EPISODE · Feb 6, 2026 · 11 MIN
ボイスドラマ「かぐらがももで・・」
from ヒダテン!ボイスドラマ · host Ks(ケイ)、湯浅一敏、飛騨・高山観光コンベンション協会
声を交換したら、人生が入れ替わった!?『かぐらがももで・・』『ももがかぐらに・・』は、一之宮かぐらCV・小椋美織と国府ももCV・高松志帆の“声”そのものをテーマにした不思議で切ない物語。お互いの声を羨ましがった二人の声優が、飛騨一宮水無神社で願ったことで起こる奇跡と混乱。それぞれの現場で成功を掴みながらも、本当に大切な「自分の声」と向き合う姿を描きます・・・【ペルソナ】・月愛(かぐら/CV:小椋美織)=ヒダテン!一之宮かぐらのCV。一之宮町出身東京暮らし・萌々(もも/CV:高松志帆)=ヒダテン!国府もものCV。国府町出身東京暮らし・音響監督他(CV:日比野正裕)=萌々、月愛それぞれの現場の監督&ヒダテン!のプロデューサー[プロローグ:2026年正月】※ここはすべて収録・編集済■SE/番組タイトル〜HitsMeUp放送より切り抜き(以下音声)https://hidaten.com/wp-content/uploads/2026/01/kagura-momo_hitsmeup.mp3ヒダテン!の国府ももです。一之宮かぐらです。私のイメージはどんな感じでしょうか?イメージ? お声を聴いてからは、本当にももちゃんにぴったり。 もうなんか私もこんな可愛い声出したい!嬉しいです。ありがとうございます。どうしよう、私何言われる?いやいやいや、私本当にお声が好きで。芯があるけど柔らかいみたいなお声。本当にそれこそかぐらにもぴったりだなって思ったし、私はそういう声してないので、逆にないものねだりじゃないんですけど、なんかすごく素敵なきれいなお声だなって思って。もう個人的にめっちゃ好きなトーンなんですよ。えー、そうなんですか? 嬉しい ありがとうございます。ちょっと一日だけ声の交換みたいなのしたいですね。できることならしたいです。 できることなら。【シーン1-1:JR高山駅〜JR飛騨一ノ宮駅〜飛騨一宮水無神社】◾️SE:高山駅の雑踏〜飛騨一ノ宮駅の構内〜飛騨一宮水無神社の静寂月愛:「きちゃったね」萌々:「きちゃった」2人:「高山〜!!弾丸日帰り旅行!」月愛:「からの飛騨一ノ宮駅」萌々:「からの飛騨一宮水無神社〜!」月愛: お正月の特番から1か月後。 私と萌々は、水無神社の拝殿前に立っていた。 私・月愛と萌々は声優。 飛騨高山を彩る擬人化キャラクターたちに命を吹き込んでいる。 私が演じるのは、舞姫キャラ、”一之宮かぐら”。 私の中低音域がクールビューティなキャラに重なっていく。 萌々が演じるのは、飛騨桃の妖精、”国府もも”。 極上のスイーツのような甘い微笑み。 聴く人はみな、胸をキュンとさせる。 実は私たちは、特番の収録で初顔合わせ。 なのに、なぜかお互いの声に惹かれてしまった。 自分にないものを欲しがる子どものように。 ももの声に焦がれるかぐらと、かぐらの声に憧れるもも。 飛騨の一之宮とはいえ、 なんという不条理なお願い。 御歳大神さま、ごめんなさい! それでも、表現の幅をもっと増やしたい。 どんなキャラクターでも、生き生きと演じたい。 切なる思いに導かれて、私たちは水無神社の鳥居をくぐった。 拝殿前に並んで立つ一之宮かぐらと国府もも。 短い祓詞(はらえことば)を唱えてから、 二拝二拍手一拝。 萌々が持っている、 ”鈴の音のような透明感ある声”。 それを私にも!萌々: 月愛のような ”クールで凛としたハスキーボイス”。 私にもほしい!月愛: 「お祈りした?」萌々: 「した」月愛: 「なんか、私たちって、すごいこと祈願してない?」萌々: 「だよねー、こんなことお願いするひと、いないよねー」月愛: 「でも朝起きたら、お互いの声が出せるようになってたりして」萌々: 「ないない。 そんなんあったら、アタシ、オーディション受けまくるわ〜」 月愛: 「確かに。 あ、明日、アニメのアフレコじゃなかった?」 萌々: 「そうそう。 スパイアニメのCVオーディションよ。 まだ役は決まってないみたいだけど」月愛: 「あの話題の?」萌々: 「まあねー。 でも、スパイアクションなんて、私の声でいいのかなあ?」月愛: 「いいんじゃない。 萌々みたいな声のアサシンとか、ギャップ萌えで」萌々: 「そうかなあ。 月愛も明日アフレコの仕事でしょ?」月愛: 「ボイスドラマよ。 ラブストーリーって言ってたけど、今回はモブだって」萌々: 「え〜、月愛がモブなんて、超もったいない起用〜」月愛: 「なことないってば。 