EPISODE · Apr 9, 2026 · 17 MIN
#055星のかなたに|銀河を釣る父子の記憶
from Masaru↽szk(マサルスズク)の つりざんまい ディープダイブ · host マサル
— 父と母の記憶を編む、命のアルバム —**今回のディープダイブは、A&Wプロジェクトから生まれた二つの楽曲を A面/B面 になぞらえ、父と母、夜と昼、宇宙と日常という対照的な記憶を辿りながら、ひとつの物語として読み解いていきます。A面に描かれるのは、父と過ごした夜の防波堤。釣果のない空っぽのバケツ、静かな波音、冷たい夜風。けれどその「何も釣れなかった時間」から、歌は思いもよらぬ跳躍を見せます。「あの時、僕らは宇宙を釣っていた」――遠い星の光を、何万年も旅して届いた“手紙”として受け取り、失われたように見える記憶が、実は今も自分の中で光り続けていることに気づいていく内省の旅です。対するB面は、母と過ごす日曜の朝の台所。魚の切り身に残る一枚の銀色の鱗。そこから見えてくるのは、海、網、市場、食卓へと連なる 命のつながり。足元の日常の中に、宇宙と同じくらい壮大な世界が宿っていることを、軽やかなシティポップのリズムが教えてくれます。夜空を見上げて感じる永遠と、台所で感じる生命の温もり。まったく別の風景に見える二つの世界は、やがてこんな言葉で結ばれます。「夜に父が釣った星も、朝に母が分けた温もりも、同じ一本の糸で編まれたセーター」。父から受け取った遠い視点と、母から受け継いだ日常の手触り。その両方が絡み合い、私たち一人ひとりという存在を包み、明日へと運んでくれる――このエピソードは、そんな 「命のアルバム」 の話です。あなたの人生に、もしA面とB面があるとしたら、そこにはどんな夜と、どんな朝が刻まれているでしょうか。そして、その二つを結んでいる 一本の糸 とは、あなたにとって何なのでしょうか。この時間が、あなた自身の記憶のアルバムをそっと開いてみるきっかけになれば幸いです。
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