EPISODE · Apr 8, 2026 · 16 MIN
#054命の雪|降り積もる惜別と再生の記憶
from Masaru↽szk(マサルスズク)の つりざんまい ディープダイブ · host マサル
— 俳句と「竹の春」が語る再生 —今回のディープダイブは、楽曲 「命の雪」 を手がかりに、愛・喪失・再生がひとつの輪になって巡る物語を、静かに読み解いていきます。この曲は、俳句の対句「白き穂の/老い竹満ちて/天の山」「枯れ急ぐ/命の雪か/竹の春」この二句から生まれました。終わりを告げる白と、次の始まりを予感させる春。その境目に降る静かな雪が、「命の雪」という世界をかたちづくっています。モチーフとなるのは、数十年に一度だけ花を咲かせ、命を終える 竹の花。一面を白く覆うその光景は、美しさと同時に別れを告げる“雪”でもあり、けれどその下では、次の命――竹の春が静かに準備されています。歌詞に描かれるのは、若さゆえに激しすぎて燃え尽きた日々。誰かが悪かったわけではなく、純粋すぎた想いが、自分たちを傷つけてしまった過去を、雪が覆い隠すように、そっと受け入れていく物語です。この作品は、終わりを美化するための歌ではありません。「白き穂が教えてくれる美しさ」を通して、過去を抱えたまま 明日の自分を生きる ためのプロセスを描いています。忘れるのではなく、愛した証を胸に残したまま、前へ進むために。また本作は、作り手(W)と聴き手(A)の記憶が響き合うA&Wプロジェクトの一篇でもあります。愛媛・伊予の風景や、家族の記憶、心に残る音の手触り。個人的な体験が、聴く人それぞれの記憶をそっと呼び起こします。もし今、あなたが“命の雪”の中におるとしても、その白さの下では、きっと あなた自身の竹の春 が芽吹き始めています。この歌が、そのことを思い出すための静かな灯りになれば幸いです。
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#054命の雪|降り積もる惜別と再生の記憶
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