PODCAST · leisure
朗読少年
by 朗読少年
宮沢賢治やオリジナルの物語を朗読します。ご意見・ご質問などはこちらhttps://www.gokigen.me/contact/
Episodes
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朗読少年 ミサイル
朗読少年 ミサイル 僕はミサイルです。細くて硬くて冷たいミサイルです。頭にたくさん爆弾を詰めて、お尻に火をつけると雲より高く飛んで目的の場所や建物を破壊します。そこは火の海になりあっという間に生き物のいない暗くて音のない世界になります。僕はとうとうあと1時間で出発するのですが、本当は行きたくありません。できることなら雲を超えてもまだまだ高く飛んで、星に近づいていき消えてなくなりたいなと思います。そして生まれ変わったら今度は風船になりたいです。風に任せてゆらゆら飛んで、子供がたくさん遊んでいる公園なんかにゆっくり降りて行き、そこでずっとゆらゆらしていたいです。
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金のなる木
金のなる木 昔々ある山あいの小さな村に、太郎という若い男と次郎と言う男がそれぞれとなりどうしで一人暮らしをしておりました 太郎はすっかり働き者で朝から働き者で朝から晩までせっせと山へ行って芝を刈ったり畑を耕したり 海へ行って魚を釣ったりしておりました 次郎に関してはあまり動き回るのが好きではないらしく朝から晩まで家の中でボーッとしたり、たまに山へ行って虫や小鳥たちをとってきてはぶらっと遊んだりしておりました そんな太郎と次郎の村に一週間ほどしばらく長い雨が続いて、真っ黒な雲が空を覆っておりましたところ その黒い黒い雲の上に雷様がドンドコドンドコ太鼓を叩いておりました...
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ウミガメの恩返し
朗読少年 ウミガメの恩返し 昔々あるところに清六という若い男が住んでおりました。 海沿いの小さな村に一人で住んでいた清六は 村人達に知らない者はいないというほど 魚釣りが上手くて 、清六がすーっと海に竿を垂らすと すぐにアジやメバル、 タイやヒラメそしてタコやイカなんかどんな魚でもすぐにパクっと食いつくのでした 。 清六は毎朝早くから片手に釣竿 そして背中には大きな籠を背負って 海に出かけます。 そして夕方になると背中のかごがいつも魚でいっぱいになるのです。 「清六どーん 今日もたくさん釣れたようじゃの」村人は清六に声をかけると...
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宮沢賢治 風の又三郎 其の三
みんなはしいんとなってしまいました。やっと一郎が「先生お早うございます。」と言いましたのでみんなもついて、 「先生お早うございます。」と言っただけでした。 「みなさん。お早う。どなたも元気ですね。では並んで。」先生は呼び子をビルルと吹きました。それはすぐ谷の向こうの山へひびいてまたビルルルと低く戻もどってきました。 すっかりやすみの前のとおりだとみんなが思いながら六年生は一人、五年生は七人、四年生は六人、一二年生は十二人、組ごとに一列に縦にならびました。 二年は八人、一年生は四人前へならえをしてならんだのです。...
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朗読少年 宮沢賢治 詩ノート 汽車
汽車 一九二七、二、一二、 プラットフォームは眩ゆくさむく 緑いろした電燈の笠 きららかに飛ぶ氷華の列を ひとは偏狭に老いようし 汽車近づけば その窓が Ice-fern で飾られもしよう 車のなかはちひさな塵の懸垂と そのうつくしいティンダル現象 日照はいましづかな冬で でんしんばしらや建物や鳩 かゞやいて立つ氷の樹 青々けぶる山と雲 髪をみだし 黒いネクタイをつけて 朝の汽車にねむる写真師 ……これが小さくてよき梨を産するあの町であるか…… ……はい閣下 今日は多量の氷華を産して居りまする…… ……それらの樹群はみなよき梨の母体であるか…… ……はい閣下...
