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福来朗 ---HUKUROU--- podcast artwork

PODCAST · leisure

福来朗 ---HUKUROU---

by Naruhiko Adachi

朗読その他色々と演っております。Readings of famous Japanese literature by Japanese people.For those of you who are studying Japanese.Thank you for learning Japanese.Lecturas de literatura japonesa famosa realizadas por japoneses.Para todos los que están aprendiendo japonés.Gracias por aprender japonés.Lectures de la célèbre littérature japonaise par des Japonais.Pour tous ceux qui apprennent le japonais.Merci d'avoir appris le japonais.Lesungen von berühmter japanischer Literatur durch Japaner.Für alle, die Japanisch lernen.Danke, dass Sie Japanisch lernen.日本人对日本文学名著的解读。给每一个学习日语的人。谢谢你的日语学习。

Publisher-supplied feed metadata · PodParley refreshed Mar 17, 2026 · Source feed

Episodes

  1. 朗読「お守り」山川方夫

    朗読「お守り」山川方夫 「君、ダイナマイトはいらないかね?」 突然、友人の関口が僕にいった。四、五年ぶりでひょっこり逢い、飲んでいる途中だった。 「べつに。もらっても使いみちがないよ、ぼくには」 關口は残念そうに言うと、ぼくに団地ぐらしの話を始めた。 Reading "Good Luck Charms" by Masao Yamakawa "Do you want some dynamite?" My friend Sekiguchi suddenly asked me. We hadn't seen each other in four or five years, and we…

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  2. 朗読「萌黄色の茎」田中貢太郎

    朗読「萌黄色の茎」田中貢太郎 給仕女のお菊さんは、ある客の来るのを待っていた。 同僚のお幸ちゃんや客にからかわれながら。 その時、黒い服の背の高い老婆が現れた。料理を三品届けてくれ、と。 届け先は、北村。お菊さんの待ち人であった。 お菊さんは出前番だったので、岡持ちをもって店を出た。 Recitation "Moeyoku-iro no stem" by Kotaro Tanaka Okiku-san, a waitress, is waiting for a customer to arrive. She was being teased by her colleague…

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  3. 朗読「最小人間の怪 ―人類のあとを継ぐもの―」海野十三

    朗読「最小人間の怪 ―人類のあとを継ぐもの―」海野十三 亡くなったN博士から聞いた話である。 大正十五年十二月二十六日の昼間、霧島の山中において、前代未聞の妖怪に出会った。 それはふしぎにも人間の形をしたものであった。が、人間ではない。背丈が二三センチに過ぎなかった。 ピンセットで採集しようとすると、微小人間は大きな声を出して抵抗した。 Recitation "The Least Human Mysteries - What Will Follow Humanity -" by Juza Unno. I heard this story from the late Dr. N.…

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  4. 朗読「ジャンの新盆」山川方夫

    朗読「ジャンの新盆」山川方夫 ジャンは雲の中でイライラしながら待ち続けた。 新盆だというのに、自分には何の音沙汰もない。 ぼくがフランス人だからか、それとも自殺だからか? ここは彼岸なのはまちがいない。 なら、ここにいるぼくに、なぜその彼岸のルールが適用されないのか。 「ジャン」と、鳩(に似た鳥)はいった。「お前にも新盆がきた。かえるがよい」 Recitation "Jean's New Bon Festival" by Yasuo Yamakawa Jean waited irritably in the clouds. It's Shinbon, but I haven't…

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  5. 朗読「博士の目」山川方夫

    朗読「博士の目」山川方夫 私がマックス・プランツ研究所にロレンス博士をたずねたのは、数年前の早春のある日である。 博士は、動物本能の――正確には、動物の内因性行動に関しての、世界的な権威である。 たぶん、博士の名を知らない心理学者、ことに動物心理学者はいないだろう。 ロレンス博士は、当時六十二歳、あたたかな大きな掌をもった老人で、遠来の私をこころよく迎えてくれた。 Recitation "The Eye of Dr. Lawrence" by Masao Yamakawa It was an early spring day a few years ago when I visited...

