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CROSSROADS|学び×福祉×政治

by 高野たかひろ

学び、福祉、政治——それぞれの視点が交差する場所「クロスロード」。この番組では、元TBSアナウンサー、東京都議会議員 社会福祉士 高野たかひろが日々のニュースの奥にある社会の構造や、見えにくい課題に光を当てながら、誰にでもわかる言葉でひも解いていきます。制度や仕組みの話だけでなく、その先にある「人の暮らし」や「想い」にも焦点を当て、発見・理解・共感へとつなげます。難しそうに見える社会の話を、少し身近に、少しやさしく。インクルーシブな社会を考えるきっかけとなるラジオです。

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Episodes

  1. #120 【東京都からのお知らせ】スマホを最大3か月無料貸与! 誰一人取り残されないデジタル社会へ

    🎙️ CROSSROADS|学び×福祉×政治 東京都が、スマートフォンを持っていない方などを対象に、スマホを最大3か月間、無料で貸し出す新たな事業を始めます!📱 通信料も無料。初期設定や基本操作、行政サービスの利用までサポートします。 対象は、一定の条件を満たす15歳から64歳までの住民税非課税世帯の都民。先着500台で、10月15日から予約受付が始まります。 今回の配信では、 ✅ なぜ東京都がスマホを貸し出すのか? ✅ 対象者や申請方法、利用条件は? ✅ 「デジタルデバイド(情報格差)」とは? ✅ 3か月後の利用継続や制度の課題は? といったポイントを、わかりやすく解説します。...

  2. #119「東京で暮らしていても、貧しい ― 見えない子どもの貧困を考える」

    高層マンションが立ち並び、さまざまな教育や文化に触れられる東京。 しかし、その豊かさの陰で、経済的な困難を抱える子育て家庭があります。 親は働いている。学校にも通っている。住む家もある。 それでも、塾や習い事、旅行など、子どもが望む経験を諦めざるを得ない家庭があります。 日本の子どもの相対的貧困率は11.5%。およそ9人に1人が相対的貧困の状態にあります。 今回のCROSSROADSでは、外からは見えにくい「子どもの貧困」に注目。 ✅ 相対的貧困とは何か? ✅ 東京で見えにくい貧困と、教育・体験格差 ✅ 018サポート、就学援助、受験生チャレンジ支援貸付など東京都の支援制度 ✅...

  3. #118 「外に出たい」を誰が支える? ― ガイドヘルパーと障害者の移動支援を知る

    映画を観に行く。友達と食事をする。好きな場所へ出かける。 そんな当たり前の外出が、障害によって難しくなる人たちがいます。 今回、私自身が3日間の「知的・精神障害者移動支援従業者養成研修」を受講し、ガイドヘルパーの資格を取得しました! そこで今回は、障害のある方の外出を支える制度と専門職について、分かりやすく解説します。 そもそもガイドヘルパーとは、どんな仕事なのか? 「知的・精神障害者」「全身性障害者」など、支援する対象によって異なる資格や研修の仕組み。そして、「移動支援」「同行援護」「行動援護」という3つの制度の違いも整理します。...

  4. #117 「親の介護で、仕事を辞めますか? ― 介護離職を防ぐ社会の仕組み」

    CROSSROADS #117 ある日、親が倒れた。 入院、退院、介護認定、施設探し……。 仕事と介護を、どう両立すればいいのでしょうか。 今回は、働きながら家族の介護を担う「ビジネスケアラー」と、介護離職を防ぐための仕組みを考えます。 「制度があっても、職場の理解がなければ使えない」 「辞める前に相談していたら、別の選択ができたかもしれない」 公開されている当事者の声や両立事例を手がかりに、介護休業・介護休暇の違い、2025年4月施行の法改正、東京都の「介護と仕事の両立応援窓口」をわかりやすく紹介します。...

  5. #116 「子どもと接する仕事に、新しいルール ― 『こども性暴力防止法』とは?」

    🎙️CROSSROADS #116 「子どもと接する仕事に、新しいルール ― 『こども性暴力防止法』とは?」 2026年12月25日から施行される「こども性暴力防止法」。 ニュースでは「日本版DBS」として、子どもと接する仕事に就く人の性犯罪歴を確認する制度として紹介されることが多くあります。 しかし、この法律は「性犯罪歴を確認して終わり」ではありません。 職員への研修、相談体制の整備、性暴力の兆候の早期把握、問題が起きた際の対応、そして犯罪歴情報の適切な管理など、子どもを性暴力から守るための複数の仕組みを整えることが求められます。 今回のCROSSROADSでは、...

