EPISODE · Aug 1, 2026 · 31 MIN
SCB PODCAST#203『POOLSeasonBooklist2026TakadaSelect』
from SCB PODCAST(サテライトシティブックスポッドキャスト) · host SATELLITECITYBOOKS PODCAST
SCB PODCAST#203は『POOLSeasonBooklist2026TakadaSelect』です。今回はどこか既視感のあるありがちなエッセー紹介文風にしてみました。↓夏の読書。夏は、水に近づきたくなる。朝いちばんのプール。誰もいない水面は空を映していて、飛び込めば世界の音が少しだけ遠くなる。水から上がると、風は同じはずなのに、さっきまでとは違う季節のように感じられる。本にも、似たところがある。ページを開く前と閉じたあとでは、世界は何も変わっていない。それでも、目に映るものは少しだけ違っている。夏の読書は、その小さな変化を楽しむためにあるのかもしれない。冷えた麦茶を飲みながら。木陰のベンチで。旅先の宿の窓辺で。あるいは、泳いだあとの少し湿った髪のままで。読む場所は、特別でなくていい。静かな時間さえあれば、それで十分だ。SCBPODCASTのブックリストシリーズでは、この季節に手に取りたくなる本を選びました。物語の中を歩く一冊。誰かの日常に寄り添うエッセイ。見慣れた景色を少し違って見せてくれる言葉。本は答えを教えてくれるものではなく、ときどき、立ち止まる理由をくれる。忙しい日々のなかでは、何かを終わらせることばかりが増えていく。でも、本を読む時間だけは、何かを進めるためではなく、ただ、その場にいるための時間であってもいい。だから読書は、少し贅沢だ。SCBPODCASTでは、一冊の内容を急いで伝えることよりも、その本がまとっている空気や、読み終えたあとに残る静かな余韻を大切にしています。本を紹介するというより、本のある時間を紹介したい。そんな気持ちで、このシリーズを続けています。夏は長いようで、あっという間に過ぎていく。読みかけの本をバッグに入れて出かける日もあれば、一行しか読めない日もある。それでもいい。本は急がない。いつでも続きを待っていてくれる。プールへ向かう足取りのように、少しだけ軽く。この夏は、耳から本に出会ってみませんか。ページの向こうには、涼しさではなく、静けさがあります。◾️OnoSelect❶『このゲームにはゴールがない ――ひとの心の哲学』/古田徹也/筑摩書房❷『バラバラな世界で共に生きる リチャード・ローティの哲学』/朱喜哲』/NHK出版新書❸『これで駄目なら』/カート・ヴォネガット/飛鳥新社◾️TakadaSelect❶『二月のつぎに七月が』/堀江敏幸/講談社❷『『語るに足る、ささやかな人生』/駒沢敏器/風鯨社❸『外国語を届ける書店』/白水社編集部/白水社◽️SNS《SATELLITECITYBOOKS》https://x.com/@SATELLITECITYBShttps://www.instagram.com/satellitecitybooks《NAYABOOKS》https://x.com/@NAYA_BOOKShttps://www.instagram.com/nayabooks1022◽️お問い合わせ[email protected]
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