  6. 朗読「恐怖の正体」山川方夫

    朗読「恐怖の正体」山川方夫 男は言う。「だから私は、死体なんか怖くはないっていったんだ。私には、人間の生命ってやつが不気味なんだ」 痩せた若い男は、怯えた子犬のようなおどおどした目をしていた。 「ところが、奴はその私を、私の恐怖を、ぜんぜん理解できなかった。 奴は、バカか狂人か、その両方かに違いないんだ。 まったく、悪い奴にとっつかまったもんです」 Recitation "The Identity of Fear" by Masao Yamakawa The man says, "That's why I said I wasn't afraid of dead bodies. So I...

  7. 朗読「とんまの六兵衛」下村千秋

    朗読「とんまの六兵衛(Rokubei)」下村千秋 昔、ある村に、重吉と六兵衛という二人の少年がいた。 二人は大の仲良しで、喧嘩はおろか口喧嘩さえしたことがなかった。 しかし、重吉は村一番に賢く、六兵衛はのろまで馬鹿。 しかも、重吉の家は村一番のお金持ちで、六兵衛の家は村一番の貧乏。 正反対の二人が、なぜ、そこまで仲が良いのか、村の人は不思議に思っていた。 六兵衛は村の皆から馬鹿にされ、いつもからかわれていた。 そんな六兵衛を可哀想に思った重吉は、あることを思いつく。 Recitation "Tonma no Rokubei" by Chiaki Shimomura Once upon a...

  8. 朗読「鬼退治」下村千秋

    朗読「鬼退治」下村千秋 頭の良さよりも、腕っぷしの強さが褒められた時代、 常陸国の高い山の麓の村に、勘太郎という18歳の賢い男がいた。 勘太郎は読み書きそろばんでは一番だが、体は小さく細く弱かった。 そのため、勘太郎は、自分よりも馬鹿な奴らに連れ回されていた。 Recitation: "Oni Extermination" by Chiaki Shimomura In an age when strength of arms was praised more than intelligence In a village at the foot of a high mountain in...

  9. 朗読「鬼カゲさま」豊島与志雄

    朗読「鬼カゲさま」豊島与志雄 昔、関東を治めていた殿様が重い病にかかりました。 秩父にいる家来は、三峯山の法師に守札と薬をお願いしました。 法師は7日待って欲しいといい、家来は8日目までには整えてください、とお願いしました。 法師は、1日2回の祈祷をして守札を、昼間は山々を巡って薬草を揃えました。 8日目に守札と薬草が家来のもとに届きましたが、誰が届けるか、と思案しました。 その時、秩父の速(HAYA)という部下が申し出ました。 速(HAYA)には、鬼カゲという名馬があり、また本人も脚が速いことで有名でした。 Recitation "Onikage-sama" by Yoshio...

  10. 朗読「活人形」豊島与志雄

    朗読「活人形」豊島与志雄 むかし、インドにターコール僧正という、とても偉いお坊様がいました。 ターコール僧正は、難しい病気を治したり、鬼を追い払ったりする不思議な力を持つと評判でした。 そして、たいへん慈悲深く、なんでも人に恵んでしまって、自分は弟子と一緒に、小さな家に暮らしていました。 ある日、ターコール僧正のところへ、貧乏な老人がやってきました。 老人はおどおどと「お願いがございます」と言いました。 Recitation "Iki Ningyo" by Yoshio Toyoshima Once upon a time, there was a very great monk in...

  11. 朗読「手品師」豊島与志雄

    朗読「手品師」豊島与志雄 むかし、ペルシャの国に、ハムーチャという手品師がいました。 妻も子もない一人者で、広場で手品を見せ、その日暮らしをしていました。 彼はどんなに稼いでも、その日のうちに稼ぎを全て酒にして呑んでしまいます。 ある日のこと、旅人に呼び止められ、芸をして見せると、 「北の方に、もっとすごい手品師がいる」と教わります。その人は手品師というよりは、偉いお坊様のような人だそうです。 ハムーチャは一大決心をして、その凄い術を教わるために旅に出ました。 Reading "The Magician" by Yoshio Toyoshima Once upon a time, in...

