EPISODE · May 25, 2020 · 21 MIN
われらのラッセル我们的罗素哲学01(「Society5.0基盤教育Pandora」趣旨)
from われらの哲学 レオンラジオ 楠元純一郎
オープニングソング「水魚の交わり(魚水情)」エンディングソング「バイオバイオバイオ(遺伝子の舟)」作詞作曲 楠元純一郎編曲 山之内馨<われらのラッセル哲学第1回(「Society5.0基盤教育Pandora」趣旨)ラジオ収録20200520>↓「继续阅读」を押すと全文が読めます。↓みなさん、こんばんは。(楠元純一郎)こんばんは。(レオー君)レオ君とナンユエンの、レオンレイディオ!2020年5月20日水曜日。 「われらのラッセル哲学」の第1回目の放送です。ラジオパーソナリティーは私、法学者のNanyuan楠元純一郎と美術家でIT技師のレオーが担当いたします。レオー君、これから翻訳とラジオの録音編集をよろしくお願いしますね。はい、よろしくお願いいたします。レオンレイディオの「LeoN」の名前の由来は、レオー君のLeoと私NanyuanのNを組み合わせたものです。また、この名前には、IQ180のレオー君にレオナルドダヴィンチのように美術だけでなく科学全般に精通した人になってもらいたいという私の思いもあります。このたび、私どもは「Society5.0基盤教育Pandora」という団体を立ち上げました。それは、世代を超えて、人びとが共通して学ぶことのできる、そして社会で生きていくうえで必要不可欠な基礎的知識や論理的思考方法を身に付けるための新しい教材作りを目指すのが当面の目的です。そこで、当ラッセル哲学研究会は、その教材コンテンツの第1号として、バートランド・ラッセル(Bertrand Russell)の『The problems of the philosophy (哲学の諸問題)』を選定しました。英語で書かれたこの書物を日本語と中国語でじっくり時間をかけて味読(みどく)=スローリーディングしていきたいと考えております。また、このラジオ番組は、哲学その他の専門家の方々とともに議論しながら、ラッセル哲学の真髄に迫り、ラジオ視聴者の方々には、われわれの思考過程の舞台裏を覗いたり、聴いたりしていただこうと思っております。さあ、ラッセル哲学へようこそ。ここで、ラッセル研究会の会員をご紹介いたします。会長は哲学者・大学外部総合評価員でいらっしゃいます松尾欣治先生です。先生にはとくに解説をお願いいたします。その他会員として、国際経済学者で数学もご専門の冯憲中老師、会社法学者の張紅老師には中国語翻訳の監修をしていただきます。日本語翻訳は私、商法・会社法学者の楠元純一郎が、そして、中国語翻訳はダビンチレオーが担当いたします。その他、本日は特別ゲストといたしまして、中国思想史がご専門で東京大学の王前老師にもお越しいただいております。これから王老師にも適宜(てきぎ)、ラッセル哲学の解説をしていただければ、たいへんありがたく存じます。それではみなさま、これからどうぞよろしくお願い申し上げます。パチパチパチパチ!(効果音)さっそくですが、松尾会長から「Society(社会)5.0基盤教育Pandora」とその最初の教材コンテンツとしてのラッセル哲学書味読の趣旨等についてなにか一言、二言お願いできますでしょうか。 松尾です。よろしくお願いいたします。 ある事情(アクティブラーニングを組み込んだ学園史を執筆する)がございまして、ラッセルの書物を何か1冊、みんなで読まなければならない。そうしますと、大部なものは最後まで読みきることはできそうにない。あれこれ検討してみますと、『哲学の諸問題』に帰着する。 そこで、昨年の四月から『哲学の諸問題』を毎日、読むことになりました。毎日、毎日、読み続けて、もう14か月になりますが、少しも飽きるということがない。面白い。 なぜか?と考えてみますと、この本というのは、たとえば、美術に関心のある人には、画家の話がでてくる。アパレル業界に関心のある人には、ニット、パッチワークのパッチ、フックとか、そいう言葉で哲学が論じられている。それが理数国社のみならず、芸術、つまり初等・中等教育で習う、ほぼ全科目にわたっている。 太陽の光が地球に到達するのに8分かかる、というような話は理科でしょうし、「2足す2は4」というのは、算数。ビスマルクが出てきますと、世界史になってしまいますし、シェイクスピアの『オセロ』を題材に、「ジェラシーの成り立つ条件は何か?」となりますと、国語であり、数学となります。 小学生、中学生にも面白く、高校生、大学生、一般社会人、高齢者にも面白い本として、この本が存在していたんだ、ということに気づきまして、そうなりますと、この本は「Society(社会)5.0基盤教育Pandora」の中心に位置してしまうだろうということになり、この本を選定した次第です。 日本では、学習指導要領が改訂され、この4月から小学校でも英語教育が始まりました。今回の改訂は従来の暗記型教育から思考型へと転換し、主体的、対話的な深い学びを目指しています。 ラッセルの『哲学の諸問題』には暗記すべきことがなく、問題が、なぜ問題なのか?