EPISODE · Feb 2, 2026 · 12 MIN
【バレンタイン】 救世主ラジオ ガウラジ#12
from Gawooのパラっとガウガウラジオ · host Gawoo
この世の中にはなくなった方がいいものが3つある。それは戦争、いじめ、バレンタインだ。バレンタインの浅ましさは語るまでもない。そう。バレンタインの日々を思い出してほしい。バレンタインによって序列が決まったあの日々を。俺はあの日バレンタイン収容所にいれられた。名前はもらえなかった。バレンタインに活用されなかったからだ。この世界ではバレンタインでチョコを狩ることができなかったものから、大切なものを奪われる。家族、財産、親友。俺はすべてを失った。98番。それが俺の名前だ。「98番」隣の男が声をかける。97番だ。彼は俺の肩に手をかけてこう言った「おい、知ってるか。この収容所では1番から順に猛獣のえさにされるらしい。」俺は言った。「もう生きる意味なんてない。おれはもういい。どうだっていい。今すぐにでも食われちまいたいよ。」彼は俺の肩を軽くたたきながらこう言う。「ああそうかもな。みんなそう思ってるのかもな。でもよ、それは生きない理由になるのか?」その言葉を聞いて俺はなんだか頭の奥に虫が吐いたようなむかむかした感覚をした。「うるさい!」口を突いて出た言葉だった。97番は笑いながら言う「はっはっはなんだお前、まだ元気じゃねえか。そのうるせえ口、だまらせてやるよ」97番の顔が目の前に来て俺は戸惑う「なにを・・・!」ほんのり苦い、朝の歯磨き粉の味がした。それは俺の最後のバレンタインだった。~FIN~
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