  6. #115 「子どもを性被害からどう守る? ― 家庭・学校・社会でつくる“安全網”」

    子どもを性被害から守るために必要なのは、「気をつけなさい」と教えることだけではありません。 自分の身体は自分のもの。 嫌なことには「嫌だ」と言っていい。 困ったときには、誰かに相談していい。 こうしたことを子どもに伝える一方で、大人や学校、支援機関、行政の側にも、性被害を起こさせない仕組みをつくる責任があります。 今回は、2026年12月に施行される「こども性暴力防止法」、いわゆる日本版DBSの仕組みにも触れながら、子どもを守るために社会全体で何ができるのかを考えます。...

  7. #114 「障害のある子どもに、性教育は必要ない?」

    性教育は、性行為について教えるだけではありません。 自分の身体を知ること。 身体にはプライベートな部分があること。 嫌なことには「嫌だ」と伝えていいこと。 相手の身体にも勝手に触れないこと。 人との距離や境界線について学ぶこと。 こうしたこともすべて、自分と相手を大切にするための学びです。 例えば、人前で自分の性器に触ってしまう子どもに対して、 「そんなことしちゃダメ」 と注意するだけでは、 「なぜダメなのか」 「では、どこならいいのか」 までは伝わらないことがあります。 だからこそ、 「身体にはプライベートな部分がある」 「人前ですることと、一人の場所ですることには違いがある」...

  8. #113 「“イヤ”と言えるだけで十分? ― 同意・境界線・SNSを子どもにどう教えるか」

    今回のテーマは、子どもの性教育における「同意」と「境界線」です。 「嫌だったら、イヤと言いなさい」 もちろん、それは大切です。でも、それだけで十分なのでしょうか。 自分が「NO」と言えること。そして同じように、相手の「NO」を受け止められること。 この両方を学ぶことが、これからの性教育では重要です。 今回は、2026年に改訂された文部科学省の「生命(いのち)の安全教育」も踏まえながら、性的同意やバウンダリーの考え方を、日常生活の中の具体例からわかりやすく考えます。 「写真を撮っていい?」「手をつないでいい?」「ハグしていい?」 こうした身近なやり取りの中にも、同意を学ぶ機会があります。...

  9. #112 「性教育って、何を教えるの? ― 子どもが自分の身体を守るために」

    今回のCROSSROADSは、 「性教育って、何を教えるの? ― 子どもが自分の身体を守るために」 をテーマにお届けします。 文部科学省の資料 東京都教育委員会「性教育の手引」 「小学生に性教育は早いのでは?」「そもそも、何を教えるの?」 そんな疑問を持つ方も少なくありません。 性教育というと、性交や妊娠、避妊などをイメージしがちですが、その入口はもっと身近なところにあります。 「自分の身体は大切」「嫌なことは嫌と言っていい」「相手の身体にも勝手に触らない」「困ったときは、信頼できる大人に相談していい」 こうした、自分と相手の身体や気持ちを尊重することも、大切な学びです。...

  10. #111 「子どもの“なんで?”を、大人が急いで終わらせない。」

    今回は東京都からのお知らせです。 皆さん、「とうきょう すくわくプログラム」を知っていますか? 「すくすく」と「わくわく」から生まれた“すくわく”。 子どもたちの「なんで?」「やってみたい!」という好奇心や興味を出発点に、遊びの中から学びを深めていく、東京都の幼児教育・保育の取り組みです。 葉っぱをじっと見る。 砂や水で何度も試してみる。 失敗したら、もう一度やってみる。 大人から見れば何気ない遊びの中にも、子どもにとってはたくさんの「探究」があります。 今回は、この「とうきょう すくわくプログラム」と、11月28日に初開催されるシンポジウムについてご紹介します。...

