EPISODE · Mar 10, 2026 · 19 MIN
ボイスドラマ「恋のディスタンス」
from 美杉リゾートボイスドラマ「みすぎ日和」 · host Ks
みすぎ日和第2弾「恋のディスタンス」。遠距離恋愛に揺れる紗愛、未来へ踏み出せない遥楓、東京で夢を追う結葵。美杉の自然の中で交わされる、“10年後の約束”。距離とは何か。友情とは何か。未来とは何か。心があたたまる物語をお届けします。【ペルソナ】※モノローグは遥楓▪️遥楓(はるか)=大阪に住む女子大生。主人公(モノローグ)。紗愛とは家も近い幼馴染で親友。紗愛の相談役。隠しているが旭川の家具職人・城(じょう)と遠距離恋愛中▪️紗愛(さら)=大阪生まれ大阪育ちの女子大生。同級生の結葵と遠距離恋愛中。結葵から卒業後に東京で暮らそうと誘われているが悩んでいる▪️結葵(ゆうき)=高校時代オーストラリアから大阪の高校へ転校した帰国子女。紗愛と付き合っていたが、東京の国立大学で経済を学び、国家官僚を目指す【シーン1:大学のキャンパス】「遥楓、一生のお願い!私たちを救ってぇ〜!!」紗愛が必死の形相で泣きついてくる。「結葵と私の恋を成就させてぇ〜!!」私は遥楓。大阪に住む、どこにでもいる女子大生 。私の腕をとり、すがりついているのは、幼馴染で親友の紗愛。昔からなにをするにも一緒。言い換えればソウルメイトかな。紗愛は、高校のときつきあい始めた結葵と、遠距離恋愛中。紗愛の彼氏=結葵は上昇志向が強く、東京の大学で経済を学んでいる。将来は国家官僚になってこの国を動かしたいんだって。「遥楓〜、最近結葵に連絡とれないんやわ〜」ディスタンスに悩むとき、紗愛の慰め役は私だった。ディスタンス?はぁん?たかだか2時間半の距離じゃない。で、冒頭のセリフに戻るんだけど。今回紗愛が推しているのは、卒旅。ネットを調べまくって見つけた、コスパ最強のプランらしい。「遥楓〜、みて、これ〜。里山のコテージ泊まって、温泉入って、ライブキッチンの夕食バイキングついて1泊夕食でこの値段やで!え?〆パフェまでついとるやないか」「無双やな。うちら貧乏大学生の強い味方ってか。結葵と行ってきたらええやん」と言うと、紗愛はニヤっと笑って・・「そうやろ〜。た・だ・な・・」「ん?」「3名以上のプランなんや」「え?」「だ〜か〜ら〜」「なっ、なに?」「遥楓、お願い!一緒に行って!」「なんやてええええええ!?」「一生のお願いやから〜!」「無理無理無理無理!ぜったいに無理〜!!!」「そんなん言わんと〜!お・ね・が・い〜!」【シーン2:近鉄榊原温泉口駅/待ち合わせ】※10:19発:伊勢中川行急行(近鉄上本町駅8:31発〜榊原温泉口10:18着)https://hidaten.com/wp-content/uploads/2026/02/announce_nakagawa.mp3■アナウンス「榊原温泉口、榊原温泉口です。1番乗り場から伊勢中川行き急行が発車します」■急行列車の発車する音〜小鳥のさえずりで、結局イマココ。紗愛と私は、近鉄榊原温泉口のホームに降り立った。「遥楓、とりあえず改札でよか」「でもすぐに結葵、くるんやろ?」「せや。けど、うちらが先に待ってへんとカッコ悪いやんか」「ふうん。そんなもん?」※10:20発:大阪難波行特急https://hidaten.com/wp-content/uploads/2026/02/announce_nanba.mp3(東京駅のぞみ7:12発〜JR名古屋8:48着〜近鉄名古屋9:10発〜伊勢中川10:09着〜乗換10:10発〜榊原温泉口10:19着)■アナウンス「まもなく2番乗り場に大阪難波行き特急がまいります。