EPISODE · Sep 1, 2026 · 10 MIN
No.778 では診察となに、何科をえらべばいい
from 綺麗になるラジオ By HIMECLINIC · host CLINIC HIME
要約本エピソードは「キレイになるラジオ」第778回(2020年9月1日火曜日)として配信された音声コンテンツの収録であり、マツバラとひめ先生の2名が前日放送の続きとして、美容医療クリニックにおける診察のあり方、日本の診療科細分化の問題、そして医師の倫理観について幅広く議論した。明確な意思決定や合意事項は生まれておらず、主に問題提起と意見交換が中心となっている。美容医療クリニックにおける診察の本来の役割ひめ先生は、美容医療クリニックを訪れる患者に対して、美容的な処置を行うだけでなく、他の疾患を発見できる可能性があるという姿勢で診察に臨むことが望ましいと述べた。しかし現実には、美容医療を「誰でもできる」と軽視し、アルバイト感覚で従事している医師も存在すると指摘した。また、しみだと思って受診した患者が実際には皮膚がんであったケースや、ほくろとして除去した組織が後にがんと判明し、次に診た医師が驚いて大事になったという事例も紹介され、美容目的の診察が生死に関わる見落としにつながりうるリスクが強調された。診療科の細分化と患者が「どこへ行けばよいか分からない」問題マツバラは、診療科が細分化されすぎているために患者がどこを受診すべきか分からないという実体験を語った。具体例として巻き爪を挙げ、皮膚科を受診したところ「外科の領域」と言われ、紹介状もなく外科へ回され、外科では麻酔をかけて爪を全剥離する大手術を受けたにもかかわらず完治しなかったという経験を述べた。ひめ先生はこれに対し、自身は両サイドのみを切除して中央を残す方法を採用しており、全剥離には反対の立場であると述べた。また、最近は「巻き爪治療」と明示したクリニックも増えているが、地方ではそのような専門表示のある医師が近くにいないことも多いと両者が認識を共有した。ジェネラリスト不在と医療制度の構造的問題ひめ先生は、本来はジェネラリストとして幅広く診られる医師が必要だと述べる一方、日本の医療界ではジェネラリストが評価されない現状があると指摘した。また、2000年頃(約25〜26年前)にホームドクター制度やホームファーマシー制度(薬剤師が最初の相談窓口となる仕組み)が真剣に検討されていたことを紹介し、それが実現しないまま現在の医療制度の歪みが拡大してきたと述べた。マツバラも、診療科の看板が患者の受診先選択を左右し、選択を誤ると深刻な結果を招くという構造的問題に同意した。医師の倫理観と利益相反の問題ひめ先生は、患者に最適な治療法を提案すべきところ、「こちらの方が儲かる」という理由で別の治療を勧めるケースがあることを問題として挙げた。医療の正義に基づいた選択であれば問題ないが、経済的動機が優先されることは倫理的に問題だと述べた。マツバラも、患者が希望する施術が本人の状態に合っていない場合に断ると逆に怒られるという現場の難しさを指摘し、倫理的に問題のある状況があまりに多いと述べた。両者ともこの話題は「キリがない」と認識しており、医師の倫理観の問題は医療制度全体の問題に行き着くという点で一致した。マツバラが2020年9月1日火曜日、第778回「キレイになるラジオ」の開始を告げた。ひめ先生が「今日は昨日の続き、そして9月です」と述べ、マツバラは前回しゃべりすぎと指摘されたため今回は必要なところだけ話すと宣言した。ひめ先生は、美容医療を「誰でもできる」と軽視してアルバイト感覚で従事する医師が存在すると指摘した。その上で、美容医療の診察においても他の疾患を発見できる姿勢を持つことが望ましいが、そのような心構えを持つ医師は美容医療に限らず他の診療科でも多くないのではないかと述べた。マツバラは、診療科が多すぎてどこへ行けばよいか分からないことが多いと述べ、本来はジェネラリストが必要だと主張した。ひめ先生はジェネラリストが医療界で評価されない現状を認めつつ、患者が自分で診療科を選んで受診する仕組みの中では選択を誤ると深刻な結果になると説明した。また、2000年頃に真剣に検討されていたホームドクター制度やホームファーマシー制度(薬剤師が最初の相談窓口となる仕組み)が実現しないまま26年が経過し、医療制度の歪みが拡大してきたと述べた。マツバラは巻き爪の具体例を挙げ、皮膚科で「外科の領域」と言われ、紹介状もなく外科へ回され、外科では麻酔をかけて爪を全剥離する大手術を受けたにもかかわらず完治しなかったという経験を語った。