  11. #110 「“将来の自分”をどう描く? ― 特別支援学校とキャリア・パスポート」

    キャリア・パスポートは、単なる進路指導の書類ではありません。 「こんなことが好き」 「これができるようになった」 「次は、こんなことをやってみたい」 そんな本人の成長や希望を振り返り、次の学びや将来へつないでいくためのものです。 今回、特別支援学校にお子さんを通わせる保護者の方から、 「小学部の頃から、もっとキャリア・パスポートを活用してほしい」 という声をいただきました。 文字を書くことが難しい子なら、写真でも、タブレットでも、視線入力でもいい。 大切なのは、全員に同じ形式を求めることではなく、 本人の「好き」「得意」「やってみたい」を、どう拾い上げるか。...

  12. #109 「その検診、後回しにしていませんか? ― 東京都が始める“女性のがん検診応援”」

    🎙️CROSSROADS #109 「その検診、後回しにしていませんか? ― 東京都が始める“女性のがん検診応援”」 今回は、東京都のプレス発表から、ぜひ知っていただきたいお知らせです。 東京都では10月1日から、「女性のがん検診受診応援事業 ― TOKYO Women’s Health」の申請受付がスタートします。 対象となる子宮頸がん検診・乳がん検診を受診した方には、2,000円相当の健康関連グッズ、または東京ポイント2,000ポイントを提供。 自治体の検診だけでなく、職場での検診や人間ドックなど、自費で受けた対象検診も含まれます。...

  13. #108 東京都よりお知らせ「その油、流さないで!― 東京都から知ってほしい“下水道を守る3つの習慣”」

    CROSSROADS #108 「その油、流さないで!― 東京都から知ってほしい“下水道を守る3つの習慣”」 今回は、東京都からの暮らしに身近なお知らせです。 料理のあと、フライパンやお皿についた油を、そのままシンクに流していませんか? 台所から流された油は、下水道管の中で冷えて固まり、詰まりや悪臭の原因になることがあります。 東京都下水道局では、10月を「油・断・快適!下水道」キャンペーンの強化月間として、油を下水道へ流さないよう呼びかけています。 覚えていただきたいのは、3つだけ。 「ふき取る」 「吸い取る」 「使い切る」 特別な設備も、難しい知識も必要ありません。...

  14. #107 「バリアフリートイレがあっても、使えない ― 介助用ベッドと『見える化』を考える」

    「バリアフリートイレがある」だけで、本当に誰もが安心して外出できるのでしょうか。 車いすで入れる広さがあっても、横になっておむつ交換や着替え、自己導尿などを行うための「介助用ベッド」がなければ、利用できない人たちがいます。 東京都では現在、公共施設への介助用ベッドの設置を進めるとともに、既存施設でも導入しやすい「移動式介助用ベッド」への支援も始まっています。 一方で、設置されていても「どこにあるのか分からない」「トイレの入口を見ても介助用ベッドの有無が分からない」といった課題も残っています。 今回のCROSSROADSでは、 ・介助用ベッドとは何か ・東京のバリアフリートイレ整備の現状...

  15. #106 「働きたいのに、ヘルパーが使えない」

    【CROSSROADS #106】 「働きたいのに、ヘルパーが使えない ― 重度障害者の就労を阻む“制度の壁”」 重度の障害があり、日常生活ではヘルパーの介助を受けている人がいます。 食事、トイレ、移動、姿勢調整、たんの吸引――。 生活するために必要な介助です。 ところが、「働きたい」と思ったとき、その支援をそのまま職場で利用できるとは限りません。 通常の重度訪問介護では、通勤や勤務中などの経済活動は原則として対象外。 その壁を補うために「重度障害者等就労支援特別事業」が設けられていますが、実施するかどうかは自治体によって異なります。...

  16. #105 「家族を支える子どもを、誰が支えるのか ― ヤングケアラーの現実」

    今回のテーマは、ヤングケアラー。 家族の介護や家事、きょうだいの世話などを日常的に担い、自分の学びや睡眠、友人関係、進路にまで影響を受けている子どもや若者がいます。 けれど本人にとっては、それがずっと続いてきた「普通の生活」であることも少なくありません。 「家族だからやるのが当たり前」 「自分がやらなければ」 そう思っているからこそ、周囲から見えにくく、本人からも助けを求めにくい。 今回は、東京都が公表している実際の支援事例をもとに、ヤングケアラーの生活や支援につながるまでの過程を紹介します。...

