあう」という表現です。それは確かにそう、ではあるのですが。
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【遠野物語】其の八三 開けば祟る、古文書の葛籠
大洞万之丞氏の家屋は、いわゆる「曲がり家」ではなかったそうです。とはいえ、どちらの家の構造も近代に生きる者にはちょっとなじみが薄いように思います。「開けば祟りのある古文書の葛籠」についても、これ以上の情報はありません。宮部みゆき「堪忍箱」も思い出されます(あれも本当に面白いので、怪異好きの方はぜひ)
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【遠野物語】其の八二 田尻丸吉
田尻長三郎の息子、丸吉が子供のころに出会った怪異のお話です。大きな家の敷地内、ふと通った部屋の端に見知らぬひと(?)の影のようなものがたたずんでいる。この「異界がすぐ近くにある」感じが、遠野物語の怖さであり、魅力でもあると思います。
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【遠野物語】其の八一 前川万吉
田尻長三郎の息子、丸吉氏。その友人である「前川万吉」の体験談です。早くに亡くなった万吉が、生前に出会っていた怪異のお話です。何か意味のある出来事でもなく、いわゆる「オチ」もないあたりに、かえって現実感があります。
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【遠野物語】其の八十 田尻家の間取り
多くの怪異の記録が残る「田尻家」間取の解説です。人間が済む母屋と馬屋が一体になった「曲がり家」という構造は、当時の標準的な作りだったようで、現在も重要文化財として残された家屋があります。ちょっと分かりにくいかもしれませんが、できればサムネイルの図解とともにご覧ください。青空文庫からの引用です。
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【遠野物語】其の七九 田尻家の怪異 こんな隙間に入れるはずがない
先の話の長蔵の父親も、同じく「長蔵」という名前でした。この、先代の長蔵が出会った怪異の話です。さっきと同じ、静かな違和感……かと思いきや、強烈なビジュアルのオチが着く一遍です。
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【遠野物語】其の七八 山口の長蔵
田尻家に代々仕えていた奉公人の「長蔵」が出会った怪異の話。住み込みで働く奉公人で、夜遊びから主人の家に帰る途中に、不審な人と行き会います。静かな違和感が、怪異の身近さを感じさせるお話です。
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【遠野物語】其の七七 田尻長三郎
ここからは、田尻家にまつわる怪異の話が続きます。佐々木喜善が生まれ育った土淵村で一番の富豪で、当主は田尻長三郎。おかしな出来事に対しての中途半端な行動や、その後の煮え切らない後悔のようなものがリアルで、「本当にあったのだろうな」という印象が強い一遍です。
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【遠野物語】其の七五~七六 長者屋敷
現在は無人の地である「長者屋敷」に仕事小屋を建てると、奇妙がことが起きるようです。山女のようにも、別のバケモノのようにも聞こえます。もと金山師の長者の身に、何があったのでしょうか。
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【遠野物語】其の七三~七四 カクラサマ信仰
前回に続き、子ども好きの神「カクラサマ」についての話。「神ではあるものの、信仰の対象にはなっていない」という、信仰の豊かさを感じさせる一遍です。
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【遠野物語】其の七二 カクラサマ
堂もなく野ざらしの座像「カクラサマ」について。子どもと遊ぶのを好む……とはいえ、かなり遊び方が荒っぽかったようです。止めたくなる大人の気持ちも少しは分かる気がします。
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【遠野物語】其の七一 おひで
遠野に住む在家の者たちだけで形成された「邪宗めいた阿弥陀仏信仰」の話。オシラサマやオクナイサマを祭る行事をはじめ、遠野の霊媒師たちは生活のさまざまな場面で「占い」や「魔法」をしてきたようです。
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【遠野物語】其の七十 オクナイサマとオシラサマ
オシラサマもオクナイサマも「二つでひとくみ」の双神。しかしオクナイサマはより数が多く、すがたにもバリエーションがあるようです。遠野市立博物館の展示によれば、オクナイサマは「家の神」であるため、いずれ外に出す子どもには拝ませない家もあったようです。私は同博物館でオクナイサマについ手を合わせそうになり「自分のイエの神ではない、博物品として置かれているものを拝むのはよくない気がする」と思い直して止めました。外から来た人間としての在り様を考えさせられたできごとでした。
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【遠野物語】其の六九 オシラサマ
人と馬の悲恋から成った双神の伝説。たいへん絵画的で、さまざまな察しを誘う、とても有名な一遍です。現地の観光拠点「遠野伝承園」にもこの娘を想起させる写真がかなり印象的に掲示されており、インモラルな民話としての人気がうかがい知れます。
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【遠野物語】其の六八 貞任と義家 ユキユキと動揺せり
安部貞任と、その宿敵である源義家(八幡太郎)の戦場をめぐる一遍。ふたつの陣が向かい合い、矢を打ち合ったニタカイ村はとても地盤がゆるく、歩くと地面が「ユキユキ」と揺れ動いたといいます。ユキユキ。現代ではまず使わないオノマトペが印象的なお話です。
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【遠野物語】其の六五~六七 貞任伝説
平安時代の武将、安部貞任(あべのさだとう)と遠野郷の縁についての話。「東北の野蛮な一族が反乱を起こした」と語られることも、「朝廷の圧政に抗った東北の英雄」と語られることもあります。敗者の歴史は、いつも隠されてしまうようです。
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【遠野物語】其の六四 迷い家 欲張りものの山狩り
迷い家に行きついたときに適切な行動をとれなかった場合のケースです。人間側とは異なるルールで在ったり消えたりする、異界のはざまを感じさせる一遍です。
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