EPISODE · Aug 31, 2026 · 10 MIN
【9/1】安全資産なき中東危機 原油高が呼んだ金利4.76%
from 今朝の10分市況解説
▼今日の要点 ・昨夜の米国はS&P500が7,686ドル(-0.58%)、NASDAQ100が29,457ドル(-0.62%)、NYダウが53,186ドル(-0.72%)。3つとも下げましたが、幅はどれも1%に届いていません。撃ち合いが起きた夜としては浅い下げです。日曜に米軍がホルムズ海峡近くのイランのロケット発射台を攻撃し、イラン側はヨルダンとアラブ首長国連邦の米軍基地に報復しました。1か月ぶりの交戦です。原油WTIは3.49%高の86.31ドル、ブレント原油も90ドル台に乗せました。 ・今朝の深掘りはここです。昔ながらの中東危機なら、お金は安全な国債へ逃げて金利は下がるはずでした。ところが今回は米10年債利回りが1.84%上昇して4.76%、2025年1月以来の高さです。株も債券も同時に下がりました。理由は原油高がインフレの火種になったからで、国債は物価が上がるといちばん損をする資産です。もう一つ効いたのが先週金曜のジャクソンホールでのウォーシュFRB議長の講演で、インフレは意味のある形では減速していない、2%は確固として動かない目標だ、いまの金融環境は引き締め的ではない、と述べました。9月16日のFOMCで0.25%利上げがある確率は、講演前の約35%から約6割へ上がっています(CME FedWatch)。一方でVIXは14.92ポイントにとどまり、50日移動平均線16.52も200日移動平均線18.40も下回る平時の水準です。市場は今回の交戦を、危機ではなく原油の値段の話として処理しています。 ▼動画版(チャート・スライド付き) https://youtu.be/h2CmrWkL-vg
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