EPISODE · Jun 10, 2026 · 21 MIN
#106 朝顔の香|月夜に漂う淡き思慕
from Masaru↽szk(マサルスズク)の つりざんまい ディープダイブ · host マサル
月の庭に、風は立たず。御簾の奥で、ただ気配だけが揺れよる夜――。顔も知らん、声も知らん。それでも、ふと漂う香りに心がしびれる。そんな「見えん恋」が、ほんまにあった時代があるんよね。この回では、源氏物語の「朝顔」をモチーフに、届かん距離のまま深まっていく想いをたどっていきます。夕顔のように寄り添うこともできず、紫のようにそばに置くこともできん。ただ、朝露のように――触れたら消えてしまいそうな存在。近づくほどに遠くなる。それでも、心が動いたその瞬間だけは、確かにほんもの。情報であふれた今の時代に、あえて「見えんまま想う」という贅沢。スマホの画面越しのつながりも、もしかしたら現代の“御簾”なんかもしれんね。結ばれんでもええ。理由もいらん。「それでええんよ」――そんな静かな肯定を、月と香りにゆだねてみる夜です。
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#106 朝顔の香|月夜に漂う淡き思慕
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