  12. 朗読「お山の爺さん」豊島与志雄

    朗読「お山の爺さん」豊島与志雄 ♪おーさむこさむ♪の歌が広まってきた頃の話です。 その頃は、山の近くで焚き火をすると、山から一寸法師の小僧が降りてくる、と伝わっていました。 ある片田舎の山裾にある小さな村に伝わってきた時、子どもたちは目を丸くして喜びました。 そして、子どもたちだけで焚き火をすると、焚き火を囲んで輪になって歌ったり踊ったりして、山の小僧を呼ぼうとしました。 けれど、歌えど、踊れど、山から小僧はやってきません。 それでも子どもたちは何度も何度も、焚き火をして歌い踊り続けました。 ある日のことです。その日もいつものように焚き火を囲んで歌い踊っていると、...

  13. 朗読「天下一の馬」豊島与志雄

    朗読「天下一の馬」豊島与志雄 ある田舎の山里に、甚兵衛という馬方がいました。 いたってのんき者で、お金がある間はぶらぶら遊んでいまして、お金がなくなると働きます。 甚兵衛の仕事は馬方で、親から継いだ田畑を売り払って手に入れた黒馬が自慢でした。 甚兵衛は、朝から黒馬の荷馬車に木材を積んで、五里先の街へ運んで、夕方頃に帰っていました。 ある冬の日、仕事を終えての帰り道、雪が降ってきましたので休憩し、もう止むだろうと薄暗くなった帰り道を馬を引いて進んでいると…… Recitation " The best horse in the world" by Yoshio TOYOSHIMA In a...

  14. 朗読「正覚坊」豊島与志雄

    朗読「正覚坊」豊島与志雄 正覚坊とは、大きなウミガメのことです。 漁師たちはウミガメが地引網にかかると大喜びします。 そして、ウミガメに酒を飲ませて歓待して、海に返します。 そうすると、きっと大漁になると言い伝えられているのです。 ある漁村に、酒が大好きで、どんなに酒を飲んでも酔わない平助という独り者の漁師がいました。 彼は、ちょっと金が入ると、すぐに酒を飲んでしまいますので、村の皆からは正覚坊とあだ名されてました。 ある嵐の晩、平助がいつものように酒を飲んでますと、玄関の戸を叩くものがありました。 Recitation "Shokakubo" by Yoshio Toyoshima...

  15. 朗読「歪んだ夢」蘭郁二郎

    朗読「歪んだ夢」蘭郁二郎 私は、学生時代からの不眠が祟って、つい苦しまぎれに飲みはじめた催眠薬が、いつか習慣的になってしまったものか、どうしてもそれなしには、一日も過すことが出来なくなってしまったのです。 Reading "Distorted Dreams" by Ikujiro Ran I have been suffering from insomnia since my school days, and I began to take hypnotic pills in a desperate attempt to get rid of it, but it became a...

  16. 朗読「たにしの出世」楠山正雄

    朗読「たにしの出世」楠山正雄 昔々、あるところに貧乏な小作人の夫婦がありました。 夫婦は老いても、子供がないので働かねばなりません。 水神様に「どんな子でもかまいません。たにしの子でもいいから、お恵みください」と頼みました。 ある日のこと、急におかみさんは産気づき、生まれたのは、コロコロと小さなたにしの子でした。 Recitation "The Rise of Tanishi" by Masao Kusuyama Once upon a time, there was a poor peasant couple. The couple grew old, but they had to...

