EPISODE · Apr 24, 2025 · 9 MIN
【研究紹介#4】ここから日本はアップデートできているか?
from #ワンますラジオ · host 松田 祐典
Mazda Y, Uokawa R, Tanabe S, et al. Current situation of labor epidural analgesia in Japan: a cross-sectional study. Int J Obstet Anesth. 2020;44:56–7.🧠 背景日本では無痛分娩(LEA)の普及が進む一方で、安全性の確保が課題となっている。特に、麻酔科専門医の不在下での実施が問題視されており、2017年には深刻な合併症が発生したことを受け、厚生労働省と日本麻酔科学会が安全強化策を打ち出した。🔬 方法厚生労働省に登録されたLEA実施施設444カ所を対象に、常勤の日本麻酔科学会認定麻酔科専門医の在籍状況を、施設のウェブサイト情報とJSAの認定リストを照合して調査。施設を、麻酔科専門医が常勤する「施設A」と、常勤しない「施設O」に分類し、分娩件数やLEA実施率などの指標を比較した。 📊 結果・調査対象の444施設中、136施設が「施設A」、291施設が「施設O」・施設Oの方が年間LEA件数(中央値42件)やLEA実施率(中央値11%)が高かった ・一方、施設Aでは帝王切開率が高く(中央値26%)、LEA対象となる経膣分娩が少ない傾向・施設Aは大都市圏に集中しており、17都道府県には存在しなかった 💡 考察LEAの大半が麻酔科専門医の常勤しない施設で行われており、安全性の観点から課題が残る。過去の研究では、産科医によるLEAでは重大な合併症の発生率が高く、専門的な気道管理が必要となるケースも報告されている。全国的な安全体制構築には、専門医の関与と、制度的な支援が不可欠である。✅ まとめ日本における無痛分娩の現状は、麻酔科専門医の不在下での実施が多数を占め、安全性向上のためには全国的なデータベースの整備と人材育成が急務である。感想やリクエストなどは「#ワンますラジオ」で!「フォロー」や「いいね」してくれたら、泣いて喜びます!!
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