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宮沢賢治 詩ノート 病院
七四四 病院 一九二六、一一、四、 途中の空気はつめたく明るい水でした 熱があると魚のやうに活溌で そして大へん新鮮ですな 終りの一つのカクタスがまばゆく燃えて居りました 市街も橋もじつに光って明瞭で 逢ふ人はみなアイスランドへ移住した 蜂雀といふ風の衣裳をつけて居りました あんな正確な輪廓は顕微鏡分析ミクロスコープアナリーゼの晶形にも 恐らくなからうかと思ふのであります
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朗読少年 宮沢賢治 図書館幻想
おれはやっとのことで十階の床ゆかをふんで汗を拭った。 そこの天井は途方もなく高かった。全體その天井や壁が灰色の陰影だけで出來てゐるのか、つめたい漆喰で固めあげられてゐるのかわからなかった。 (さうだ。この巨きな室にダルゲが居るんだ。今度こそ會へるんだ。)とおれは考へて一寸胸のどこかが熱くなったか熔けたかのやうな氣がした。 高さ二丈ばかりの大きな扉が半分開いてゐた。おれはするりとはいって行った。 室の中はガランとしてつめたく、せいの低いダルゲが手を額にかざしてそこの巨きな窓から西のそらをじっと眺めてゐた。 ダルゲは灰色で腰には硝子の蓑を厚くまとってゐた。そしてじっと動かなかった。...
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朗読少年 宮沢賢治 いちょうの実
いちょうの実 宮沢賢治 そらのてっぺんなんかつめたくてつめたくてまるでカチカチのやきをかけた鋼はがねです。 そして星ほしがいっぱいです。けれども東ひがしの空そらはもうやさしいききょうの花はなびらのようにあやしい底光そこびかりをはじめました。 その明あけ方がたの空そらの下した、ひるの鳥とりでもゆかない高たかいところをするどい霜しものかけらが風かぜに流ながされてサラサラサラサラ南みなみのほうへとんでゆきました。 じつにそのかすかな音おとが丘おかの上うえの一本ぽんいちょうの木きに聞きこえるくらいすみきった明あけ方がたです。...
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朗読少年 宮沢賢治 セロ弾きのゴーシュ⑤
それから六日目の晩でした。金星音楽団の人たちは町の公会堂のホールの裏にある控室ひかえしつへみんなぱっと顔をほてらしてめいめい楽器をもって、ぞろぞろホールの舞台ぶたいから引きあげて来ました。首尾よく第六交響曲を仕上げたのです。ホールでは拍手はくしゅの音がまだ嵐あらしのように鳴って居おります。楽長はポケットへ手をつっ込んで拍手なんかどうでもいいというようにのそのそみんなの間を歩きまわっていましたが、じつはどうして嬉うれしさでいっぱいなのでした。みんなはたばこをくわえてマッチをすったり楽器をケースへ入れたりしました。...
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朗読少年 宮沢賢治 セロ弾きのゴーシュ④
次の晩もゴーシュは夜中すぎまでセロを弾いてつかれて水を一杯いっぱいのんでいますと、また扉とをこつこつ叩たたくものがあります。 今夜は何が来てもゆうべのかっこうのようにはじめからおどかして追い払はらってやろうと思ってコップをもったまま待ち構えて居おりますと、扉がすこしあいて一疋の狸たぬきの子がはいってきました。ゴーシュはそこでその扉をもう少し広くひらいて置いてどんと足をふんで、 「こら、狸、おまえは狸汁たぬきじるということを知っているかっ。」とどなりました。すると狸の子はぼんやりした顔をしてきちんと床へ座すわったままどうもわからないというように首をまげて考えていましたが、しばらくたって...
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朗読少年 宮沢賢治 セロ弾きのゴーシュ③
「ははあ、少し荒あれたね。」セロ弾きは云いながらいきなりマッチを舌でシュッとすってじぶんのたばこへつけました。さあ猫は愕おどろいたの何の舌を風車のようにふりまわしながら入り口の扉とへ行って頭でどんとぶっつかってはよろよろとしてまた戻もどって来てどんとぶっつかってはよろよろまた戻って来てまたぶっつかってはよろよろにげみちをこさえようとしました。 ゴーシュはしばらく面白そうに見ていましたが 「出してやるよ。もう来るなよ。ばか。」 セロ弾きは扉をあけて猫が風のように萱かやのなかを走って行くのを見てちょっとわらいました。それから、やっとせいせいしたというようにぐっすりねむりました。...