を明らかにしつつ、次の問題へと続き展開します。暗記力ではなく、思考力が働いて、物事の大事な奥深いところには何があるのか、またはないのか?こういう問題を論理的に考える。すると、どういうことが起こるのでしょうか?日本の教育では未知の世界です。 さあ、その未知の世界への扉を開けて、みんなで思考の世界で遊びましょう! 松尾会長、どうもありがとうございました。次に、王前先生、ラッセルの魅力について、なにかお話を伺えればと思います。 ラッセルは若い時にけっこう読んだ記憶があります。いまは他の哲学者とか思想家に惹かれるしまい、最近はあまり読んでいませんが、しかしラッセルの魅力はもちろん忘れていません。ときどき紐解いて、拾い読みなどしています。いまどきのアカデミックな哲学者と、ちょっと違うところがあるんですよね。 もちろん彼はアカデミックな仕事をたくさんした人ではありましたが、同時に社会のことも人類のことも、とくに中年以降、かなり積極的に社会問題、政治問題にも発言したりして、まあ、それでも本格的な哲学の仕事も続けたわけですね。 そういうラッセルではありますが、彼は自伝の中で言っているんです。彼の一生を支配しているパッションは三つありまして、一つは「愛を求めること」、もう一つは「知を求めること」、そして三番目は「人類の苦難への思いやり、それを常に気にかけること」。 この三点、彼は本人、自分の性格をよく分かっているなぁ(笑)。彼は、彼の非常に充実した一生をよく見事に三つにまとめた、三点セットという感じがしますよね。 そういうスケールの大きな哲学者で、知性の面では若い時の、分析哲学の先駆けとして非常に重要な仕事もしまして、優れたヴィットゲンシュタインのような弟子との出会いもありまして、われわれ一般の人間にとっては非常に難解な数学原理についての仕事とか、たくさんありますけれども、たぶん彼の、中年からかな、社会の問題とか教育の問題とか、現代社会の人間が直面するいろいろな問題について発言を始めましたので、一般読者にも非常に読みやすい本を哲学者の知見も込めて、けっこうたくさん書きました。 そういう意味では、今日のわれわれにとっても興味深い、読み応えのある書物をたくさん残したと思います。松尾先生が紹介した『哲学の諸問題』も、そういう書物の1冊だと思いますね。王前先生、ありがとうございました。まさに、今、われわれ人類は、コロナ禍にあります。新型コロナウイルス問題は、今の世界、最大の問題となっておりまして、こういうときにこそラッセルの本を読むということは、なにかしら意義深いものがあるのではないかというふうに思いますね。仰るとおりですね。ラッセルのこの本を読むことによって、このコロナ問題の諸問題を解決する糸口をすこしでも見出すことができればいいかなと思います。次に、張紅先生、なにか一言お願いできますでしょうか?皆様、今晩はZhang Hong、日本語名を張紅(チョウ コウ)と申します。ラッセル研究会には、松尾会長と楠元先生のお誘いで参加させていただきました。門外漢の私には、勉強という意味で入らせていただいています。 今年はラッセルの中国訪問から100周年になります。この間、ラッセルの本は 中国語に翻訳され、ラッセルの思想も幅広く中国の学者に受け入れられてきました。中国と西洋の思想文化の交流の歴史の中で、ラッセルの功績は非常に大きかったと言えます。 ここで「ラッセルの中国訪問」についてご紹介したいと思います。1920年、梁启超先生と蔡元培先生が招聘してラッセルを北京大学に任期一年の講師として迎えました。特に蔡元培先生は、私の母校である北京大学の元学長でもありました。1920年、ラッセルは北京に着いてから、北京大学で最初の“哲学問題”について講演を行いました。その後、“心の分析”、“物質の分析”、“数理論理”、“社会構造”いわゆるラッセルの“5つのスピーチ”を行いました。その翌年には中国教育部でもスピーチをし、“中国の自由への道”というテーマで講演をしています。このようなラッセルが中国で行ったこと関して、中国の多くの学者達が彼を尊敬しております。先程、王先生も仰ったようにラッセルは政治、経済、文化、社会の各方面で中国の将来についていろいろな提言をされました。例えば、当時中国において西洋文化を全てそのまま中国に取り入れることは適切ではないということも講演の中で言われました。ラッセルの中国訪問から、ちょうど100周年のこの期に、われわれが何か貢献ができるか、私にとっても一つの勉強のチャンスと思っております。どうぞ、皆様、よろしくお願い致します。張紅先生、ありがとうございました。ということは、ちょうど今年は、ラッセル来日100周年でもあるんですね。その意味では、ラッセルのタイムリーな年のようですね。そういうわけで、これからラッセルの本を英語、日本語、中国語でじっくり、ゆっくり読み込んでまいりますので、みなさま、どうぞよろしくお願いいたします。今日はどうもありがとうございました。罗素研究会成员:松尾欣治(会長) 冯宪中 张红 王前 楠元純一郎 尹乐(レオー)
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