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EPISODE · Dec 5, 2023 · 1 MIN

【音で巡る再開発】次なる夢は大阪万博。夢の島に響く音は。

from 路上にサンタナ · host 路上にサンタナ

夢の島は、あまりにも長く放置されていた。 もともとはゴミを使って埋め立てた島だった。 ゴミでつくった島をあえて夢洲という。 どこか皮肉が効いていて、逆に未来を感じさせさえする、いいネーミングだと思う。 でも、ここから夢洲の「夢」探しは困難を極めた。 最初は、ベイエリアの新都心として整備が計画された。 しかし、バブルの崩壊でその計画は頓挫。 次なる夢は、オリンピックに求めた。 いかにも夢らしい。 でも、北京に負けた。 夢はまたしても頓挫した。 そして、今。 新たな夢を万博と、その後のカジノに定め、計画が進行している。 「東京がまたオリンピックやるなら、大阪はやっぱり万博しかないやろ!」 わかりやすい夢の求め方だった。 でもかつて、千里の山の麓では花開いた夢が、大阪湾ではその強風にあおられて、吹き飛びそうになっている。 無理もない。 かつての夢は今の夢ではない。 夢洲はそんな今はなき幻の夢を、背負わされそうになっている。 夢洲をその名の通り、夢の島とするために。 真夏の盛り、突き刺すような日差しをあきらめ加減で受け入れながら、夢洲の隣の舞洲に向かった。 夏を代表する音楽フェスがやっていて、とても賑やかだった。 どこまで行っても、その音が追いかけてきた。 音から逃れきれずにたどり着いた先では、大勢の人がのんびりと釣りをしていた。 対岸の夢の島を眺めながら、とてもよく釣れていた。 肝心の夢の島へ向かう歩道橋は、いまだに通行止めだった。 車以外で向かう術はなく、やむなくまたバスに乗り込んだ。 夢の島は建設作業の光景以外は何もない、だだっ広い場所だった。 あまりにもなにもない。 あまりにもなにもないので、その様子を車窓から眺めながら、海底トンネルをくぐって、さらに対岸のコスモスクエア駅に向かった。 コスモスクエアの駅から改めて対岸の夢の島を眺める。 夕日に照らされながら、大きなクレーンが何台も何台も並んでいた。 夢の島のさらにその先に視線を向けると、六甲山系を覆うように大きな雲の塊が、絶え間なく稲光を発していた。 その雨雲は、そのまま夢の島に向かっていった。 この音は、その時のものです。

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