EPISODE · Apr 20, 2026 · 7 MIN
心身を整える「アクセルとブレーキ」—陰陽で読み解く体のバランスと仕組み/2026年4月20日MROラジオ放送分
from 中村寿理の優しい漢方入門 · host ブヘサ中村固腸堂
東洋医学の「陰陽(いんよう)」とは、身体が絶えず変化しながらバランスを保つ「動的な平衡状態」を指します。一見抽象的な概念ですが、現代医学における「自律神経」や「ホルモンバランス」の働きそのものといえます。まず、自律神経において、活動を司る交感神経は「陽」、休息を司る副交感神経は「陰」にあたります。健康な身体は、日中の「陽」から夜間の「陰」へとスムーズに切り替わりますが、現代人は「陽」のアクセルを踏みすぎ、ブレーキが効かない「オーバーヒート」状態に陥りがちです。この陰陽の交代リズムが停滞することが、疲労や不調の根本原因となります。また、女性の生理周期もこのメカニズムで説明できます。月経から排卵までの低温期はエネルギーを蓄える「陰」の時期、排卵後の高温期は代謝が上がる「陽」の時期です。例えば、卵子を育てる力が弱いと低温期が長引き、高温期が短くなるというホルモンのアンバランスが生じます。漢方薬はこうした「陽」の不足を補い、正常な周期(リズム)へと導くサポートをします。さらに、体内の物質バランスも重要です。「陰」にあたる体液(水分)が過剰に溜まると、リンパの流れが滞り、めまいや頭痛を引き起こします。漢方はこの「体内冷却水(陰)」と「エネルギーの火加減(陽)」を適切に調節し、循環を正常化させます。「陰極まれば陽となる」という法則は、物事が一方の極致まで達すると、必ず反対の性質へと反転することであり、身体が限界を迎える前に休息(陰)へ転じ、再び活動(陽)へと向かうための生存の基本ルールです。この自然なリズムを整えることこそが、自律神経やホルモン系を安定させる鍵となります。
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心身を整える「アクセルとブレーキ」—陰陽で読み解く体のバランスと仕組み/2026年4月20日MROラジオ放送分
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