EPISODE · Jul 4, 2026 · 25 MIN
374 日記 | 物理ボタンでプレイリスト再生を制御
from TanaRadio · host たな
物理ボタンでプレイリスト再生の制御ができるようになりました(フェーズ5D完了)。*以下のtanaradio_5d.pyのコードは,修正済みのものです(この収録後も1回修正しました)。フェーズ5D 詳細マニュアル 既存3ボタンでRSSプレイリストを操作する 0. 今回の目標 今回やることは、これです。 フェーズ5Cで playlist.m3u を作る ↓ mpvで playlist.m3u を再生する ↓ GPIOの3ボタンでmpvを操作する 3つのボタンの役割は、今回は次のようにします。 再生/一時停止ボタン:再生・一時停止 戻るボタン:前のエピソードへ 次へボタン:次のエピソードへ mpvへの命令は次の3つです。 再生/一時停止:cycle pause 戻る:playlist-prev 次へ:playlist-next 構想メモでは、戻るボタンに「1回押し=先頭へ、2回押し=前へ、長押し=10秒戻る」という発展案があります。 ただし、5Dではまだ入れません。ここで欲張ると、ボタン判定の沼に入ります。沼は楽しいですが、今日はまだ岸辺でお茶を飲みます。 ステップ1:作業フォルダへ移動する Raspberry Piでターミナルを開きます。 cd ~/tanaradio5 確認します。 pwd 次のような表示になればOKです。 /home/ユーザー名/tanaradio5 ステップ2:5Cまでのファイルを確認する ls 少なくとも、次のようなファイルがあるはずです。 feeds.txt make_playlist_5c.py playlist.m3u スクリプト名は、たなさんが5Cで作った名前に合わせてください。 以下では、5Cのスクリプト名を make_playlist_5c.py として進めます。 ステップ3:5Cのプレイリストをもう一度作る まず、5Cのスクリプトを実行して、最新の playlist.m3u を作ります。 ./make_playlist_5c.py または、実行権限を付けていない場合は、 python3 make_playlist_5c.py うまくいけば、たとえば次のような表示になります。 playlist.m3u を作成しました。 音声URL数: 12 件 完了しました。 確認します。 ls -l playlist.m3u playlist.m3u が存在し、サイズが0でなければOKです。 中身も少し見ます。 head playlist.m3u 次のように、音声URLが入っていればOKです。 #EXTM3U # エピソードタイトル https://... ステップ4:mpvだけで再生できるか確認する ボタン操作に入る前に、まず普通に再生します。 mpv playlist.m3u 音が出ればOKです。 この状態では、キーボードで操作できます。 スペースキー:一時停止/再開 Enter:次へ q:終了 確認できたら、q を押してmpvを終了します。 ここで音が出ない場合は、5Dには進まず、音声出力側を先に確認してください。 ステップ5:GPIOライブラリを確認する 今回はPythonからGPIOボタンを読むために gpiozero を使います。 まず確認します。 python3 -c "import gpiozero; print('gpiozero OK')" 次のように出ればOKです。 gpiozero OK もしエラーが出たら、次を実行します。 sudo apt update sudo apt install -y python3-gpiozero python3-lgpio インストール後、もう一度確認します。 python3 -c "import gpiozero; print('gpiozero OK')" ステップ6:GPIO番号を確認する 今回のコードでは、フェーズ4で使ってきた3つのGPIOを次のように使います。 GPIO17:再生/一時停止 GPIO27:戻る、つまり前のエピソードへ GPIO22:次へ、つまり次のエピソードへ 配線はこれまで通り、基本形は次です。構想メモでも、ボタン入力には保険として抵抗を残す方針になっています。 GPIO ─ 1kΩ程度の抵抗 ─ ボタン ─ GND つまり、ボタンを押すとGPIOがGNDにつながる形です。 Python側では pull_up=True にします。 ステップ7:5D用スクリプトを作る 新しいファイルを作ります。 nano tanaradio_5d.py 次のコードをそのまま貼り付けます。 #!/usr/bin/env python3 from gpiozero import Button from signal import pause import json import os import signal import socket import subprocess import sys import time from pathlib import Path # ===== 設定ここから ===== BASE_DIR = Path(__file__).resolve().parent PLAYLIST_FILE = BASE_DIR / "playlist.m3u" SOCKET_PATH = "/tmp/tanaradio-mpv.sock" # フェーズ4で使った既存3ボタンのGPIO番号 PIN_PLAY_PAUSE = 17 # 再生/一時停止 PIN_BACK = 27 # 戻る:前のエピソードへ PIN_NEXT = 22 # 次へ:次のエピソードへ # ===== 設定ここまで ===== mpv_process = None def check_playlist(): if not PLAYLIST_FILE.exists(): print(f"{PLAYLIST_FILE} が見つかりません。") print("先にフェーズ5Cのスクリプトを実行して playlist.m3u を作ってください。") sys.exit(1) text = PLAYLIST_FILE.read_text(encoding="utf-8", errors="ignore").strip() if not text: print(f"{PLAYLIST_FILE} は空です。") sys.exit(1) def start_mpv(): global mpv_process if os.path.exists(SOCKET_PATH): os.remove(SOCKET_PATH) print("mpvを起動します。") print(f"プレイリスト: {PLAYLIST_FILE}") mpv_process = subprocess.Popen( [ "mpv", "--no-video", f"--input-ipc-server={SOCKET_PATH}", str(PLAYLIST_FILE), ], cwd=str(BASE_DIR), ) # mpvのIPCソケットができるまで少し待つ for _ in range(50): if os.path.exists(SOCKET_PATH): print("mpv操作用ソケットを確認しました。") return time.sleep(0.1) print("mpv操作用ソケットが見つかりません。") print("mpvが起動できていない可能性があります。") def send_mpv_command(command): payload = json.dumps({"command": command}).encode("utf-8") + b"\n" try: with socket.socket(socket.AF_UNIX, socket.SOCK_STREAM) as client: client.settimeout(1.0) client.connect(SOCKET_PATH) client.sendall(payload) # mpvからの返事を少し読む。 # これをしないと、mpv側に Broken pipe が出ることがある。 try: client.recv(4096) except socket.timeout: pass except FileNotFoundError: print("mpvのソケットが見つかりません。mpvが終了している可能性があります。") except ConnectionRefusedError: print("mpvに接続できませんでした。") except Exception as e: print("mpvへの命令送信でエラーが出ました。") print(e) def play_pause(): print("ボタン: 再生/一時停止") send_mpv_command(["cycle", "pause"]) def back_episode(): print("ボタン: 戻る:前のエピソードへ") send_mpv_command(["playlist-prev"]) def next_episode(): print("ボタン: 次へ") send_mpv_command(["playlist-next"]) def setup_buttons(): print("GPIOボタンを準備します。") print(f"再生/一時停止: GPIO{PIN_PLAY_PAUSE}") print(f"戻る: GPIO{PIN_BACK}") print(f"次へ: GPIO{PIN_NEXT}") play_button = Button(PIN_PLAY_PAUSE, pull_up=True, bounce_time=0.08) back_button = Button(PIN_BACK, pull_up=True, bounce_time=0.08) next_button = Button(PIN_NEXT, pull_up=True, bounce_time=0.08) play_button.when_pressed = play_pause back_button.when_pressed = back_episode next_button.when_pressed = next_episode # main側で保持するために返す return play_button, back_button, next_button def cleanup(signum=None, frame=None): global mpv_process print("\n終了します。") if mpv_process is not None and mpv_process.poll() is None: mpv_process.terminate() try: mpv_process.wait(timeout=5) except subprocess.TimeoutExpired: mpv_process.kill() if os.path.exists(SOCKET_PATH): try: os.remove(SOCKET_PATH) except OSError: pass sys.exit(0) def main(): signal.signal(signal.SIGINT, cleanup) signal.signal(signal.SIGTERM, cleanup) check_playlist() start_mpv() # 重要: # setup_buttons() の戻り値を変数に入れて保持する。 # これをしないと、環境によってはボタンが反応しなくなることがある。 buttons = setup_buttons() print("準備完了です。") print("3つの物理ボタンで操作できます。終了は Ctrl + C です。") pause() if __name__ == "__main__": main() 保存します。 Ctrl + O Enter Ctrl + X ステップ8:実行権限を付ける chmod +x tanaradio_5d.py ステップ9:5Dを実行する ./tanaradio_5d.py うまくいくと、次のような表示になります。 mpvを起動します。 プレイリスト: /home/ユーザー名/tanaradio5/playlist.m3u mpv操作用ソケットを確認しました。 GPIOボタンを準備します。 再生/一時停止: GPIO17 戻る: GPIO27 次へ: GPIO22 準備完了です。 3つの物理ボタンで操作できます。終了は Ctrl + C です。 この状態で、音声が流れ始めます。 ステップ10:3つのボタンを試す 10-1. 再生/一時停止ボタン GPIO17につながっているボタンを押します。 ターミナルに次のように出ればOKです。 ボタン: 再生/一時停止 音声が一時停止します。 もう一度押すと再開します。 10-2. 次へボタン GPIO22につながっているボタンを押します。 ボタン: 次へ 次のエピソードへ進めばOKです。 10-3. 戻るボタン GPIO27につながっているボタンを押します。 ボタン: 戻る:前のエピソードへ 前のエピソードへ戻ればOKです。 ただし、プレイリストの最初のエピソードを再生しているときは、それ以上前へ戻れないので、動きがわかりにくい場合があります。 その場合は、先に「次へ」を1〜2回押してから「戻る」を試してください。 ステップ11:終了する 終了するときは、ターミナルで次を押します。 Ctrl + C 次のように出ればOKです。 終了します。 mpvも一緒に終了します。 ステップ12:今回の成功条件 フェーズ5Dの成功条件は、次の4つです。 1. フェーズ5Cの playlist.m3u が作れている 2. tanaradio_5d.py を実行すると mpv が起動する 3. 再生/一時停止ボタンで pause / resume ができる 4. 戻る・次へボタンで playlist-prev / playlist-next ができる ここまでできれば、5Dは成功です。 これはかなり大きいです。 5Cまでは「RSSから音声を集める仕組み」でしたが、5Dでついに「物理ボタンで声の流れを操る装置」になります。ラジオ感が、ぐっと前に出てきます。#声日記 #TanaRadioPi LISTENで開く
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