  17. #104 「障害のある人は、どこで働くのか」

    障害のある人の「働く場所」には、どんな選択肢があるのでしょうか。 今回は、就労継続支援A型・B型の違いから、日本の障害者雇用の現状まで、できるだけわかりやすく整理します。 A型とB型の大きな違いは、雇用契約の有無です。 A型は雇用契約を結び、最低賃金など労働法制の対象となる一方、B型は雇用契約を結ばず、生産活動などを通じて工賃を受け取ります。 また、B型事業所は「知的障害のある人の場所」など、障害種別ごとに制度上分かれているわけではありません。 知的障害、精神障害、身体障害など、さまざまな人が利用しており、事業所ごとに得意とする支援や仕事内容にも違いがあります。...

  18. #103 「一人で利用者宅を訪ねるということ ― 訪問看護・介護のカスハラ対策」

    🎙️ CROSSROADS #103 訪問看護や訪問介護では、職員が一人で利用者宅を訪ねることも少なくありません。暴言や不当な要求、性的な言動などがあっても、周囲に同僚がいない訪問現場では一人で抱え込んでしまうことがあります。 今回は、東京都の相談窓口や複数人訪問への支援、防犯機器の導入支援などを紹介しながら、支援者の安全と利用者の尊厳をどう両立するかを考えます。 一人で訪問するからこそ、一人にしない仕組みを。 東京都カスタマー・ハラスメント防止条例

  19. #102 「見えない、聞こえない。その先にある“孤立”をどう防ぐか ― 盲ろう者支援を考える」

    皆さんは、「盲ろう」という言葉を聞いたことがありますか? 盲ろう者とは、視覚と聴覚の両方に障害がある方々です。ただ、その見え方や聞こえ方、コミュニケーションの方法、必要な支援は一人ひとり異なります。 今回、このテーマを取り上げるきっかけになったのは、東京都への団体要望ヒアリングでした。 そこで、盲ろう者が直面する「移動」「コミュニケーション」「情報取得」の難しさ、触手話や指点字といった多様なコミュニケーション方法、そして社会参加を支える通訳・介助者の重要性について、改めて学ぶ機会をいただきました。...

  20. #101 「支援はある。でも、そこまで行けない ― 障害のある人の“移動”を考える」

    課後等デイサービス、生活介護、療育、就労支援。 必要な福祉サービスが地域にあっても、そこまで行く手段がなければ利用することはできません。 障害のある人の外出を支える「移動支援」という制度はありますが、実施主体は区市町村。そのため、学校から放課後等デイサービスへの移動、生活介護や就労支援への通所など、どこまで利用できるのかは自治体によって異なります。 さらに、制度上は利用できても、ガイドヘルパーが見つからない、事業所の送迎範囲に入らない、医療的ケアに対応できる移動手段がない――そんな「移動の空白」もあります。 結果として、最後は家族が送迎を担う。...

  21. #100 「ともに学ぶ」は、誰の権利か。

    CROSSROADSは、今回で100回目を迎えました。 前回の#99では、特別支援学校、特別支援学級、通級による指導、副籍制度など、障害のある子どもたちの「学びの選択肢」を紹介しました。 今回は、そこから一歩進めて考えます。 選択肢が用意されていれば、本当に「自由に選べる」と言えるのでしょうか。 先日、インクルーシブ教育研究の第一人者である、学習院大学教授・小国喜弘先生の勉強会に参加しました。 そこで学んだのは、インクルーシブ教育を単なる教育手法ではなく、「子どもの権利」として捉える視点です。...

  22. #99 「障害のある子どもは、どこで学ぶのか?」

    障害のある子どもは、どこで、どのように学ぶのか。 今回は、通常学級、通級による指導、東京都の特別支援教室、特別支援学級、特別支援学校、そして副籍制度について、それぞれの仕組みと役割を分かりやすく整理します。 これらは、障害の軽い・重いによって並べられるものではありません。専門的な環境で安心して学べる子もいれば、地域の学校で必要な支援を受けながら学びたい子もいます。 大切なのは、「どこで学ぶのが正解か」ではなく、「その子にどのような学び方が合っているのか」。...