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朗読少年 宮沢賢治 セロ弾きのゴーシュ②
みんなはおじぎをして、それからたばこをくわえてマッチをすったりどこかへ出て行ったりしました。ゴーシュはその粗末そまつな箱はこみたいなセロをかかえて壁かべの方へ向いて口をまげてぼろぼろ泪なみだをこぼしましたが、気をとり直してじぶんだけたったひとりいまやったところをはじめからしずかにもいちど弾きはじめました。...
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朗読少年 マンホール
僕はマンホールです。
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朗読少年 電柱
僕は電柱です。
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朗読少年 納豆菌
僕は田んぼや畑、稲の藁に住んでいる納豆菌です。
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宮沢賢治 雨ニモ負ケズ
雨ニモマケズ 風ニモマケズ 雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ 丈夫ナカラダヲモチ 慾ハナク 決シテ瞋ラズ イツモシヅカニワラッテヰル 一日ニ玄米四合ト 味噌ト少シノ野菜ヲタベ アラユルコトヲ ジブンヲカンジョウニ入レズニ ヨクミキキシワカリ ソシテワスレズ 野原ノ松ノ林ノ※(「「蔭」の「陰のつくり」に代えて「人がしら/髟のへん」、第4水準2-86-78)ノ 小サナ萓ブキノ小屋ニヰテ 東ニ病気ノコドモアレバ 行ッテ看病シテヤリ 西ニツカレタ母アレバ 行ッテソノ稲ノ朿ヲ[#「朿ヲ」はママ]負ヒ 南ニ死ニサウナ人アレバ 行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ 北ニケンクヮヤソショウガアレバ...
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朗読少年 イワシ
僕はカリブ海のユカタン海峡に住むイワシです。
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朗読少年 ライオン
僕は、アフリカのサバンナやインド北西部にプライドという群れの、中で生活している二歳のオスのライオンです。
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朗読少年 飛行機雲
僕は、リンと引き締まった寒い季節の空に浮かんでいる飛行機雲です。
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朗読少年 ヌー
僕はアフリカはサバンナの草原で群れをなしているヌーです。
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宮沢賢治 月夜のけだもの
十日の月が西の煉瓦塀れんぐわべいにかくれるまで、もう一時間しかありませんでした。 その青じろい月の明りを浴びて、獅子ししは檻をりのなかをのそのそあるいて居をりましたが、ほかのけだものどもは、頭をまげて前あしにのせたり、横にごろっとねころんだりしづかに睡ねむってゐました。夜中まで檻の中をうろうろうろうろしてゐた狐きつねさへ、をかしな顔をしてねむってゐるやうでした。 わたくしは獅子の檻のところに戻って来て前のベンチにこしかけました。 するとそこらがぼうっとけむりのやうになってわたくしもそのけむりだか月のあかりだかわからなくなってしまひました。...
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宮沢賢治 注文の多い料理店 そのニ
宮沢賢治
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宮沢賢治 注文の多い料理店 その一
二人の若い紳士しんしが、すっかりイギリスの兵隊のかたちをして、ぴかぴかする鉄砲てっぽうをかついで、白熊しろくまのような犬を二疋ひきつれて、だいぶ山奥やまおくの、木の葉のかさかさしたとこを、こんなことを云いいながら、あるいておりました。 「ぜんたい、ここらの山は怪けしからんね。鳥も獣けものも一疋も居やがらん。なんでも構わないから、早くタンタアーンと、やって見たいもんだなあ。」 「鹿しかの黄いろな横っ腹なんぞに、二三発お見舞みまいもうしたら、ずいぶん痛快だろうねえ。くるくるまわって、それからどたっと倒たおれるだろうねえ。」...
