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EPISODE · Nov 25, 2010 · 22 MIN

その5:ハーバードで考える文化的背景

from 哲楽 · host 哲楽編集部

ハーバード大学に留学中の、小林亮介さんインタビューをお送りします。Justiceの講義に必要とされる課題やレポートの書き方、ディスカッションに表れる文化的な価値観の違いなど、話題が満載です。 The post その5:ハーバードで考える文化的背景 first appeared on 哲楽.

Episode metadata supplied by the publisher feed · Published Nov 25, 2010

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(2010/11/24収録)ハーバードに日本人留学生として在籍中の、小林亮介さんにインタビューしてきました。インタビューの様子をそのままお届けします。Justiceの講義に必要とされる課題やレポートの書き方、ディスカッションに表れる文化的な価値観の違いなど、話題が満載です。 * Q1:ハーバード大学での学生生活について * Q2:Justiceの講義について * Q3:ティーチングフェローの指導について * Q4:言語の壁、文化の壁など、感じられるギャップについて * Q5:アメリカ人の愛国心について * Q6:日本人の発言に対する受け取られ方について * Q7:日本とアメリカの学生の違いについて * Q8:ハーバードに留学したいと思っている日本人学生に向けてのメッセージ 書き起こしテキスト (田中) 哲学ラジオインタビュアーの田中です。今日はなんと、サンデル教授の Justiceの講義に唯一の日本人学生として出席されている学生さんにお会いする 機会に恵まれました。小林亮介さんという方でして、中学校、高校と、東邦中 学、東邦高校を卒業されて、高校の二年生から三年生にかけて一年間アメリカ のオレゴン州に留学された経験をおもちです。その後、高校の三年生になって から帰国をされて、日本の一橋大学とアメリカのハーバード大学に合格されて、 最初の日本の一学期間だけ、日本の一橋大学で過ごされ、その後2009年9月から アメリカのハーバード大学で勉強されています。 小林さん、今日はよろしくお願いします。 (小林) よろしくお願いします。 (田中) まず、ハーバード大学の学生生活についてお伺いしたいのですが、最初から学 生寮に入られたということで、学生寮の中での学生さん達の様子ですとか、授 業の様子などをお話し頂けますでしょうか? (小林) 一年生はハーバードでは全員寮に住むという決まりになっていまして、ただア メリカの大学ですと、寮生活が学生生活の中心になるので、98%が結局最後まで 寮に残るという。僕の友達でも、徒歩5分のところに住んでいる友達がいるん ですけど、やはり寮生活を選択するということで。授業も少ないセミナーのよ うな授業ですと、寮で行われる場合もありますし、寮のコミュニティの中に教 授が寮監として入っていたり、あとは僕のこの、JusticeのクラスのTF、ティー チングフェローという方がいるんですけど、セミナーを見てくれる先生も自分 の寮に住んでいるので、そういった意味では、ソーシャルライフ、パーティと かも含めて、すごく寮が学生生活の中心になってますね。 24時間カフェテリアが空いているので、勉強するのも寮で飲み物とかも自由に とりながら勉強しますし、あとやっぱり面白いのが夜の2時とか3時とかに学 生同士で勉強に疲れて会ったりすると話しが弾んだりして、彼らが勉強してい ることとか、政治の話しとかいろんな方向に進むので、そういうのが魅力的で すね。 (田中) わかりました。日頃からそういう学生寮の中で他の学生さん達とも非常に近い 距離で対話する習慣をつけられているということだと思うのですが、実際にサ ンデル教授のJusticeの講義に出られて、これまでの議論の進め方や、課題をこ なしていくやり方は、何か変わったところはあったのでしょうか。 (小林) そうですね。こちらのクラスですと、基本的な授業の進め方をしていると思う んですけど、授業がやっぱり有名で目につくと思うんです。