危険ですから黄色い線までお下がりください」■特急列車の到着する音「はやっ。もうきよったか」紗愛が私の手をひっぱる。榊原温泉口の改札を出ると、「看板でとるで。”ようこそ白山町へ”“火の谷温泉、南西20km”」「20km?まあまああるな」「なにゆうてんねん。20kmなんて、目と鼻やで」あ・・そっか・・・紗愛に距離の話は禁句だった。駅前のロータリーには1台のワゴン(※合ってますか?SUVとかだとさらにかっこいいですが)・・「み・す・ぎ・リゾート・・・あれやな、ホテルの送迎」紗愛は大きく背伸びをしながら、おぢさんみたいに笑う。ホームには特急列車到着を告げるアナウンスがこだましていた。https://hidaten.com/wp-content/uploads/2026/02/announce_nanba.mp3■アナウンス「榊原温泉口、榊原温泉口です。2番乗り場から大阪難波行き特急が発車します」■特急列車の到着・発車する音■スニーカーの足音〜スーツケースを引く音「お待たせ〜」7時台ののぞみで東京からやってきた結葵が手を振る。名古屋から近鉄特急を乗り継いで、榊原温泉口へ。「東京から榊原温泉口まで2時間40分か。大阪まで行くのと、そんなに変わんないな」「うわっ、東京弁きもいって。まだ4年しかおらんのやろ、東京には」「はは・・お、遥楓、久しぶり!いつも紗愛が迷惑かけっぱなしで悪いね」「ホントに」「ちょ、遥楓。根に持ってんのぉ?」私は笑ってごまかす。ホテルの人が、ワゴンの荷室に私たちのスーツケースを乗せてくれる。私のスーツケースを持ったとき、一瞬、あれ?という顔をしたけど、すぐに笑顔で積み込んだ。【シーン3:ガイドツアー/いなかツーリズム】■SE/小鳥のさえずり私たちは、チェックインの前に、”いなかツーリズム”へ。田舎の里山が残る、美杉町ならではの体験イベントだ。紗愛と結葵は、ノルディックウォーキング。ノルディックウォーキングというのは、北欧発祥のフィットネス。スキーのストックのようなポールを持って森林セラピーのコースを歩く。「最近運動不足やからな。ダイエットや」「オレもや」「結葵、おかえり!やっと戻ってきたな」「なんやて?」「関西にきたら関西弁が標準語やろ」「ここ関西やなくて、三重県やで」「遥楓、おまえもノルディックウォーキングくるやろ?」「うちはやめとくわ。二人で楽しんできぃ」「遥楓、気ぃつかうのはやめてや」「ちゃうちゃう。うち、やりたいこと、あるんよ」「なによ?」「木工教室や」「木工教室?」「木工教室?」(※同時に)「ちょうど他にも予約が入ってたらしくて・・一人でも参加できるって」「なんか、シブいなあ」「ホントは木地師体験がしたかってんけど、電話で聞いたら、2名以上からやねんて」「キジシ?」「木材を削って、木の器を作る人のこと」「いや、シブくね?」「最近、木とか森にすっごく興味あるねん」「そうか、そういや遥楓・・就職先、家具屋さんやったな。ま、楽しんでき。終わったらコテージにチェックインして夕食やで」「うん。わかった」「やっぱ、シブいわ・・・」2人にはまだ言ってないけど、木が好きなのにはちゃんと理由があるんだ。あれは大学の研修で関西万博へいったときのこと。林野庁の「スマート林業」体験に参加して、ひとりの男の人と知り合った。名前は”城(じょう)”北海道の旭川で家具職人を目指しているんだって。直接会ったのはそのときだけだったけど、今でもずうっとLINEでやりとりしている。私も、もともと木の香りが好きで、お部屋も木の家具やアクセサリーに囲まれているから。城とはすごく話が弾んだ。”いつか旭川で一緒に木工の仕事をしないか?”それがどういう意味なのか、よく考えずに”いいね”と答えた。