EPISODE · Apr 13, 2026 · 6 MIN
頭はカッカ、足は冷え冷え。上半身の渋滞が招く「上実下虚」/2026年4月13日MROラジオ放送分
from 中村寿理の優しい漢方入門 · host ブヘサ中村固腸堂
東洋医学には「上実下虚(じょうじつかきょ)」という言葉があります。これは、エネルギーや血液が上半身に渋滞し、土台となる下半身の力が不足している状態を指します。建物に例えると、土台が弱いために上がグラグラと不安定になっている様子であり、このバランスの崩れが心身の不調を招きます。具体的な症状としては、めまいや頭痛、ひどい肩こりに加え、イライラや寝付きの悪さといった精神的な興奮が挙げられます。特に現代人は、冷暖房の影響や運動不足、頭脳労働の過多により、理想とされる「頭寒足熱」とは真逆の状態に陥りがちです。加齢による筋力低下だけでなく、冷たい飲食物による内臓の冷えも、下半身の「温める力」を弱める原因となります。この状態を東洋医学的に深掘りすると、生命力の源である「腎(じん/ホルモン・基礎体力)」が弱まり、ブレーキが利かずに「心(しん/脳・自律神経)」が暴走している状態といえます。エンジンの出力は落ちているのに、脳だけがアクセルを踏み続けているようなものです。改善のためには、下半身の筋トレやウォーキング、足湯などで物理的に重心を下げる意識が大切です。また、マッサージやリラックス法で解決しない根深い不眠やのぼせには、漢方薬で「腎(じん)」の働きを補い、ホルモンバランスや血流を土台から整えるアプローチが有効です。上半身の不快な症状にばかり目を向けるのではなく、体の「根っこ」を安定させることが、健やかな毎日への近道となります。
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頭はカッカ、足は冷え冷え。上半身の渋滞が招く「上実下虚」/2026年4月13日MROラジオ放送分
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