EPISODE · Apr 20, 2025 · 10 MIN
【産科麻酔#5】無痛分娩後の排尿障害が、次のトピック
from #ワンますラジオ · host 松田祐典|産科麻酔科医
Lips W, Sie CS, Freeman LM. Urinary retention during and after labor with programmed intermittent epidural bolus (PIEB) analgesia: a prospective observational study. Int J Obstet Anesth. 2025; 61: 104926.🧠 背景無痛分娩におけるPIEB(間欠的硬膜外ボーラス投与)は母体満足度の向上に寄与する一方、尿閉のリスクが懸念されている。本研究は、PIEB使用中および使用後の尿閉の発生頻度と関連因子を明らかにすることを目的とした。🔬 方法オランダの医療施設で、PIEBによる無痛分娩を受けた妊婦137名を対象に前向き観察研究を実施。分娩中および分娩後の排尿状態を評価し、排尿後の膀胱残尿量が150mL以上の場合を尿閉と定義した。📊 結果分娩中に尿閉が確認されたのは137名中48名(35%)、うち自力排尿を試みた27名では11名(約40%)が尿閉。一方、分娩後3〜4時間以内に排尿がなかったのは37名で、そのうち10名(約7.3%)が150mL以上の残尿を認め、尿閉と診断された。また、初産婦は経産婦よりも平均残尿量が多く、尿閉のリスクが高い傾向があった。 💡 考察自力で排尿可能な女性は、PIEB中でも尿閉リスクが低いことが示された。また、分娩後3〜4時間以内に排尿がない場合でも、残尿量が50mL未満であれば、導尿の必要性は低い可能性がある。 ✅ まとめPIEBを用いた無痛分娩において、尿閉のリスクはあるものの、その発生は限定的であり、残尿量の評価に基づいた判断が適切なケアにつながる。本研究は、安全なPIEB運用における実践的な指標を提供している。 感想やリクエストなどは「#ワンますラジオ」で!「フォロー」や「いいね」してくれたら、泣いて喜びます!!
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