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宮沢賢治 オッベルと象 第五日曜
第五日曜 オツベルかね、そのオツベルは、おれも云おうとしてたんだが、居なくなったよ。 まあ落ちついてききたまえ。前にはなしたあの象を、オツベルはすこしひどくし過ぎた。しかたがだんだんひどくなったから、象がなかなか笑わなくなった。時には赤い竜りゅうの眼をして、じっとこんなにオツベルを見おろすようになってきた。 ある晩象は象小屋で、三把の藁をたべながら、十日の月を仰あおぎ見て、 「苦しいです。サンタマリア。」と云ったということだ。 こいつを聞いたオツベルは、ことごと象につらくした。 ある晩、象は象小屋で、ふらふら倒たおれて地べたに座り、藁もたべずに、十一日の月を見て、...
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宮沢賢治 オッベルと象 第二日曜
第二日曜 オツベルときたら大したもんだ。それにこの前稲扱小屋で、うまく自分のものにした、象もじっさい大したもんだ。力も二十馬力もある。第一みかけがまっ白で、牙きばはぜんたいきれいな象牙ぞうげでできている。皮も全体、立派で丈夫じょうぶな象皮なのだ。そしてずいぶんはたらくもんだ。けれどもそんなに稼かせぐのも、やっぱり主人が偉えらいのだ。 「おい、お前は時計は要いらないか。」丸太で建てたその象小屋の前に来て、オツベルは琥珀のパイプをくわえ、顔をしかめて斯う訊きいた。 「ぼくは時計は要らないよ。」象がわらって返事した。...
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宮沢賢治 オッベルと象 第一日曜
……ある牛飼うしかいがものがたる 第一日曜 オツベルときたら大したもんだ。稲扱いねこき器械の六台も据すえつけて、のんのんのんのんのんのんと、大そろしない音をたててやっている。 十六人の百姓ひゃくしょうどもが、顔をまるっきりまっ赤にして足で踏ふんで器械をまわし、小山のように積まれた稲を片っぱしから扱こいて行く。藁わらはどんどんうしろの方へ投げられて、また新らしい山になる。そこらは、籾もみや藁から発たったこまかな塵ちりで、変にぼうっと黄いろになり、まるで沙漠さばくのけむりのようだ。...
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宮沢賢治 ありときのこ
苔こけいちめんに、霧きりがぽしゃぽしゃ降ふって、蟻ありの歩哨ほしょうは鉄てつの帽子ぼうしのひさしの下から、するどいひとみであたりをにらみ、青く大きな羊歯しだの森の前をあちこち行ったり来たりしています。 向むこうからぷるぷるぷるぷる一ぴきの蟻ありの兵隊へいたいが走って来ます。 「停とまれ、誰だれかッ」 「第だい百二十八聯隊れんたいの伝令でんれい!」 「どこへ行くか」 「第五十聯隊 聯隊本部ほんぶ」...
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宮沢賢治 なめとこ山の熊 そのニ
小十郎が谷をばちゃばちゃ渉わたって一つの岩にのぼったらいきなりすぐ前の木に大きな熊が猫ねこのようにせなかを円くしてよじ登っているのを見た。小十郎はすぐ鉄砲をつきつけた。犬はもう大悦おおよろこびで木の下に行って木のまわりを烈はげしく馳はせめぐった。 すると樹の上の熊はしばらくの間おりて小十郎に飛びかかろうかそのまま射うたれてやろうか思案しているらしかったがいきなり両手を樹からはなしてどたりと落ちて来たのだ。小十郎は油断なく銃を構えて打つばかりにして近寄って行ったら熊は両手をあげて叫んだ。 「おまえは何がほしくておれを殺すんだ」...
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宮沢賢治 なめとこ山の熊 その一
なめとこ山の熊くまのことならおもしろい。なめとこ山は大きな山だ。淵沢ふちざわ川はなめとこ山から出て来る。なめとこ山は一年のうち大ていの日はつめたい霧か雲かを吸ったり吐いたりしている。まわりもみんな青黒いなまこや海坊主のような山だ。山のなかごろに大きな洞穴ほらあなががらんとあいている。そこから淵沢川がいきなり三百尺ぐらいの滝になってひのきやいたやのしげみの中をごうと落ちて来る。...