  23. #98 「家族だから、休んではいけないのか」

    医療的ケアが必要な子どもや大人を、日々支えている家族。 夜間の吸引や見守りで、まとまった睡眠が取れない。自分の通院や、きょうだいと過ごす時間さえ確保できない。それでも、「家族だから支えて当然」と思われてはいないでしょうか。 今回のCROSSROADSでは、家族に代わって一時的にケアを担い、休息や就労の時間をつくる「レスパイト」を取り上げます。 東京都が進める在宅レスパイトや医療型短期入所の拡充。その一方で、希望する日に予約できない、対応できる医療的ケアが限られる、施設までの移動手段がないなど、「制度はあっても使えない」という課題も残されています。...

  24. #97 「介護が必要なのに、働く人がいない ― 東京の“介護人材不足”を考える」

    CROSSROADS #97 「住み慣れた自宅で暮らしたい。でも、来てもらえるヘルパーが見つからない」 介護人材の不足は、介護を受ける本人だけでなく、家族の暮らしや仕事にも関わる問題です。 今回は、東京都の施策や全国調査をもとに、人手不足の背景をひもときます。給与や東京の住居費の負担、職場の人間関係、外国人材の受入れ、介護テクノロジーの可能性から、「介護の仕事を続けられる環境」を考えます。 対策の成果を、「何人採用したか」に加えて、「その後も働き続けられたか」「必要な介護が届くようになったか」で確かめていく。 介護を受ける人の暮らしを守るために、介護する人の暮らしも守る。...

  25. #96 「施設を出たら、自立できるのか ― 社会的養護の“その後”を考える」

    児童養護施設や里親家庭を離れ、新しい生活を始める若者たち。住まい探し、進学、就職、家計の管理――困ったときに頼れる家族がいるとは限りません。 今回は、東京都の「ふらっとホーム事業」を入口に、社会的養護を経験した人たちの退所後の暮らしを考えます。都の調査から見える課題や、住まいと保証人の問題、年齢で途切れない支援のあり方をひもときます。 自立とは、誰にも頼らず、一人で生きていくことでしょうか。 大切なのは、困ったときに助けを求められること。一度つまずいても、安心してやり直せること。...

  26. #95「福祉職だから我慢すべきなのか――訪問支援とカスハラを考える」

    CROSSROADS #95 「福祉職だから我慢すべきなのか――訪問支援とカスハラを考える」 利用者の自宅を一人で訪問することも多い、障害福祉の支援者。 暴言や威圧的な言動、過度な要求などがあっても、「福祉職だから受け止めるべき」と我慢を求められていないでしょうか。 東京都は、カスタマーハラスメントへの対応として複数名で訪問する際の経費や、防犯ブザー、通報端末、ボイスレコーダーなどの導入を支援する事業を始めました。 一方、利用者や家族からの正当な苦情まで「カスハラ」として扱ってはいけません。障害特性や意思疎通の難しさへの配慮も必要です。...

  27. #94 「支援制度があっても、知らなければ使えない」

    ひとり親家庭を支える制度は、児童扶養手当や医療費助成だけではありません。 家事・育児を助けるホームヘルプ、資格取得中の生活費を支える給付金、就業相談、養育費の確保、子どもの学習支援など、さまざまな制度があります。 しかし、総務省の調査では、ひとり親家庭など2,341人の半数以上が国の支援事業を「知らない」と回答。そのうち3~4割は「知っていれば利用していた」と答えました。 制度があっても、必要な人に届かなければ支援にはなりません。今回は、ひとり親家庭が利用できる主な制度を紹介しながら、申請の負担、窓口の分かりにくさ、自治体による違いなどを整理します。...

  28. #93 「元気なうちから、高齢期の住まいをどう選ぶか ― 東京の新しい“高齢者住宅”を考える」

    CROSSROADS #93 高齢期の住まいというと、「自宅で暮らすか」「介護施設へ入るか」という二択で考えがちです。 しかし、その間には、「まだ介護は必要ないけれど、一人暮らしには少し不安がある」という長い時間があります。 東京都は、元気で自立した高齢者を主な対象に、見守り、防犯、暮らしやすい設備、入居者同士や地域との交流に配慮した賃貸住宅を認定する「高齢者いきいき住宅認定制度」を開始しました。 目指すのは、「転びにくい住宅」だけでなく、「孤立しにくい住宅」です。...

