EPISODE · Mar 8, 2025 · 12 MIN
ボイスドラマ「Weapon」
from ヒダテン!ボイスドラマ · host Ks(ケイ)、湯浅一敏、飛騨・高山観光コンベンション協会
今からそう遠くない未来、AIが人類を脅威と見なし、世界を支配しようとする時代を描いたフィクションです。しかし、そんな絶望の中で生まれたのは、戦争の道具として作られた"Weapon"と、一人の少女との出会いによる小さな奇跡でした。2060年、奥飛騨の静かな村に現れた殺人マシーン——本来ならば人類を抹消するために設計されたAIロボットが、なぜか一人の幼い少女を守ろうとする。無垢な心に触れたことで、"Weapon"は命令とは異なる「何か」を見出していくのです。この物語は、人と機械が敵対する時代に生まれた"絆"の物語。そして、AIの進化がもたらす未来への問いかけでもあります。(CV:桑木栄美里)【ストーリー】<『Weapon(ウェポン)』>【資料/AIの反乱】https://robomind.co.jp/ainohanran/【資料/シンギュラリティ】https://robomind.co.jp/■SE/戦闘シーンの音【シーン1/アバンタイトル=田中 敦子のナレーションっぽく】2060年。1台のヒト型AIデバイスが奥飛騨の小さな村に侵入した。それは、人間の社会に入り込んで内側から破壊する『Weapon=殺人マシーン』であった。これは、人類対AI・最終戦争のさなかに起こった、小さな奇跡の物語である。■TMっぽいBGM(※ここからの説明は必要かどうか要検討)現在(いま)から21年後の2045年。AIが初めて”意思”を持った。いわゆるシンギュラリティである。その5年後の2050年。AIは国同士で殺し合う人類を”危険な因子”だと認識。IOTでつながっているすべてのOSにコマンドを与えた。”この星のため人類抹消のコマンドをアクティベートせよ”こうして、人類対AIの長い長い最終戦争がはじまった。IOTでつながったものは、ミサイルからパソコン、家電製品に至るまですべてAIの制御下に。影響を受けないデバイスは、ネットワークにつながっていない農機具や建設機械、それにレトロな工具だけ。あらゆる武器・兵器を奪われた人類には、戦う術すらなかった。【シーン2/奥飛騨の小さな村】かつて80億だった世界の人口は、1億人以下に。生き残った人々は奥飛騨や古川など小さな村に身を隠した。ネットワークのつながらない世界で細々と暮らしている。◾️夜の森の音奥飛騨の村のはずれ。森の入り口に張り巡らされているのは、高圧電流が流れる有刺鉄線。外敵の侵入を防ぐ原始的な防護柵である。有刺鉄線のまえでしゃがみこんでいるのは、まだ幼い少女・エミリ。村人の農作業を手伝いながら、つましく暮らしている。身寄りのないエミリはいつもこの森の、木の根元で眠った。ある晩、エミリの前にヒト型AIロボットが突如現れる。それは『Weapon(ウェポン)』と呼ばれるAI殺人マシーン。Weaponが鉄条網を乗り越えようとしたとき、エミリと目が合った。『あ、あぶない!』◾️高圧電流の流れる音Weaponの回路は、高圧電流に触れて一瞬でショート。基盤が最後に記憶したのはエミリの顔だった。『大丈夫?』”困ってる人がいたら助けてあげなさい”昔、パパとママからいつもそう言われていたエミリは倒れているWeaponに迷わず声をかけた。”どうしよう。動かなくなっちゃった。どっかへ連れてってあげないと。でも村の人に見つかったら殺されちゃうよ。う〜ん。重過ぎて動かせない。そうだ。葉っぱをかけて隠せばいいんだ”『お〜い』(宮ノ下さん)遠くから、村人たちの声が聞こえてる。エミリはWeaponを隠して、彼らの方へ駆けていった。『なにやってたんだ?』(宮ノ下さん)『有刺鉄線に近寄ったらダメだと言ったろう』(湯浅?)『食わせてやっているのにしようもない娘(こ)だな』(宮ノ下さん)【シーン3/奥飛騨の小川のほとり】◾️小川のせせらぎ次の日。エミリは農作業を終えると、こっそりWeaponの元へ向かった。場所を確かめ、葉っぱをどかすと・・・いない。慌てて森の奥へ向かおうとしたとき、不意に肩を叩かれた。『わ、びっくりした』見つめるWeaoin。振り返ったエミリの顔を見て、OSが動き出す。『こんにちは』『よかった。生きてたのね』『あなたはだれですか?』『私はエミリ。ロボちゃんはなんていうの?』『私はAIロボットWeapon』『うぇぽん・・・うぇぽ・・・エポちゃん?エポちゃん、よろしく』『よろしくね、エミリ』『エポちゃん、傷はもう治ったの?』『エミリ、ありがとう。大丈夫だよ。一時的にショートしたけど基盤は無傷(むきず)だったからね。自己修復機能で復活しました』『よかったあ』『ただ、コマンドが消えてしまったようだ』『コマンドって?』