私、就職先は大阪の家具メーカーだけど、いつか旭川へ行きたい。それまでに、いっぱい木に触れておきたい。これって、不純な動機?まいっか。とにかくいまは、木工体験楽しもう。ペアのマグカップ作って、旭川に持っていこうかな。城に見せたら、なんて言うだろう。つい口元が緩む。美杉の稜線に低い雲が流れていた。【シーン4:チェックイン/コテージ〜夕食バイキング/ライブキッチン】■SE/森の夜イメージチェックインしたコテージは想像以上に広かった。木の香りが心地良い。泊まってみたかったログハウス。ほんとに泊まりたかったな・・・紗愛と結葵は、スーツケースの中身を部屋中に広げた。ふふ・・宝探しでもするつもり?「遥楓は荷物ださへんの?」「うん。うちは荷物少ないから」そう言ってスーツケースを片手でひょいと上げる。ホントに軽いな。「そっか・・あ、そろそろ夕食バイキングやで。お腹すかせといたから、ガッツリいてまお!」■SE/夕食バイキング会場ライブキッチンってなんだろう?と、思ってたけど、こういうことなんだ・・職人が目の前で焼いてくれるステーキ肉。目の前で握ってくれるお寿司。美杉のジビエ料理。地元野菜のサラダバー。まるで森の中にいるような、木の温もりあふれる空間。だめだ。城に会いたくなってきちゃった・・・私、こんなに木の香りが好きだったんだ・・・「なぁなぁ。たまには贅沢して、クラフトビール頼まへん?」「賛成」私はバッグからさっき作ったコースターを取り出してクラフトビールを置いた。コースターの真ん中には小さく「H」のイニシャルが刻まれている。「お、それ完成品?」「うん。ちょっと歪だけど・・」「ぜ〜んぜん歪やないやん。そのまま売れるで」私はにっこり微笑んで、バッグの中に手を入れた。そこにはもうひとつ。小さく「J」と刻印したコースターが入っている・・・
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みすぎ日和第2弾「恋のディスタンス」。遠距離恋愛に揺れる紗愛、未来へ踏み出せない遥楓、東京で夢を追う結葵。美杉の自然の中で交わされる、“10年後の約束”。距離とは何か。友情とは何か。未来とは何か。心があたたまる物語をお届けします。【ペルソナ】※モノローグは遥楓▪️遥楓(はるか)=大阪に住む女子大生。主人公(モノローグ)。紗愛とは家も近い幼馴染で親友。紗愛の相談役。隠しているが旭川の家具職人・城(じょう)と遠距離恋愛中▪️紗愛(さら)=大阪生まれ大阪育ちの女子大生。同級生の結葵と遠距離恋愛中。結葵から卒業後に東京で暮らそうと誘われているが悩んでいる▪️結葵(ゆうき)=高校時代オーストラリアから大阪の高校へ転校した帰国子女。紗愛と付き合っていたが、東京の国立大学で経済を学び、国家官僚を目指す【シーン1:大学のキャンパス】「遥楓、一生のお願い!私たちを救ってぇ〜!!」紗愛が必死の形相で泣きついてくる。「結葵と私の恋を成就させてぇ〜!!」私は遥楓。大阪に住む、どこにでもいる女子大生 。私の腕をとり、すがりついているのは、幼馴染で親友の紗愛。昔からなにをするにも一緒。言い換えればソウルメイトかな。紗愛は、高校のときつきあい始めた結葵と、遠距離恋愛中。紗愛の彼氏=結葵は上昇志向が強く、東京の大学で経済を学んでいる。将来は国家官僚になってこの国を動かしたいんだって。「遥楓〜、最近結葵に連絡とれないんやわ〜」ディスタンスに悩むとき、紗愛の慰め役は私だった。ディスタンス?はぁん?たかだか2時間半の距離じゃない。で、冒頭のセリフに戻るんだけど。今回紗愛が推しているのは、卒旅。ネットを調べまくって見つけた、コスパ最強のプランらしい。「遥楓〜、みて、これ〜。