ひめ先生は自身の治療方針として両サイドのみを切除して中央を残す方法を採用しており、全剥離には反対だと述べた。また、最近は「巻き爪治療」と明示したクリニックも増えているが、地方ではそのような専門表示のある医師が近くにいないことも多いと両者が認識を共有した。ひめ先生は少なくとも爪の切り方・処置の仕方程度はすべての医師が対応できるべきだという意見を示した。ひめ先生は、しみだと思って受診した患者が実際には皮膚がんであったケースを例示した。マツバラもほくろとして除去した組織が後にがんと判明し、次に診た医師が驚いて大事になったという事例を紹介した。両者は、診察の一つの誤りが生死に関わる結果を招きうるにもかかわらず、こうした問題が見過ごされている現状を問題視した。マツバラは、倫理的に問題のある状況があまりに多いと述べた。ひめ先生は、患者に最適な治療法ではなく「儲かる」治療法を提案するケースがあることを倫理的問題として指摘した。マツバラは、患者が希望する施術が本人の状態に合っていない場合に断ると逆に怒られるという現場の難しさも加えた。両者ともこの問題は「医療制度自体が問題」であり「キリがない」という認識で一致し、医師の倫理観の議論は医療制度全体の改革論に行き着くと述べて収録を締めくくった。本放送は「再生医療ネットワーク プレゼンツ キレイになるラジオ」の一コーナーとして、前回(前日)放送の続きとして行われた。テーマは美容医療クリニックにおける診察のあり方、および日本の医療制度上の問題点。診療科が多数に細分化されているため、患者がどの科を受診すべきか判断できないケースが多いという問題が指摘された。本来はジェネラリスト(総合的に診られる医師)が望ましいが、ジェネラリストは評価されにくい現状があるとされた。看板に診療科名が掲げられることで、患者が自ら診療科を選ばざるを得ず、選択を誤ると深刻な事態につながるリスクがある。巻き爪を例とした具体的な問題:巻き爪で皮膚科を受診→「外科領域」と言われ外科へ転送→外科で麻酔・爪全剥離という大規模処置を受けたが完治しなかった、という実例が紹介された。巻き爪治療は皮膚科・形成外科・外科など複数科にまたがり、対応できる医師とできない医師が混在している。都市部では「巻き爪治療」と明示したクリニックもあるが、地方ではそのような選択肢がない。話者 2は「両サイドのみ切除し中央を残す」処置を自身は行うとし、爪全剥離には反対の立場を示した(ただし全剥離を好む医師も存在するとも述べた)。一時的な対処として爪の切り方・処置の仕方は広く習得されるべきとの意見が出た。美容クリニックを受診した患者に対し、美容上の問題ではなく重篤な疾患が隠れている場合でも、それを指摘・転科させる姿勢が欠けているケースがあると指摘された。具体例として、シミと思って受診したものが癌であったケース、ほくろ除去後に次の医師が癌と気づき大事になったケースが挙げられた。患者が希望する施術が本人の状態に合わない場合でも、断ると患者が怒るという現場の難しさが言及された。「医療の正義」に基づく治療法選択ではなく、収益性を優先した提案が行われることへの問題意識が示された。医師の倫理観の問題、および現行の医療制度そのものに問題があるという点で両者の認識は一致したが、解決策には至らなかった。過去の制度的取り組みとして言及された内容:約25〜26年前(2000年頃)、ホームドクター制度およびホームファーマシー(薬剤師が薬局で相談を受ける)制度が検討・推進されていたことが紹介された。ただし現在の医療はその方向とは異なる状態になっているとされた。チャプター番組オープニングと前回放送の続きであることの確認美容医療クリニックにおける診察の本来の役割診療科細分化による患者の受診先選択の困難巻き爪を事例とした受診先選択の問題美容医療における見落としリスク(しみ・ほくろとがん)医師の倫理観と利益相反、医療制度全体の問題行動項目マツバラ: 巻き爪に関する専門的な情報提供の場(「巻き爪の会」)を別途企画・設定する(本エピソードでは巻き爪の詳細な話題を割愛したため)。 医療制度と診察のあり方についての議論議論の背景と主要テーマ診療科の細分化と患者の混乱美容医療における見落としリスクと医療倫理アクションアイテム巻き爪に関する専門的な情報・対処法をまとめた場(「巻き爪の会」)を設けることを検討する(話者 1が言及)
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