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朗読少年 チンパンジー
僕は、アフリカの中部に住むチンパンジーです。
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宮沢賢治 座敷童子のはなし
ぼくらの方の、ざしき童子ぼっこのはなしです。 あかるいひるま、みんなが山へはたらきに出て、こどもがふたり、庭にわであそんでおりました。大きな家にだれもおりませんでしたから、そこらはしんとしています。 ところが家の、どこかのざしきで、ざわっざわっと箒ほうきの音がしたのです。 ふたりのこどもは、おたがい肩かたにしっかりと手を組みあって、こっそり行ってみましたが、どのざしきにもたれもいず、刀かたなの箱はこもひっそりとして、かきねの檜ひのきが、いよいよ青く見えるきり、たれもどこにもいませんでした。 ざわっざわっと箒の音がきこえます。...
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宮沢賢治 氷河鼠の毛皮 そのニ
毛皮外套をあんまり沢山もつた紳士はもうひとりの外套を沢山もつた紳士と喧嘩けんくわをしましたがそのあとの方の人はたうとう負て寝たふりをしてしまひました。 紳士はそこでつゞけさまにウヰスキーの小さなコツプを十二ばかりやりましたらすつかり酔ひがまはつてもう目を細くして唇くちびるをなめながらそこら中の人に見あたり次第くだを巻きはじめました。...
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宮沢賢治 氷河鼠の毛皮 その一
このおはなしは、ずゐぶん北の方の寒いところからきれぎれに風に吹きとばされて来たのです。氷がひとでや海月くらげやさまざまのお菓子の形をしてゐる位寒い北の方から飛ばされてやつて来たのです。 十二月の二十六日の夜八時ベーリング行の列車に乗つてイーハトヴを発たつた人たちが、どんな眼めにあつたかきつとどなたも知りたいでせう。これはそのおはなしです。 ×...
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宮沢賢治 グスコーブドリの伝記 九 カルボナード島
九 カルボナード島 それからの五年は、ブドリにはほんとうに楽しいものでした。赤ひげの主人の家にも何べんもお礼に行きました。 もうよほど年はとっていましたが、やはり非常な元気で、こんどは毛の長いうさぎを千匹以上飼ったり、赤い甘藍かんらんばかり畑に作ったり、相変わらずの山師はやっていましたが、暮らしはずうっといいようでした。 ネリには、かわいらしい男の子が生まれました。冬に仕事がひまになると、ネリはその子にすっかりこどもの百姓のようなかたちをさせて、主人といっしょに、ブドリの家にたずねて来て、泊まって行ったりするのでした。...
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宮沢賢治 グスコーブドリの伝記 八 秋
八 秋 その年の農作物の収穫は、気候のせいもありましたが、十年の間にもなかったほど、よくできましたので、火山局にはあっちからもこっちからも感謝状や激励の手紙が届きました。ブドリははじめてほんとうに生きがいがあるように思いました。 ところがある日、ブドリがタチナという火山へ行った帰り、とりいれの済んでがらんとした沼ばたけの中の小さな村を通りかかりました。ちょうどひるころなので、パンを買おうと思って、一軒の雑貨や菓子を買っている店へ寄って、 「パンはありませんか。」とききました。するとそこには三人のはだしの人たちが、目をまっ赤かにして酒を飲んでおりましたが、一人が立ち上がって、...
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宮沢賢治 グスコーブドリの伝記 七 雲の海
七 雲の海 それから四年の間に、クーボー大博士の計画どおり、潮汐ちょうせき発電所は、イーハトーヴの海岸に沿って、二百も配置されました。イーハトーヴをめぐる火山には、観測小屋といっしょに、白く塗られた鉄の櫓やぐらが順々に建ちました。 ブドリは技師心得になって、一年の大部分は火山から火山と回ってあるいたり、あぶなくなった火山を工作したりしていました。 次の年の春、イーハトーヴの火山局では、次のようなポスターを村や町へ張りました。 「窒素肥料を降らせます。...
