EPISODE · Jul 27, 2026 · 13 MIN
#57 「暑気払い(cocktail)」
from 珈琲 , Jazz & 巡礼と… · host jazzywada
※このコンテンツはjazzywadaが書いたメルマガ記事をNotebookLMで処理、出力したものです。※AI音声特有の誤読等たくさんありますがご容赦ください。元ネタ https://jazzywada.blog.jp/archives/1085542390.html「ふりーはーと」というメールマガジンのバックナンバーを中心に、筆者の飲酒体験やカクテルに関する深い造詣を綴ったエッセイです。記事内では、真夏の暑さを凌ぐためにジンやテキーラが体温を下げるというバー店主の助言を受け、実際に酒を楽しむ様子が描かれています。また、『ゴルゴ13』やジェームズ・ボンドといったフィクションの人物が好む酒の調査、さらにマティーニの歴史や著名な逸話についても詳しく紹介されています。筆者のユーモア溢れる語り口を通じて、酒文化への飽くなき探求心と、日常の中で季節感を嗜む情緒的な暮らしが表現されています。最終的には、家庭でも楽しめるカクテルのレシピや実用的な豆知識を読者に提供する構成となっています。----夏バテに効くのはビールだけ?ある酒好きが探求した、カクテルにまつわる意外な4つの真実導入部:夏の夜と、まだ知らない一杯への誘いうだるような夏の夜。思わず手が伸びるのは、キンキンに冷えたビール。その喉越しは確かに格別ですが、私たちの体を本当に涼しくし、同時に知的好奇心まで満たしてくれる飲み物が他にあるとしたら、どうでしょう。ある酒好きが、久々の痛飲をきっかけにバーのカウンターで得た発見の数々。それは、カクテルという飲み物が持つ、奥深い物語への入り口でした。この記事では、彼の体験から明らかになった、カクテルにまつわる意外な4つの真実をリスト形式でご紹介します。あなたの次の一杯が、もっと面白くなるかもしれません。--------------------------------------------------------------------------------最初の、そして最も実用的な発見は、沖縄料理の店で古酒(クウスウ)を頂いた後、本格的な「バーS久間」に連れて行かれた夜のことでした。そのとき、私はマルガリータを味わっていたのですが、マスターは静かにこう教えてくれたのです。「暑いときはジンやテキーラベースのものが体温を下げるのでよろしい」こういう言葉には、すぐ洗脳される性格(たち)である私。この一言は、深く心に刻まれました。ビールで火照った体を冷やすのも良いですが、もっとスマートな選択肢があったとは。後日、真夏の太陽の下で一日を過ごした金曜の夜、私は例によって件のバー「*OP」を訪れました。マスターの言葉を胸に、しっかり冷やされた3種類のジン──Tamquaray タンカレー(英国)、Bonbay Sapphireボンベイ(英国)、Gibley's(比国)──を順番に味わってみることに。ここのマスターはベルモットを置いていない。つまり、横目で睨むベルモットの瓶すらない、究極のドライ・マティーニ状況だ、などと考えながら杯を重ねていくと、不思議と体の火照りがすっと引いていくような感覚を覚えたのです。気のせいか、それとも──。カクテルの中でも、特に飲み手のこだわりが試されるのがマティーニです。「ドライな方がより男らしい」という、一種の意地の張り合いになることも少なくありません。その「ドライさ」を突き詰めた結果生まれた、実に奇妙で面白い逸話がいくつか存在します。かのイギリス元首相ウィンストン・チャーチルは、ベルモットの瓶を横目で睨みながらジンを飲んだといいます。瓶を見るだけで、その香りが乗り移るというわけです。これぞ、究極のドライ・マティーニの精神かもしれません。また、ある名バーテンダーは、ドライ・マティーニの注文を受けると、グラスにジンを注ぎながら「ベルモット」と小声で囁いたそうです。