  17. 朗読「停車場にて AT A RAILWAY STATION」小泉八雲

    朗読「停車場にて AT A RAILWAY STATION」小泉八雲 ある一人の強盗が、家に押し入り金品を奪って逃走。 しかし、強盗はすぐに警官の手によって捕まる。 が、強盗は警官からサーベルを奪って殺して逃亡。 四年後。強盗は警官殺しの犯人としてつかまる。 明治26年6月7日。熊本。 犯人は福岡から護送され、熊本の停車場に到着する。 警官殺しの犯人をひと目見ようと、停車場には多くの人だかりができていた。 小泉八雲もそのうちの一人で、彼も犯人の様子を見に来ていた。 Reading "AT A RAILWAY STATION" by Yakumo Koizumi A robber…

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  18. 朗読「橋の上で ON A BRIDGE」小泉八雲

    朗読「橋の上で」小泉八雲 老車夫と共に、小泉八雲は旅をした。 熊本の安巳(あんせい)橋の上で、老車夫はずっと封印してきた西南戦争の頃の話を語りはじめる。 Recitation "On the Bridge" by Lafcadio Hearn Lafcadio Hearn traveled with an old chauffeur. On the Ansei Bridge in Kumamoto, the old chauffeur begins to tell a story from the days of the Civil War, which he had kept…

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  19. 朗読「一休さん その9」五十公野 清一

    朗読「一休さん その9」五十公野 清一 正月のしゃれこうべ とのさまのそうしき たった一日だけのようし てんのうのおつかい Reading "Ikkyu-san Part 9" by Seiichi Izumino New Year's skull Funeral of a feudal lord Adopted son for only one day The Emperor's messenger #朗読 #青空文庫 #一休宗純 #五十公野清一 #SeiichiIzumino

  20. 朗読「一休さん その7」五十公野清一

    朗読「一休さん その7」五十公野 清一 わかれをつげて 雪のあさ からすのこえ 一休という名前 たびにでる Recitation "Ikkyu-san Part 7" by Seiichi Izumino Saying Farewell Snowy Morning The Crow's Voice The name Ikkyu I set out on a journey #朗読 #青空文庫 #五十公野清一 #一休宗純 #SeiichiIzumino

  21. 朗読「一休さん その8」五十公野清一

    朗読「一休さん その8」五十公野 清一 てんぐのどうじょう かさもんどう Recitation "Ikkyu-san Part 8" Izumino Seiichi Dojo of the Tengu Umbrella question and answer #朗読 #青空文庫 #五十公野清一 #一休宗純 #SeiichiIzumino

  22. 朗読「一休さん その6」五十公野 清一

    朗読「一休さん その6」五十公野 清一 じゅうさんねんめ あたまは石 米がない かたいけっしん Reading "Ikkyu-san Part 6" Izumino Seiichi 13th year The head is a stone There is no rice Firm determination #朗読 #青空文庫 #五十公野 清一 #一休宗純 #SeiichiIzumino

  23. 朗読「一休さん その5」五十公野 清一

    朗読「一休さん その5」五十公野 清一 口と手 でるか はいるか とりのもんどう Recitation "Ikkyu-san Part 5" by Seiichi Izumino Mouth and Hands To go out or to come in? Bird's Question and Answer #朗読 #青空文庫 #五十公野清一 #一休宗純 #SeiichiIzumino

  24. 朗読「一休さん その4」五十公野清一

    朗読「一休さん その4」五十公野 清一 びょうぶのとら さかなとにくとおさかなとかたな ほんとうのぼうさん Reading "Ikkyu-san Part 4" Seiichi Izumino The Tiger of the Disease Fish, Meat, Sake and Sword The Real Monk #朗読 #青空文庫 #五十公野清一 #一休宗純 #SeiichiIzumino #とんちばなし

  25. 朗読「一休さん その3」五十公野清一

    朗読「一休さん その3」Seiichi Izumino 皮もんどう この はし わたるな 下から上にさがるもの Recitation "Ikkyu-san Part 3" Seiichi Izumino Skin Dialogues Don't cross this barge. The one that goes down from the bottom to the top #朗読 #青空文庫 #とんち話 #五十公野清一 #SeiichiIzumino