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宮沢賢治 グスコーブドリの伝記 六 サンムトリ火山
六 サンムトリ火山 二人は次の朝、サンムトリの市に着き、ひるごろサンムトリ火山の頂近く、観測器械を置いてある小屋に登りました。そこは、サンムトリ山の古い噴火口の外輪山が、海のほうへ向いて欠けた所で、その小屋の窓からながめますと、海は青や灰いろの幾つもの縞しまになって見え、その中を汽船は黒いけむりを吐き、銀いろの水脈みおを引いていくつもすべっているのでした。 老技師はしずかにすべての観測機を調べ、それからブドリに言いました。 「きみはこの山はあと何日ぐらいで噴火すると思うか。」 「一月はもたないと思います。」...
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宮沢賢治 グスコーブドリの伝記 五 イーハトーヴ火山局
五 イーハトーヴ火山局 ブドリが、クーボー大博士からもらった名刺のあて名をたずねて、やっと着いたところは大きな茶いろの建物で、うしろには房ふさのような形をした高い柱が夜のそらにくっきり白く立っておりました。ブドリは玄関に上がって呼び鈴を押しますと、すぐ人が出て来て、ブドリの出した名刺を受け取り、一目見ると、すぐブドリを突き当たりの大きな室へ案内しました。...
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宮沢賢治 グスコーブドリの伝記 四 クーボー大博士
四 クーボー大博士...
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宮沢賢治 グスコープドリの伝記 三 沼ばたけ
三 沼ばたけ ブドリは、いっぱいに灰をかぶった森の間を、町のほうへ半日歩きつづけました。灰は風の吹くたびに木からばさばさ落ちて、まるでけむりか吹雪ふぶきのようでした。けれどもそれは野原へ近づくほど、だんだん浅く少なくなって、ついには木も緑に見え、みちの足跡も見えないくらいになりました。...
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宮沢賢治 グスコープドリの伝記 二 てぐす工場
二 てぐす工場 ブドリがふっと目をひらいたとき、いきなり頭の上で、いやに平べったい声がしました。 「やっと目がさめたな。まだお前は飢饉ききんのつもりかい。起きておれに手伝わないか。」見るとそれは茶いろなきのこしゃっぽをかぶって外套がいとうにすぐシャツを着た男で、何か針金でこさえたものをぶらぶら持っているのでした。 「もう飢饉は過ぎたの? 手伝えって何を手伝うの?」 ブドリがききました。 「網掛けさ。」 「ここへ網を掛けるの?」 「掛けるのさ。」 「網をかけて何にするの?」...
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宮沢賢治 グスコープドリの伝記 一 森
一 森 グスコーブドリは、イーハトーヴの大きな森のなかに生まれました。おとうさんは、グスコーナドリという名高い木こりで、どんな大きな木でも、まるで赤ん坊を寝かしつけるようにわけなく切ってしまう人でした。 ブドリにはネリという妹があって、二人は毎日森で遊びました。ごしっごしっとおとうさんの木を挽ひく音が、やっと聞こえるくらいな遠くへも行きました。二人はそこで木いちごの実をとってわき水につけたり、空を向いてかわるがわる山鳩やまばとの鳴くまねをしたりしました。するとあちらでもこちらでも、ぽう、ぽう、と鳥が眠そうに鳴き出すのでした。...
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サンタクロース・トナカイ
僕はサンタクロースのソリをひくトナカイです。
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チータ
僕はサバンナや砂漠に住むチータです。産まれて一年半の子供ですが、あと3か月で親から離れひとりで狩りをしないと死んでしまいます。
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ニホンジカ
僕は日本や中国、ロシアの山野で群れをなして住んでいるニホンジカです。
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エゾヒグマ
僕はエゾヒグマです。北海道や朝鮮半島、中国の北東部の森の中に住んでいます。
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ラバ
僕は、ラバです。父はロバで母はウマです。
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セマルハコガメ
僕は亀の仲間のセマルハコガメです。日本の八重山諸島や中国、東南アジアの湿った森の中に住んでいます。
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ヌビア・アイベックス
僕はアラビア半島やアフリカ北東部に住んでいるヤギの仲間、ヌビア・アイベックスです
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