昭和の音旅 #101 伊佐市 菱刈下手の「錫杖踊り」 episode artwork

EPISODE · Aug 7, 2025 · 4 MIN

昭和の音旅 #101 伊佐市 菱刈下手の「錫杖踊り」

from 昭和の音旅

音で楽しむ、ふるさとの風景…鹿児島県内に伝わるお祭りや民謡など懐かしい音を季節ごとに紹介します。MBCラジオは1953年(昭和28年)に開局しました。MBC資料センターには、開局当時からの貴重なラジオの音源が多数保存されています。なかでも、昭和30年代~50年代の鹿児島県内各地のお祭りや民謡などの貴重な音源が大量に残されています。市町村合併により地名が変わる中、過疎化・少子化で消滅の危機にあるお祭りや、唄い手継承の危機にある民謡なども多くあると思われます。鹿児島に古くから伝わる習俗を保存した当時のラジオの音源は、まさに文化遺産ともいえる貴重なものです。 これらを発掘してデジタルアーカイブ化するとともに、再び電波に乗せることにより、脈々と繋いできた鹿児島の文化の継承に努めてまいります。当時を知る人々を郷愁に誘い、若い世代には古き良きふるさとの文化と出会う機会になることを願います。昭和36年の音源から、伊佐市 菱刈下手(しもで)の「錫杖(しゃくじょう)踊り」をお届けします。「錫杖踊り」の由来は戦国時代の島津氏による三州統一時までさかのぼります。当時、伊佐地域に大きな勢力を持っていた土豪・菱刈氏の大口城を島津義弘が攻める際、下手水天神社に戦勝祈願したところ、城を落とすことができました。そのため、義弘は水天神社で戦勝及び社殿寄進の祝典を行ったところ、近くの黒板寺の修験者・盛良法師が「錫杖踊」を創案し、奉納したと伝えられえています。右手に錫杖(修験者等が使う法具の一種)、左手に鎌を持ち、歌にあわせて錫杖をシャラッシャラッと振り鳴らしながら踊る、修験道の影響をしのばせる踊りです。昭和37年10月24日、県無形民俗文化財に指定。11月28日の水天神社の例祭「下手水天祭」で奉納されています。

Episode metadata supplied by the publisher feed · Published Aug 7, 2025

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