EPISODE · May 21, 2026 · 17 MIN
#088 ラジオの向こうの工場 ― 恋の歌が、油の匂いに変わるとき ―
from Masaru↽szk(マサルスズク)の つりざんまい ディープダイブ · host マサル
― 恋の歌が、油の匂いに変わるとき ―静まり返った昭和の工場。誰もおらん朝、機械の前に立つ若き技術者。ラジオから流れてくるのは、どこにでもあるような甘い恋の歌――。けれどその言葉は、彼の中で少しずつ形を変えていく。「全部あげるから」それは、愛の言葉やのうて“仕事への誓い”へと変わっていった。極限の集中状態――いわゆる“フロー”の中で、機械の音と音楽が重なり、一つのリズムとして彼の身体に刻まれていく。そして数十年後。ふと耳にしたあの曲が呼び覚ますのは、恋やなくて――油の匂い、鉄の音、そして若き日の自分。なぜ音楽は、ここまで鮮明に記憶を呼び起こすのか?なぜ恋の歌は、人生の誓いへと変わるのか?本エピソードでは、「プルースト効果」と「フロー状態」という視点から、音楽・記憶・情熱が交差する瞬間を深掘りしていきます。あの日の工場は、今も心の中で動き続けとる。――あの朝のまんまじゃけん。
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