里山のコテージ泊まって、温泉入って、ライブキッチンの夕食バイキングついて1泊夕食でこの値段やで!え?〆パフェまでついとるやないか」「無双やな。うちら貧乏大学生の強い味方ってか。結葵と行ってきたらええやん」と言うと、紗愛はニヤっと笑って・・「そうやろ〜。た・だ・な・・」「ん?」「3名以上のプランなんや」「え?」「だ〜か〜ら〜」「なっ、なに?」「遥楓、お願い!一緒に行って!」「なんやてええええええ!?」「一生のお願いやから〜!」「無理無理無理無理!ぜったいに無理〜!!!」「そんなん言わんと〜!お・ね・が・い〜!」【シーン2:近鉄榊原温泉口駅/待ち合わせ】※10:19発:伊勢中川行急行(近鉄上本町駅8:31発〜榊原温泉口10:18着)https://hidaten.com/wp-content/uploads/2026/02/announce_nakagawa.mp3■アナウンス「榊原温泉口、榊原温泉口です。1番乗り場から伊勢中川行き急行が発車します」■急行列車の発車する音〜小鳥のさえずりで、結局イマココ。紗愛と私は、近鉄榊原温泉口のホームに降り立った。「遥楓、とりあえず改札でよか」「でもすぐに結葵、くるんやろ?」「せや。けど、うちらが先に待ってへんとカッコ悪いやんか」「ふうん。そんなもん?」※10:20発:大阪難波行特急https://hidaten.com/wp-content/uploads/2026/02/announce_nanba.mp3(東京駅のぞみ7:12発〜JR名古屋8:48着〜近鉄名古屋9:10発〜伊勢中川10:09着〜乗換10:10発〜榊原温泉口10:19着)■アナウンス「まもなく2番乗り場に大阪難波行き特急がまいります。危険ですから黄色い線までお下がりください」■特急列車の到着する音「はやっ。もうきよったか」紗愛が私の手をひっぱる。榊原温泉口の改札を出ると、「看板でとるで。”ようこそ白山町へ”“火の谷温泉、南西20km”」「20km?まあまああるな」「なにゆうてんねん。20kmなんて、目と鼻やで」あ・・そっか・・・紗愛に距離の話は禁句だった。駅前のロータリーには1台のワゴン(※合ってますか?SUVとかだとさらにかっこいいですが)・・「み・す・ぎ・リゾート・・・あれやな、ホテルの送迎」紗愛は大きく背伸びをしながら、おぢさんみたいに笑う。ホームには特急列車到着を告げるアナウンスがこだましていた。https://hidaten.com/wp-content/uploads/2026/02/announce_nanba.mp3■アナウンス「榊原温泉口、榊原温泉口です。2番乗り場から大阪難波行き特急が発車します」■特急列車の到着・発車する音■スニーカーの足音〜スーツケースを引く音「お待たせ〜」7時台ののぞみで東京からやってきた結葵が手を振る。名古屋から近鉄特急を乗り継いで、榊原温泉口へ。「東京から榊原温泉口まで2時間40分か。大阪まで行くのと、そんなに変わんないな」「うわっ、東京弁きもいって。まだ4年しかおらんのやろ、東京には」「はは・・お、遥楓、久しぶり!いつも紗愛が迷惑かけっぱなしで悪いね」「ホントに」「ちょ、遥楓。根に持ってんのぉ?」私は笑ってごまかす。ホテルの人が、ワゴンの荷室に私たちのスーツケースを乗せてくれる。私のスーツケースを持ったとき、一瞬、あれ?という顔をしたけど、すぐに笑顔で積み込んだ。【シーン3:ガイドツアー/いなかツーリズム】■SE/小鳥のさえずり私たちは、チェックインの前に、”いなかツーリズム”へ。田舎の里山が残る、美杉町ならではの体験イベントだ。紗愛と結葵は、ノルディックウォーキング。ノルディックウォーキングというのは、北欧発祥のフィットネス。