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EPISODE · Mar 11, 2026 · 3 MIN

Ep.1002 中国EV大手NIOが脱NVIDIAへ──自社開発の自動運転チップで510億円を調達(2026年3月12日配信)

from 名古屋ではたらく社長のITニュースポッドキャスト · host ikuo suzuki

2026年3月1日の報道によりますと、中国のEV大手であるNIO(蔚来集団)の半導体子会社「GeniTech」が、創業後初となる資金調達で22億元、日本円にして約510億円超を調達したことが明らかになりました。これにより同社の企業評価額は約100億元(約2,300億円)に達すると見られています。今回の出資には、合肥市系の国有ファンドやIDG資本など、複数の有力な機関が参加しています。GeniTechは、電気自動車の「頭脳」となる自動運転チップを自社で開発するために設立された企業です。同社の主力製品である5ナノメートルプロセスの最新チップ「NX9031」は、現在世界の自動運転業界で広く使われているNVIDIAの主力チップ「Orin-X」の4倍という驚異的な処理性能を持っているとされています。すでに2025年3月に発売されたNIOの最高級セダン「ET9」に初搭載され、現在は次世代SUVの「ES8」など、他のラインナップにも順次展開が進んでいます。Web検索を通じて英語や日本語のニュースソースから周辺動向を調べてみますと、非常に興味深い戦略が見えてきました。現在、世界の多くの自動車メーカーは、自動運転の頭脳としてNVIDIAのチップに深く依存しています。しかし、NIOは過去に巨額の赤字を抱える時期がありながらも、あえて「脱NVIDIA」を目指し、自前で高度な半導体を開発する道を選びました。これは単なるコスト削減ではなく、自動車そのものが「タイヤのついた巨大なスマートフォンやロボット」へと進化する中で、他社の汎用チップでは実現できない独自の乗り心地や、高度なAI機能を追求するためです。実際、今回の調達資金も、自動運転だけでなく、将来的な人型ロボットや身体を持ったAI(エンボディドAI)などの分野を見据えた長期的な研究開発に充てられると説明されています。IT業界以外のビジネスパーソンの皆様にとっても、これからの自動車産業が「エンジンをいかに良くするか」という競争から、「いかに賢く、独自性のある半導体を自前で設計できるか」という競争に完全にシフトしたことを実感できるニュースではないでしょうか。スマートフォンの世界でAppleが独自のチップを開発して成功したように、EVの世界でも「自前の頭脳」を持つ企業が今後の市場を大きくリードしていくのかもしれませんね。

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