  26. 朗読「一休さん その2」五十公野 清一

    朗読「一休さん その2」五十公野 清一 水飴と毒薬 死ぬつもりで かたわれの月 #朗読 #青空文庫 #五十公野清一 #とんち #SeiichiIzumino

  27. 朗読「一休さん その一」五十公野 清一

    朗読「一休さん その一」Seiichi Izumino お母さま 父はてんのう 雪の朝 六つのひな僧 Recitation "Ikkyu-san Part 1" Seiichi Izumino Mother Father is the Emperor Snowy Morning The Six-Year-Old Young Monk #朗読 #青空文庫 #五十公野清一 #一休さん #SeiichiIzumino

  28. 朗読「或社会主義者」芥川龍之介

    朗読「或社会主義者」芥川龍之介 熱心な社会主義者の若者が、家庭を持ち、資本主義で生きていくまで。 Reading "A Socialist" by Ryunosuke Akutagawa A young man, an ardent socialist, until he has a family and lives in capitalism. #朗読 #芥川龍之介 #青空文庫 #短編 #RyunosukeAkutagawa

  29. 朗読「丘の銅像」新美南吉

    朗読「丘の銅像」新美南吉 丘の麓の村に、ハンスという詩人がいた。国中にハンスの詩を知らない者はいなかった。 このハンスが亡くなると、村では丘の上にハンスの銅像を建てることにした。こうして村にはハンスの子守唄と銅像が残った。 それから長い年月が経ち、詩人のハンスを知る者が誰もいなくなった頃、村に伝染病が蔓延した。 ヘンデルという医師が薬草を発見し、村人たちを伝染病から救った。ヘンデル医師が亡くなると、村では丘の上にヘンデル医師の銅像を建てることにした。 Reading "The Statue on the Hill" by Nankichi Niimi In a village at…

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  30. 朗読「若返りの泉」小泉八雲

    朗読「若返りの泉」小泉八雲 昔々、山奥におじいさんとおばあさんが住んでいた。 おじいさんは山で木こりをし、おばあさんは家で機を織っていた。 ある日、おじいさんが頼まれた木を探して山の奥へ入っていくと、美しい泉を見つけた。 暑い日だったので、泉の水をごくごくと飲むと、おじいさんの体に変化が生じた。 Recitation "Fountain of Rejuvenation" by Koizumi Yakumo Once upon a time, there lived an old man and an old woman deep in the mountains. The...

  31. 朗読「ちんちん小袴」小泉八雲

    朗読「ちんちん小袴」小泉八雲 日本人は、床に畳を敷いて、全ての生活をする。だから、畳はいつも清潔にされ、大事にもされている。 日本の子供は、とても物を大事にする。だから、畳も大事に扱う。 しかし、日本の子供にも無精なのがいて、畳を粗末に扱う者が稀にいる。 そうすると、畳の妖精が、そんな子供たちを懲らしめに来る。 Recitation "Chinchin Kohakama" by Koizumi Yakumo Japanese people live all their lives on tatami mats on the floor. That is why tatami is...

  32. 朗読「狐の話」小泉八雲

    朗読「狐の話」小泉八雲 日本では、古くから狐は、稲荷神の使いとされ、不思議な力を持つと信じられている。 これは、そんな狐にまつわる不思議な話である。 Reading "The Story of the Fox" by Hearn Koizumi Yakumo In Japan, foxes have long been believed to be messengers of the god Inari and to possess mysterious powers. This is a mysterious story about such a fox. #小泉八雲 #怪談 #奇談...

  33. 朗読「因果話」小泉八雲

    朗読「因果話」小泉八雲 大名の妻が長い病に伏し、大名が見守っていた。大名は、妻の死後に篤く供養することを約束した。 妻は、側室の雪子御前に願いがあると言う。雪子を呼び、傍らに座らせると、 「殿様を大事にしてください。他の者に殿様の寵愛を奪われてはなりません。 最後に一つ、庭の桜が見たい。雪子、私をおぶっておくれ」 雪子が背中を向けると、死に際の病人とは思えない力で立ち上がり、妻は雪子の背中に覆いかぶさった。 Reading "A Tale of Causes and Effects" by Koizumi Yakumo The wife of a feudal lord was...