でも実際には、そ れ以外の仕事が結構多くて、まずreadingを原文であたるという、翻訳ももちろ んあるんですが、原文でそのままあたるというのがハーバードの教授がみんな 意義をおいていることで、とりあえず原文に挑戦させてみる。そのうえで授業 が、日本で言う教科書的な役割を果たしていて、原文でそういうことを言って いるけど、実際どういうことを意味しているのか、もっと大きなピクチャーの なかでどういうところに置かれるのかというところを議論していて。その上で、 自分でもう少し考えて。週2回の授業の他にセクションというのがあって、こ れは少人数で10人程度のクラスでディスカッションを中心にやろうというもの です。特に哲学なので、自分の意見や立ち位置が重要になってくるので、発言 する機会というのはすごく大きくて。readingの難しい部分の復習と、さらにもっ と現実的なケースにapply(適用)してのディスカッションというのをこのクラ スで行っています。それが毎週繰り返されて、自分が実際にreadingをやってい るかどうかのresponse paperという3ページくらいのものが3週間に一回くらい に出たりするんですけど、課題としては期末試験の他に学期で2回、ペーパー がありまして、7ページから8ページくらいに自分がこれまでこのクラスで習っ てきたセオリーというのを活かして、ある現実のケースに、これが正当なのか 不正なのかというのを論じるというアウトプットがあります。インプット、ア ウトプット、授業中のディスカッションがすべて包括されたようなコースの設 計になっていて、勉強していて面白いと思いますね。 (田中) なるほど。授業に出席される以外にも、ティーチングフェローの大学院生の方 と、課題の進め方であるとか、色んな相談にのって頂いているということなの ですが、その様子についてお聞かせ頂けますか? (小林) 研究大学ということで、批判が上がるのが、例えばおっしゃったように、サン デル教授が全員を見る訳ではない、教授が直接教えるわけでもないし、サポー トも学生に対して薄いんではないかというご意見を頂くことが多いんですけど。 実際は反対で、生活に対しては僕一人に対して5人のアドバイザーがいて。先 輩だったり留学生だったり、アカデミックな専攻に関するアドバイザーだっ たり、人生一般に対するアドバイザーだったり。結構色んなアドバイザーがつ いていて。中には教授とかもアドバイザーに入ってくださったり。授業単位の サポートになっても、例えばそのTFというのが一番近いところで、教授は忙し くてなかなか相談に行けなくても、もちろん、教授もオフィスアワーがあって 行けるんですけど、それ以外にTFが細かいところの質問を受けてくれたり。ペー パーを書く段階になると、まずはTFに相談に行きます。彼女があるいは彼が採 点する方なので、相談しに行って、こういう意見を書きたいんだけどどう思う かというと、それぞれ批判的な意見を頂けます。それで自分が実際に書くとな ると、writing centerというところに、実際どう書けば良いのか指導してくれ る特別なアドバイザーが数人いて、書いたものを持っていくと、4年生の先輩 で特別に教育された人だったり、他のスタッフの方が実際に添削してくれたり します。その点すごくサポートは手厚いですね。 (田中) ありがとうございます。そういった学生一人に対して、メンタルな面だったり、 実践的な課題の進め方に対して具体的なアドバイスをしてくださる方が非常に 数が多くて、心強いところではあると思うんですが、実際は留学生ということ で、言葉の壁と同時に文化的なギャップに悩まれることも多いと思うのですが、 いま三学期目ということなんですが、最初のうちは戸惑うことも多かったので はと思いますが、どういうところに壁を感じましたか? (小林) そうですね。僕自身政治専攻なので、読む量読んで、書く量書いてというのが メインの仕事で。やはり政治の論文は人を説得できるかというのが評価基準に なるので、その点で言語の壁というのはまずひとつ大きくて。特に学部生で留 学しているといっても、実際英語圏以外で英語以外で教育を受けているという のは、留学生の中の10%で、全体でも10人から20人くらいしかいないんじゃな いかな、というのはあって。みんなある程度英語での勉強、かつアメリカ的方

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