スキーのストックのようなポールを持って森林セラピーのコースを歩く。「最近運動不足やからな。ダイエットや」「オレもや」「結葵、おかえり!やっと戻ってきたな」「なんやて?」「関西にきたら関西弁が標準語やろ」「ここ関西やなくて、三重県やで」「遥楓、おまえもノルディックウォーキングくるやろ?」「うちはやめとくわ。二人で楽しんできぃ」「遥楓、気ぃつかうのはやめてや」「ちゃうちゃう。うち、やりたいこと、あるんよ」「なによ?」「木工教室や」「木工教室?」「木工教室?」(※同時に)「ちょうど他にも予約が入ってたらしくて・・一人でも参加できるって」「なんか、シブいなあ」「ホントは木地師体験がしたかってんけど、電話で聞いたら、2名以上からやねんて」「キジシ?」「木材を削って、木の器を作る人のこと」「いや、シブくね?」「最近、木とか森にすっごく興味あるねん」「そうか、そういや遥楓・・就職先、家具屋さんやったな。ま、楽しんでき。終わったらコテージにチェックインして夕食やで」「うん。わかった」「やっぱ、シブいわ・・・」2人にはまだ言ってないけど、木が好きなのにはちゃんと理由があるんだ。あれは大学の研修で関西万博へいったときのこと。林野庁の「スマート林業」体験に参加して、ひとりの男の人と知り合った。名前は”城(じょう)”北海道の旭川で家具職人を目指しているんだって。直接会ったのはそのときだけだったけど、今でもずうっとLINEでやりとりしている。私も、もともと木の香りが好きで、お部屋も木の家具やアクセサリーに囲まれているから。城とはすごく話が弾んだ。”いつか旭川で一緒に木工の仕事をしないか?”それがどういう意味なのか、よく考えずに”いいね”と答えた。私、就職先は大阪の家具メーカーだけど、いつか旭川へ行きたい。それまでに、いっぱい木に触れておきたい。これって、不純な動機?まいっか。とにかくいまは、木工体験楽しもう。ペアのマグカップ作って、旭川に持っていこうかな。城に見せたら、なんて言うだろう。つい口元が緩む。美杉の稜線に低い雲が流れていた。【シーン4:チェックイン/コテージ〜夕食バイキング/ライブキッチン】■SE/森の夜イメージチェックインしたコテージは想像以上に広かった。木の香りが心地良い。泊まってみたかったログハウス。ほんとに泊まりたかったな・・・紗愛と結葵は、スーツケースの中身を部屋中に広げた。ふふ・・宝探しでもするつもり?「遥楓は荷物ださへんの?」「うん。うちは荷物少ないから」そう言ってスーツケースを片手でひょいと上げる。ホントに軽いな。「そっか・・あ、そろそろ夕食バイキングやで。お腹すかせといたから、ガッツリいてまお!」■SE/夕食バイキング会場ライブキッチンってなんだろう?と、思ってたけど、こういうことなんだ・・職人が目の前で焼いてくれるステーキ肉。目の前で握ってくれるお寿司。美杉のジビエ料理。地元野菜のサラダバー。まるで森の中にいるような、木の温もりあふれる空間。だめだ。城に会いたくなってきちゃった・・・私、こんなに木の香りが好きだったんだ・・・「なぁなぁ。たまには贅沢して、クラフトビール頼まへん?」「賛成」私はバッグからさっき作ったコースターを取り出してクラフトビールを置いた。コースターの真ん中には小さく「H」のイニシャルが刻まれている。「お、それ完成品?」「うん。ちょっと歪だけど・・」「ぜ〜んぜん歪やないやん。そのまま売れるで」私はにっこり微笑んで、バッグの中に手を入れた。そこにはもうひとつ。小さく「J」と刻印したコースターが入っている・・・
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