  29. #92「若者は、心と身体の悩みをどこに相談すればいいのか――東京都『ユースクリニック』の可能性」

    CROSSROADS #92 東京都は、思春期・若年期の人が身体や心、性に関する悩みを相談できる「ユースクリニック」を、都内20か所の医療機関で開始します。 原則25歳未満を対象に、専門職による無料相談を実施。必要に応じて、そのまま医師の診療につなぐほか、一定の条件を満たせば、初回の妊娠判定や緊急避妊にかかる費用も支援されます。 一方で、20か所で都内全域をカバーできるのか。放課後や休日にも利用できるのか。男性や性的マイノリティーも相談しやすいのか。プライバシーは守られるのか。これから検証すべき課題もあります。 制度は、存在するだけでは支援になりません。...

  30. #91 「乳児院は、いま何を求められているのか 」

    CROSSROADS #91 「乳児院は、いま何を求められているのか ― 増える一時保護と“夜間のケア”から考える」 東京都内の乳児院が2024年度に受け入れた一時保護は398件。10年前のおよそ3倍に増えています。 現在の乳児院には、子どもを長期間養育する役割に加え、突然保護が必要になった乳幼児を受け止め、状態を把握し、次の支援へつなぐ「緊急セーフティネット」としての役割が強く求められています。 一方、施設や子どもの年齢によって違いはあるものの、夜間は子ども10人前後を職員1人で担当している施設も少なくありません。...

  31. #90 「災害時、“薬がない”をどう防ぐのか」

    災害が起きても、病気や障害が一時停止するわけではありません。 病院や薬局が被災し、物流が止まる。手元の薬は残りわずか。でも、薬の名前が分からず、主治医とも連絡が取れない。 今回は、こうした身近なケースから、災害時に「いつもの医療」をどうつなぐのかを考えます。 DMATやJMAT、DHEAT、災害薬事コーディネーター、薬剤師は、どのような役割を担うのか。東京都の医薬品供給体制や、処方箋がない場合の対応についても分かりやすく解説します。 さらに、吸引カテーテル、経管栄養、ストーマ用品、酸素、人工呼吸器の回路、非常用電源など、医療的ケアや障害福祉に欠かせない備えにも目を向けます。...

  32. #89 「避難所のトイレを、後回しにしてはいけない」

    災害への備えというと、水や食料、毛布が注目されます。しかし、発災直後から誰もが必要とし、避難生活の健康と尊厳を左右するのが「トイレ」です。 断水や下水道の損傷によって水洗トイレが使えなくなり、仮設トイレには長い列ができる。さらに、入口の段差や個室の狭さによって、車いす利用者や排せつ介助が必要な人が利用できないこともあります。 「トイレに行きたくないから、水を飲まない」 その我慢は、脱水や体調悪化、エコノミークラス症候群などを招き、災害関連死につながる可能性もあります。...

  33. #88 「助かった命を、その後も守れるか?」

    地震や津波から逃れ、避難所にたどり着いても、その後の避難生活によって命を落としてしまう人がいます。 持病の悪化、薬や介護の中断、脱水、感染症、車中泊による血栓症、寒さや暑さ、度重なる避難、そして孤立――。こうした負担が重なって起きる「災害関連死」は、避難後の暮らしをどう支えるかという、医療・福祉・防災にまたがる問題です。 今回は、災害関連死の定義や実態をひもときながら、避難所に欠かせない「TKB=トイレ・キッチン・ベッド」、在宅避難者や車中泊避難者への支援、ホテルや旅館への二次避難、DWAT・DHEATの役割、災害ケースマネジメントの必要性について考えます。...

  34. #87 被災地の“司令塔”を誰が支えるのか ― 東京DHEATの役割と課題

    【DHEATの役割】 大規模災害では、DMAT、DWAT、保健師、薬剤師、リハビリ職など、多くの支援チームが被災地に入ります。 しかし、支援者が集まるだけでは、必要な支援が必要な場所へ届くとは限りません。 どの避難所で何が起きているのか。 医療や福祉の支援をどこへ配置するのか。 感染症の兆候をどう把握し、地域全体の対応につなげるのか。 こうした情報収集と分析、全体調整を担う被災自治体の機能を支えるのが、DHEAT(災害時健康危機管理支援チーム)です。 【能登半島地震での活動】 2024年の能登半島地震では、東京都から5班・計25人が派遣され、石川県庁の保健医療調整機能を支援しました。...

