EPISODE · May 18, 2026 · 16 MIN
#024 AIで「トンマナ」をどう統一するか〜DESIGN.mdとClaude Designが示す新基準〜
from 育てるブランディング · host ID INC.
第24話:AIで「トンマナ」をどう統一するか〜DESIGN.mdとClaude Designが示す新基準〜 「AIに同じ指示をしたつもりなのに、出てくるデザインが毎回違う」——これ、心当たりがある方は多いのではないでしょうか。ロゴが決まり、カラーが決まった後の「展開フェーズ」、つまりSNSやWeb、各種クリエイティブでトンマナをどう揃えるか。この実務上の頭痛の種に、ここ数週間、業界の大きな動きが2つ走りました。今回はそのニュースを絡めながら、AI時代の「ブランドの渡し方」を考えます。 ひとつ目はGoogleが公開した「DESIGN.md」。「.md」というのはマークダウン形式の拡張子で、人間が読みやすく、かつAIが効率的に解釈できる記述フォーマット——AIに指示するプロンプトの標準形のひとつです(Webコーディングで使う「マークアップ」とは似て非なるもの、というところからリスナーと一緒に整理しています)。DESIGN.mdの中身は、色・フォント・余白のルールに、「なぜこの色なのか」「この色は何を象徴するのか」という意味づけがセットで書かれている。第22話のブランドオントロジーの話と直結するアプローチです。ふたつ目がAnthropicの「Claude Design」。チャットの会話だけで、Webのワイヤーやスライド、バナーデザインまで出せるツールで、最初にブランドのデザインシステムを読み込ませれば、そこから作るもののトンマナが保たれる。出力はPDF・PowerPoint・Canvaへ持っていけるほか、コーディング側のClaude Codeへ橋渡しすることもできるという、Anthropicのしたたかなエコシステム戦略も垣間見えます。 ここで一点注意したいのは、DESIGN.mdは「ブランドそのものを定義するファイル」ではなく、あくまでデザインをするときのルール、つまりデザインシステムであるということ。トンマナを統一するには、その上位にあるブランド戦略との接続が必要です。とはいえ、GoogleもAnthropicもOpenAIも、「AIが生成するデザインの質と一貫性をどう保つか」という共通課題に本格的に取り組み始めた——切り込みのフェーズに確実に入っている。近い将来、ブランドガイドラインそのものをAIが整理してくれる時代が来る予感もあります。次回は、第21話から走ってきたAI×ブランディング実践シリーズのまとめ回。中小企業・スタートアップ向けに、限られたリソースで何から手をつけるかをお話しします。 【今回のトピック】 ・AIにデザインを任せた時の「毎回バラバラ問題」と、業界の最新動向 ・Google「DESIGN.md」——プロンプトの標準フォーマットが公開された意味 ・Anthropic「Claude Design」——デザインシステム読み込みと会話ベース修正、Claude Codeへの連携 ・マークダウンとマークアップの違い、デザインシステムとブランドガイドラインの関係 この番組は、企業ブランディングを手掛けるID株式会社が、ブランドの育て方について話すポッドキャストです。 ゼロから作るブランディングのノウハウや、クライアントと二人三脚で育てているブランドの裏側についてお話ししていきます。 #育てるブランディング ▶︎▶︎MC ・北川 巧(ID inc. クリエイティブディレクター代表取締役) ・関口 春香(フリーランス、グラフィックデザイナー&イラストレーター) ▶︎▶︎ID. inc Website ・https://include.bz/ ▶︎▶︎note(ポッドキャスト連動記事) ・https://note.com/kitakawa ▶︎▶︎配信スケジュール ・毎週火曜日 朝7:00AM ▶︎▶︎お便りフォーム ・https://forms.gle/eLWAVXnw7JNs3T6ZA
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