  34. 朗読「死骸に乗る者」小泉八雲

    朗読「死骸に乗る者」小泉八雲 離縁され悲しみと怒りの中に死んだ女があった。心臓は止まり、体は氷のように冷たくなっているのに、他に死の兆候がなかった。 誰も女を葬ろうとしない。女は男への復讐のために男が帰ってくるのを待っていたのだ。 女が死んだとき男は旅の途上だった。戻ってきて、その話を聞かされ、男は恐怖に駆られた。暗くならないうちに助けてもらわないと、女に八つ裂きにされると考え、辰の刻に陰陽師の元へ飛んでいき、助けを乞うた。...

  35. 朗読「安芸之助の夢」小泉八雲

    朗読「安芸之助の夢」小泉八雲 安芸之介は、郷士仲間の2人と庭の木陰でおしゃべりをしている最中に眠気におそわれ、うたた寝をした。 彼が目を覚ますと、大名行列の一行が近づいてくる。 その豪奢さに驚いて眺めていたが、なんとその行列は彼の家の前で止まった。 彼らは常世の国王の使者であり、安芸之介を召喚したいということだった。 使者に連れられて常世の王宮にやって来た安芸之介は、王の娘婿として厚く迎えられる。 そして王宮の南西にある島の統治を任され、そこで美しい妻と子どもたちに囲まれ穏やかな生活を送った。 Recitation of "Akinosuke's Dream" by Koizumi...

  36. 朗読「破られた約束」小泉八雲

    朗読「破られた約束」小泉八雲 病に侵された妻は、自分の命がもう長くはないことを悟った。 妻は夫に「私が死んだら、再婚しますか」と問う。 夫は妻に「再婚しない」と答える。 妻は「ならば、私が死んだなら、庭の梅の木の下に埋めてください。そして、小さな鈴をお棺に入れてください」と願う。 夫が約束すると、妻はすぐに息を引き取った。 Reading "A Broken Promise" by Koizumi Yakumo His ill wife realized that her life was no longer long enough. She asks her husband, "If…

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  37. 朗読「梅津忠兵衛のはなし」小泉八雲

    朗読「梅津忠兵衛のはなし」小泉八雲 出羽国の戸村十太夫に使える梅津忠兵衛は怪力で勇敢な若侍であった。 ある日、城門の夜番の勤めに行こうとした時、その途中で若い女に呼び止められた。 こんな夜中に、若い女が、こんなところに立っているのは怪しいと思ったが、 女は赤ん坊を抱いており、「頼もしい梅津様、今夜私はかなり大きな困難を抱えて、最も苦しい勤めを果たさなくてはならず、お慈悲でほんの一刻ほどこの赤子を抱いていては下さいませんか」と子供を渡してきた。 梅津は怪しんでいたが、一時の感情で断るのも不親切だと思い、子を抱いた。...

  38. 朗読「力ばか」小泉八雲

    その昔、小泉八雲が牛込に住んでいた頃のこと。 近所に、力ばか(RikiBaka)と呼ばれる、頭の弱い子がいた。 16歳になって、体は大きく、力もあったが、頭の中は二歳児並みで、小さな子たちとばかり遊んでいた。 Recitation " Riki Baka" by Koizumi Yakumo Once upon a time, when Koizumi Yakumo lived in Ushigome. In his neighborhood, there was a boy with a weak head, called Riki Baka. At the age of 16, he...

  39. 朗読「鳥取の布団の話」小泉八雲

    朗読「鳥取の布団の話」小泉八雲 かなり昔のこと、鳥取の町のとても小さな宿屋が、最初の客として行商人を受け入れた。 良い評判が立つように、宿屋の主人は客を大層もてなした。 満腹になって、酒も飲んだ客は、布団へ入った。 すると、どこからか、子供の声がする。 「あにさん、寒かろう」「おまえ、寒かろう」 Recitation "A Tale of Bedding in Tottori" by Koizumi Yakumo Many years ago, a very small inn in the town of Tottori accepted a peddler as its first...