なぜなら、大声で言うと甘くなりすぎるから、と。言葉の霊力を信じた、なんとも粋な逸話です。往年の名優クラーク・ゲーブルの作法も負けてはいません。彼はベルモットの瓶のコルク栓でグラスの内側をひとなでしてからジンを注いだとか。かすかな香り付けこそが粋、という美学がそこにはありました。これらの逸話は、単なるジョークのようでいて、マティーニというカクテルの奥深さと、それを楽しむ飲み手たちの洗練された遊び心を雄弁に物語っています。バーのカウンターでは、時に突飛な注文が生まれます。先の「バーS久間」での夜、私は酔った勢いで「ゴルゴ13の呑むヤツ」と頼んでみましたが、残念ながらマスターには通じませんでした。(S久間のマスター,ごめんなさい,こんどはちゃんと注文しますから。)しかし、この失敗が好奇心に火をつけました。手元の『ジ・エンサイクロペディア・オブ・GOLGO13(小学館)』によれば、超A級スナイパーであるゴルゴ13は、意外にも「リーブレ」、つまりラムのコーラ割りを好むことが判明しました。この「リーブレ」は、「キューバ・リバー(Cuba Libre)」とも呼ばれるそうです。比較対象として、もう一人のプロフェッショナル、ジェームズ・ボンドを思い浮かべてみましょう。彼の代名詞は「ウォッカ・マティーニ」。「シェイクして、ステアせず」という有名な注文は、彼のキャラクターの一部です。孤高で任務に徹するゴルゴ13が選ぶ、甘く手軽な一杯。スタイリッシュで常に洗練されているボンドが選ぶ、こだわりの一杯。キャラクターのイメージと彼らが飲む酒との間にある、この絶妙なコントラストを知ると、フィクションの世界がより一層面白く感じられます。「カクテルの王様」と称されるマティーニですが、その起源は意外にも謎に包まれており、確固たる定説は存在しません。松山猛氏の著書『五感の杯』によれば、主に以下の三つの説が語られています。サンフランシスコ説: 1862年、バーテンダーのジェリー・トーマスがサンフランシスコでそのレシピを考案したという説。最も古くから語られている説の一つです。イギリス陸軍説: 19世紀のイギリス陸軍で採用されていた「マティーニ&ヘンリー銃」は、反動が非常に強かったそうです。その一発の衝撃になぞらえて、強い口当たりのこのカクテルが名付けられたという、少し変わった説。イタリア説: カクテルに使用されるベルモットが、イタリアの「マルティニ&ロッシ」社のものであったことから、その名がついたという説。材料のブランド名がそのままカクテル名になったというわけです。どれが真実なのか。そんな議論もまた、酒の席を楽しくするスパイスなのかもしれません。松山猛氏も著書の中で「なあに,そんなこたぁ,どうだって良いのであります」と洒脱に締めくくっているように、うんちくもまた、最高の酒の肴なのです。--------------------------------------------------------------------------------単なる「暑気払い」という動機から始まった探求は、いつしかジンやマティーニが持つ豊かで興味深い物語の世界へと私を誘ってくれました。この記事で紹介したささやかな知識が、あなたが次にバーの扉を開けるとき、あるいは自宅でグラスを傾けるときに、その一杯を少しだけ味わい深いものにしてくれるかもしれません。まずは家庭でも簡単に楽しめるジン・トニックから試してみてはいかがでしょうか。あなたが次に飲む一杯には、どんな物語が隠されているでしょうか?1. 暑い日には「ジン」を飲むべし?バーテンダーが明かした驚きの効能2. 横目で睨むだけ?究極の「ドライ・マティーニ」を巡る奇妙な逸話たち3. ゴルゴ13の愛飲酒は?フィクション世界のプロフェッショナルが選ぶ一杯4. 発祥地はアメリカか、イギリスか、イタリアか?謎に包まれたマティーニの起源結び:次の一杯に、あなただけの物語を
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