ま、とにかくお互いがんばろ」萌々: 「うん、ファイティン!」月愛: 私たちは、冬の臥龍桜の前で写真を撮ってから、 鈍行列車で高山へ。 駅前でお土産屋さんを覗きながら、帰りの特急ひだに乗り込んだ。【シーン2-1:月愛の朝/目覚めたらヒロインボイス】◾️SE:朝の小鳥のさえずり月愛:「ふわぁぁ・・・よく寝たわ〜 よしっ! 今日も一日、頑張るぞっ!」月愛:「って、え?」月愛: なに?いまの? 私の口から出た音・・・ いつものハスキーなクールビューティじゃない! 寝起きは特にロートーンなのに。 コロコロところがるような、搾りたての桃の果汁のような・・・ どこかで聴いたことのある・・・ この声は・・・月愛:「国府もも〜!?」 あわてて鏡を見る。 よかった私だ。月愛。 ってことは・・・月愛:「声だけ入れ替わってる〜!?」(※ここは2人で) なんでなんでなんでなんでなんで〜!? こんなアニメみたいなこと・・ いや、アニメでもないわ。 声だけなんて・・おかしいでしょ? どうしようどうしようどうしよう? 萌々に連絡してみないと・・ まさかあっちも・・? あ、そうだ。 確か今日はオーディションって言ってたから邪魔しちゃ悪いわ。 ってか私も、今日は・・・ボイスドラマじゃん。 ま、でもいいか。 モブだし。 なんとか乗り切れるでしょ。【シーン3-1:月愛のアフレコ現場/モブからの大抜擢】◾️SE:スタジオのガヤ/月愛は低い声を出そうと何度も発声練習する月愛:「あ、あ、あ・・・おはようございます・・」 聴こえないくらい小さな声で挨拶したつもりだったけど、監督:「あれ?どうしたの、月愛ちゃん?」月愛:「あ、監督・・」監督:「それ、新しいキャラ?」月愛:「え?あ・・はい・・そ、そうです。 ヘンですか?やっぱり・・」監督:「いや、その逆。 その声、すっごくいいじゃん! 今日のボイスドラマだけどさ、 メインキャラの一人がまだ決まってないんだよねー」月愛:「へ?」監督:「試しにリハであててみてくんない?」月愛: という感じで、メインキャラのエルフに大抜擢。 ヒロインボイスでレギュラーゲットしちゃった。 こんなことってある?【シーン4-1:ヒダテン!のアフレコ現場/2人の現場(月愛)】月愛:「臥龍の桜が舞う季節、わらわの舞も見せようぞ!」月愛: だめだ。 誰がどう聴いてもかぐらじゃない。◾️SE:LINEの着信音 途方に暮れて、萌々に現状をLINEしようとしたとき、 萌々からもほぼ同時にチャットが入った。◾️SE:LINEを開く音 ああ。やっぱり、私たち・・月愛:「声だけ入れ替わってる〜!!」(※ここは2人で) そんな悠長なことは言ってられない。 明日はヒダテン!アニメepisode-1の収録。 私が一之宮かぐら役、萌々が国府もも役でアフレコする。 さあ、どうする? こういうときは一人で考えるより、当事者の2人で考えた方が 良い知恵が浮かぶかもしれない。◾️SE:スタジオのガヤ月愛:「おはようございます〜」(※ここは2人で) 私たちは待ち合わせて、2人でスタジオへ入った。 かなり大きめのマスクをして。 私はなるべく萌々にくっついて声を出す。 まるで腹話術のように。萌々:「あのう・・・Dにお願いがあるんですけど〜」監督:「なに?」萌々:「今日はあっち向いて喋ってもいいですか〜?」監督:「あっちって?背中向いて話すってこと?」萌々:「はい。しっかり役作りしたいので〜」月愛:「自分の世界へ入りたいんです」監督:「ふうん」萌々:「オペレータさんにはマイク位置、お願いしました」月愛:「モニターの位置も向こう側に変えてもらってます」萌々:「ももとかぐらのシーンだけ先に録らせてもらうことにしました」監督:「ま、いいけど。 なんで今日は2人、そんなにくっついてんの?」月愛:「え?」(※ここは2人で)萌々:「もうやだなあ、D〜。 アタシたちめっちゃ仲いいんですよぉ」月愛:「特番ですっかりうちとけちゃって」萌々:「Dのおかげです」月愛:「ありがとうございました」監督:「いや〜。僕なんもしてないし」月愛: Dがテキトーな性格でよかった。 収録はいつもCVの自主性にまかせるってスタンスだしね。 こうして、Dやオペレータに背中を向けたアフレコ収録が始まった。 萌々:「臥龍の桜が舞う季節、わらわの舞も見せようぞ!」月愛:「Eバイクが気持ちいい季節、ももと一緒にピーチロードを走らない?」
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