EPISODE · Mar 18, 2021 · 23 MIN
ビオロッカらじお~Ep. 6-3~狂言いろいろ~『蝸牛』
from 古典芸能のビオロッカらじお · host ビオロッカらじお
知らざぁ言って聞かせやしょう、ビオロッカらじお!! この番組はラロッカが聞き手となり、古典芸能おたくのビオレに他ではなかなか聞けない古典芸能の楽しみ方を聴いちゃいます。 今回は狂言についていろいろ語ります。 ◆狂言と現代のコントとの違い: ・大道具がない ・言葉が古い ・アドリブがない ――これが意外に普通の現代人の感覚でも楽しめるから不思議。今回はその不思議を少しでも解きほぐせれば。 ・「お笑いとは何か」論。現代は、一億総お笑い評論家の時代。それにはとらわれない狂言の「おかしさ」。 ◆言葉が古い ・狂言は口語。 「これはこのあたりに住まいいたす者でござる。」 「これは出羽の羽黒山より出でたる、駆出の山伏です。」 ・一方、能は文語。 「これは鎌倉かめがえやつに、人丸と申す女にて候。」(能『景清』より) ・狂言を見るのに知っとくと得な言葉の法則! ◎イ音便の多用。「いたした」→「いたいた」 ◎連声も多発。「今日は」→「こんにった」、「意見を」→「いけんの」。現代では「観音」「銀杏」「反応」など。 ・狂言はあらかじめチラシとかの数行のあらすじを読んどくと良い。 ◆『蝸牛(カギュウ)』(約20分) 【!】狂言のなかでも「かたつむり」と言っていました。タイトルは「カギュウ」です。 ・山伏の登場。「これは出羽の羽黒山より出でたる、駆出(かけで)の山伏です。」 旅疲れで眠くなって、藪のなかで寝る。 ・主、太郎冠者の登場――ここから、典型的な狂言の始まり方。 主「これはこのあたりに住まいいたす者でござる。……ヤイヤイ太郎冠者、あるかやい。」 太郎冠者「ハアー」 主「いたか。」 太郎冠者「お前におりまする。」 主「念無う早かった。汝を呼び出だすは別なることでもない。……」 ――蝸牛が何か全く知らない冠者に、主人は「藪にいて、頭は黒く、腰に貝をつけ、折々角を出す」と教える。 主「はよう行け」 太郎冠者「心得ました」 主「エーイ」 太郎冠者「ハアー」 ・太郎冠者は藪の中へ分け入っていき、山伏を見つける。 山伏の頭が黒いので起こして蝸牛かと尋ねる。勘違いに気づいた山伏は、 山伏(正面を向いて笑い、独白になる)「さてもさても、世には興がった者もあればあるものじゃ。みどもがこれに寝ていたれば、頭が黒いによって蝸牛かと申す。さだめてきゃつは愚鈍な者であろう。散々になぶってやろうと存ずる。」 山伏は蝸牛のふり。「腰に貝」→法螺笛などなど。 すっかり信じた太郎冠者が、主人の元へ一緒に来るよう頼むと、山伏は囃子物に乗るならば行こうと言う。 太郎冠者に「ハア、雨も風も吹かぬに、出(で)ざ かま打ち割ろう、出ざ かま打ち割ろう」と囃させ、 自分は「でんでんむしむし。でんでんむしむし」と言いながら舞い、2人は浮かれ出す。 ・そこへ帰りが遅いと業を煮やした主がやってきて冠者を叱るが、最後は「つり込まれ」、3人で囃しながら退場する。 ★「にほんごであそぼ」のサイトに野村万作さん、野村萬斎さんの囃子が上がっています。 https://www2.nhk.or.jp/school/movie/bangumi.cgi?das_id=D0005150309_00000 ◆「おかしみ」とは。 🐤ビオロッカらじおのTwitter→@brradio2020 ❔質問箱はこちら 演劇 古典 芸能 芸術 舞台芸術 能 狂言 文楽 人形浄瑠璃 歌舞伎 落語 オペラ
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