  40. 朗読「かけひき」小泉八雲

    朗読「かけひき」小泉八雲 ある武家屋敷で、男が斬首されようとしていた。 男は叫んだ。「俺を殺したら、祟ってやる」と。 侍は言った。「本当にそこまでの執念があるなら、首だけになっても、目の前の庭石に喰らいついてみせよ」と。 男は、斬首され、その首はコロコロと転がり、庭石にかじりついたかのように見えた。 Reading "Kakehiki" by Koizumi Yakumo In a samurai residence, a man was about to be beheaded. The man shouted, "If you kill me, I'll haunt you. If...

  41. 朗読「忠五郎のはなし THE STORY OF CHUGORO」小泉八雲 田部隆次訳

    朗読「忠五郎のはなし THE STORY OF CHUGORO」小泉八雲 昔、江戸小石川に鈴木と云う旗本があって、屋敷は江戸川の岸、中の橋に近い所にあった。 この鈴木の家来に忠五郎と云う足軽がいた。体格も良く怜悧で、仲間からの信頼も厚かった。 しかし、ある時、忠五郎は無断で外出しているようになり、仲間たちの知るところになった。初めは、この妙な挙動に対して誰も何にも云わなかった。 しかし、忠五郎は蒼白く衰えて来た。そこである晩、忠五郎が丁度家を抜け出そうとする時、一人の年取った侍が彼を呼んでいった。 Recitation of "The Story of Chugoro THE STORY...

  42. 朗読「おかめのはなし THE STORY OF O-KAME」小泉八雲 田部隆次訳

    朗読「おかめのはなし THE STORY OF O-KAME」小泉八雲 長者の娘おかめは、その夫・八右衞門をひじょうに好いていた。 おかめは結婚後二年にもならないうちに、当時流行していた病気にかかって、どんな医者も匙を投げるようになった。 おかめは看護を受けながら、毎日次第に弱って行って、とうとう自分でも助からぬ事がわかってきた。 そこで彼女は夫を呼んで、最期の願いを言った。 Reading "THE STORY OF O-KAME" by Yakumo Koizumi Okame, the daughter of a wealthy man, was very fond of her...

  43. 朗読「生霊 Ikiryo」小泉八雲 田部隆次訳

    朗読「生霊 Ikiryo」小泉八雲 江戸霊岸島に喜兵衞と云う金持ちの瀬戸物店があった。喜兵衞は六兵衞と云う番頭を長く使っていた。六兵衞の力で店は繁昌した。 番頭一人では管理しきれなくなったので、手代を一人雇うことにした。六兵衛の甥であった。この若者は悧巧で商売はますます盛んになった。 7ヶ月もすると、この若者はひどい病気になってしまった。名医を呼んで診せたが、原因がわからない。 六兵衛は、若者が恋の病にでもかかったか、と思って問うたところ…… Ikiryo" by Koizumi Yakumo On the island of Reigan in Edo, there was a…

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  44. 朗読「亡霊の恩返し」福娘童話集

    朗読「亡霊の恩返し」福娘童話集 昔々、中国の山東省に許という漁師がおりました。 許は酒好きで、毎晩、川へ出て網を打ちながら酒を飲んでいました。 許の酒の飲み方は変わっていて、まず盃に一杯やってから、次に地面へ酒を垂らし、「まあ、お飲みなさいよ」と言うのです。 長い間、漁師をやってきた許には、川で死んでしまった友達がたくさんいたのです。 地面へ垂らしたお酒は、友達への捧げ物だったのです。 Recitation of "The Ghost's Benefit" from Fukumusume's Children's Story Collection Once upon a time,...