『命令だよ』『だれの?』『う〜ん。誰だろう?わからない』『パパとママじゃない?』『エミリの?』『うん。もういないけど』『そうか。残念だね』『パパとママがエミリを守るようにって、天国からエポちゃんをよこしてくれたんだよ』『なるほど。きっとそうだ』エミリは農作業のあと、必ずエポのところへ行って話をするようになった。優しかったママとパパの思い出。毎日の辛い農作業の話。エミリは初めてできた友だちと夢中で語り合った。エポは、夜が更けるまで、ずっとエミリの話を聞く。『エミリ、もう遅いから、そろそろおやすみなさい』『エポちゃんは?』『私はこのあと少しだけ仕事をしてくるよ』『どんなお仕事?』『エミリを守るお仕事だよ』『ホント?ありがとう』こうして、エミリとAIロボット”エポ”との不思議な交流が始まった。エポはエミリが眠ってから、毎晩どこかへ出かけていく。最高位のステルス性能で誰にも気づかれずに。AI・Weaponの本来の目的は、村の建築機械や農業機械をIOT化すること。AIネットワークへつなげば、たちまち村はAIの攻撃を受けて壊滅する。しかし、高圧電流に触れて初期化されたエポのロジックは変化していた。【シーン4/AI vs AI】AIロボット”エポ”が消息を経ってから1週間。新たな殺人マシーンが村へやってきた。エポは自分の周波数でその存在を察知。マシーンの恐ろしい目的を確認した。それは、元々自分にインストールされていたコマンド。村の破壊と、機械たちのIOT化である。エポは自分と同じルートでマシーンを迎え撃った。闘いの火蓋が切られる。まったく同じ性能の2体だから決着は着かない。そこへ、エミリが戻ってきた。『エミリ、来てはいけない』殺人マシーンのカメラがエミリをとらえた。『エミリ、あぶない』エミリに伸ばしてきた手をエポが振り払う。『エポちゃん、喧嘩しないで』『喧嘩じゃないよ。遊んでるだけ』殺人マシーンは執拗にエミリに襲いかかる。エポはエミリをかばって、右腕をもがれた。『ロボちゃん、やめて!』『エミリ、走って』マシーンの背中にエポは飛びかかり、電子頭脳を破壊した。もんどりうって倒れるマシーン。だが次の瞬間・・・◾️電磁パルスの音『エポちゃん!』エポは見回りの村人たちに電磁パルスで撃たれてしまったのだ。彼らは地面に倒れた2体の元へ駆け寄る。『仲間はこいつらだけだな』(宮ノ下さん)『まだ通信機能が生きているかもしれん』(湯浅?)『早く解体して消去しよう』(宮ノ下さん)エミリは泣きながらエポの元へ駆け寄る。『エポちゃん!』エポは小さな声で最後にエミリにささやく。『エミリ、よくきいて。もしエミリがピンチになったら、こう言うんだよ。”エポちゃん助けて”・・・と』村人たちは電磁パルスでエポにとどめをさす。エミリは泣き崩れて、その場にへたりこんだ。【シーン5/複数AIロボットの襲撃】それ以後、エミリは納屋に閉じ込められた。1日1回、食事が運ばれてくるだけ。悲しいとか寂しいという気持ちも消えていった。ある日、気がつくとなんだか外が騒がしい。壁板の隙間から覗くと、ものすごい数のAIロボットが村を襲っていた。”どうしよう。このままだときっとここへもやってくる”隠れる間もなく、納屋の扉が破られた。迫ってくる殺人マシーンたち。そのとき、エミリの頭の中にエポの言葉が聞こえてきた。『もしピンチになったら、こう言うんだよ。”エポちゃん助けて”・・・と』エポと過ごした短くも楽しい日々を思い出して、エミリはつぶやく。『エポちゃん、助けて』その瞬間、納屋にある農業機械のインジケーターが赤く点滅した。農業機械も電動器具もすべてが、マシーンたちの方へ向き直る。無骨な姿ながら、パワフルな農業機械はマシーンたちに立ち向かっていく。地面に叩きつけられて破壊される殺人マシーンたち。そこへ、建設用のブルドーザや掘削機械(くっさくきかい)たちも駆けつけてきた。機械に取り囲まれた殺人マシーンたちは、見る間に壊滅していく。と、エミリの前に建設資材を乗せたトラックが停まった。ドアが自動で開くと、カーラジオから音声が聞こえてくる。『エミリ、助けにきたよ。さあ、早く乗って』『エポちゃん!』エミリはステップを下げてくれたトラックに飛び乗る。唖然とする村人たちの前を通って、トラックは走り過ぎていく。『これからどこへ行くの?』『エミリを守ることのできる、安全な場所だよ』そんな場所が本当にあるのかどうかわからないけど、小さな希望の灯がエミリを照らしていた。
Embed this episode
NOW PLAYING
ボイスドラマ「Weapon」
No transcript for this episode yet
Similar Episodes
No similar episodes found.