昭和の音旅 #171 奄美のシマ唄「芦花部(あしけぶ)一番節」 episode artwork

EPISODE · Nov 13, 2025 · 4 MIN

昭和の音旅 #171 奄美のシマ唄「芦花部(あしけぶ)一番節」

from 昭和の音旅

音で楽しむ、ふるさとの風景…鹿児島県内に伝わるお祭りや民謡など懐かしい音を季節ごとに紹介します。MBCラジオは1953年(昭和28年)に開局しました。MBC資料センターには、開局当時からの貴重なラジオの音源が多数保存されています。なかでも、昭和30年代~50年代の鹿児島県内各地のお祭りや民謡などの貴重な音源が大量に残されています。市町村合併により地名が変わる中、過疎化・少子化で消滅の危機にあるお祭りや、唄い手継承の危機にある民謡なども多くあると思われます。鹿児島に古くから伝わる習俗を保存した当時のラジオの音源は、まさに文化遺産ともいえる貴重なものです。 これらを発掘してデジタルアーカイブ化するとともに、再び電波に乗せることにより、脈々と繋いできた鹿児島の文化の継承に努めてまいります。当時を知る人々を郷愁に誘い、若い世代には古き良きふるさとの文化と出会う機会になることを願います。昭和36年の音源から、奄美のシマ唄「芦花部(あしけぶ)一番節」をお届けします。「♪芦花部一番や 上殿内(うんとぬち)ばぁ加那  くばや一番や 実久くばや」芦花部一の美女は、上の方の屋敷に住む、ばぁ加那。 その、ばぁ加那に会って力を得た実久の青年達は、くばや(小早)舟競争で一番になった。薩摩藩統治時代の中頃、芦花部に住む ばぁ加那は、生まれついての美貌と集落を流れる川の清らかな水に磨かれた気高さで島中に知れ渡っていました。龍郷で大型開墾事業が行われ、島の各地から作業員が集められました。事業が終わり帰路につく各地の「くばや」は競争となり、先頭にいた実久集落の「くばや」は芦花部の沖合いにさしかかると、ばぁ加那を一目見て帰りたいと上陸。念願叶った実久の青年達は再び舟を漕ぎ出し、名瀬の港に一番で着いたという伝承を唄にしたのが「芦花部一番節」で、別名「実久(さねく)くばや」とも言います。

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