  45. 朗読「毒もみのすきな署長さん」宮沢賢治

    朗読「毒もみのすきな署長さん」宮沢賢治 プハラの町は豊かな川と魚に恵まれた町です。 「火薬を使って鳥をとること」と「毒もみをして魚をとること」を禁じており、毒もみをするものを押えることを警察は一番大事な仕事としているほどでした。 ある日、新しい警察署長さんがやってきます。 そんな時に国で禁止されている「毒もみ」によって魚が次々と死ぬ怪事件が起こります。 Recitation "Mr. Chief of Police who Likes Poison Firs" by Kenji Miyazawa The town of Pujara is blessed with abundant...

  46. 朗読「夜釣りの怪」池田輝方

    朗読「夜釣りの怪」池田輝方 私の祖父は釣りが好きで、王子の扇屋の主人や、千住の女郎屋の主人と一緒に釣りに行きました。 女郎屋の主人と、夜釣りに行った時の事です。 祖父が釣りをしていると、川の音がガバガバとしました。 やがてその女郎屋の主人が、釣棹をすっかりまとめて、祖父の後ろへやって来て、「もう早く帰ろう」というんだそうです。 Recitation "The Monster of Night Fishing "IkedaTerukata My grandfather loved fishing, and he went fishing with the owner of Ogiya in...

  47. 朗読「青い紐」田中貢太郎

    朗読「青い紐」田中貢太郎 仲間との飲み会を離れ、一人で店に入った桃山哲郎。 何となく物足りなさを感じてた彼は、先ほど友人から聞いたステッキを売る怪しげな老婆を探してみようと思い立ち、路面電車に乗って上野広小路へと向かった。 Reading "The Blue String" by Koutaro Tanaka Tetsuro Momoyama left a drinking party with his friends and went into a restaurant alone. Feeling somewhat unsatisfied, he decided to look…

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  48. 朗読「女の首」田中貢太郎

    朗読「女の首」田中貢太郎 新吉の目は、通りすがりの女の顔ばかりを次々と見ていた。 新吉の探している女は、おどおどした顔の田舎娘である。 彼は、田舎娘を騙して、怪しい家へ売る悪党であった。 今日も、また一人、水戸から来たばかりという二十歳の娘が、新吉の毒牙にかかってしまった。 Recitation "A Woman's Head" by Kotaro Tanaka Shinkichi's eyes kept looking at the faces of women passing by, one after another. The woman Shinkichi was looking...

  49. 朗読「或恋愛小説—或は「恋愛は至上なり」—」芥川龍之介

    朗読「或恋愛小説」芥川龍之介 場所はある婦人雑誌社の面会室。主筆と小説家・保吉が話す。 保吉は婦人雑誌に書きたいと思っていると小説があるという。 ある女主人公・妙子がいて外交官の夫がいるにもかかわらず、達雄という才能あるが貧しい音楽家と懇意になってしまった。 女主人公は達雄は私のことを愛しているのではないかと直覚する。 夫がいないときも達央は、居間でピアノを弾いていく。けれども夫が帰ってきて、達雄の訪問を拒否する。 その二か月後、達雄は出張へ行き、妻も一緒に行かなければならない。 しかし、旅先で妙子は夫よりも達雄を愛していたと感じるようになり、達雄に手紙を書く。...

  50. 朗読「仙人」芥川龍之介

    朗読 「仙人」 芥川龍之介 北支那の市から市を渡って歩く見世物師に李小二(RiSyouji)という見世物師がいた。鼠に芝居をさせるのを商売にしている男である。 天気がいいと人通りの多いところに立って歌を歌って人を寄せる。大人も子供も足を止める。人垣ができると李は鼠に面を被らせ衣装を着せて演技をさせた。芝居が終わるころには屋台の前に出してある盆の中に、いつの間にか、銅銭の山ができるのである。 ある寒い日の雨の降る午後、李は商売から帰るところで道ばたに小さな廟を見つけその軒下に駆けこんだ。 Reading "The Hermit" by Ryunosuke Akutagawa There…

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