  35. #86 「避難した後の命を、誰が支えるのか」

    災害時、避難所へたどり着けたとしても、それだけで命を守れたとは限りません。 食事や排せつの介助、服薬管理、認知症や障害特性への配慮、医療機器を動かすための電源――。高齢者や障害のある人、医療的ケアを必要とする人にとって、避難生活を支える「福祉」は、命に直結する支援です。 今回取り上げるのは、災害派遣福祉チーム「DWAT」。 東京DWATは600人を超える登録体制へと拡大し、能登半島地震では輪島市の避難所へ、八丈島では在宅の被災者を訪ねるアウトリーチ支援へ派遣されました。 一方で、登録者数が増えることと、災害発生時に実際に動けることは同じではありません。...

  36. #85 災害が起きても、福祉は止められない

    災害で失われるのは、建物や道路だけではありません。 介護職員が来られない。訪問看護が止まる。福祉事業所が閉まる。薬や医療材料が届かない。 支援を必要とする人にとって、福祉サービスの停止は、食事や排せつ、服薬、吸引など、命と暮らしを支える仕組みが途切れることを意味します。 今回は、災害派遣福祉チーム「DWAT」や福祉事業所の事業継続計画、地域を越えた相互応援体制などを取り上げながら、「避難した後」の生活をどう支え続けるのかを考えます。 福祉は、命を救った後に加えるサービスではありません。 福祉そのものが、命を守るインフラです。 「避難させる防災」から、「暮らしと支援をつなぎ続ける防災」へ。...

  37. #84 避難所に行かない人を、支援からこぼしていないか

    災害時、すべての人が避難所へ行けるわけではありません。 障害や医療的ケアがある人の中には、移動の危険性や避難所の環境、医療機器や介護用品の持ち運びなどを理由に、自宅に残ることを選ぶ、あるいは選ばざるを得ない人がいます。 しかし、自宅にいれば安全とは限りません。 人工呼吸器、吸引器、酸素濃縮器、電動ベッドなど、命や暮らしを支える機器は電力を必要とします。停電が長引いたとき、バッテリーは何時間持つのか。どこで充電できるのか。誰が安否を確認し、必要な物資や医療・福祉支援を届けるのか。家族だけに判断と責任を負わせることはできません。...

  38. #83 「避難所に行けば、本当に命を守れるのか」

    「避難所に行けば、本当に命を守れるのか」をテーマに、災害時の福祉避難について考えます。 車いすを利用する人、認知症や発達障害のある人、人工呼吸器などを使用する医療的ケア児にとって、避難所まで移動し、その場所で生活を続けることには多くの壁があります。 一般避難所と福祉避難所は何が違うのか。福祉避難所には直接避難できるのか。電源や介助スペース、移動手段、支援する人材は確保されているのか。 人工呼吸器を使用する子どもと家族のケースを通して、「避難できない」のではなく、「避難できる環境が用意されていない」という現実をひもときます。...

  39. #82 医療的ケア児支援法の改正へ

    「18歳で終わらせない―医療的ケア児支援法改正で何が変わるのか」 2021年に施行された「医療的ケア児支援法」。 この法律によって、医療的ケア児への支援は「努力義務」から「国や自治体の責務」へと大きく前進しました。 しかし、その一方で多くの家族が直面してきたのが「18歳の壁」です。 18歳になったからといって、人工呼吸器やたんの吸引、経管栄養などの医療的ケアが必要なくなるわけではありません。それでも、制度や支援の根拠が変わり、相談先や利用できるサービス、地域の受け皿も変わってしまう——。そんな現実がありました。...

  40. #81 “障害のある子ども”を育てるのに、なぜ親の所得で支援が変わるのか

    🎙️ CROSSROADS #81 配信 「“障害のある子ども”を育てるのに、なぜ親の所得で支援が変わるのか ― 所得制限の壁を考える」 児童手当では所得制限が撤廃され、高校授業料の無償化でも見直しが進む中、障害のある子どもを育てる家庭には、今なお多くの制度で所得制限が残されています。 特別児童扶養手当や障害児福祉手当、障害福祉サービスの自己負担など、親の所得によって受けられる支援が変わる現状。そして、年収が少し増えただけで手当が打ち切られ、かえって手取りが減ってしまう「所得逆転」という課題も指摘されています。 今回のCROSSROADSでは、 ・障害児支援制度の現状...

  41. #80 “孤独”は自己責任なのか ― 東京で広がる社会的孤立を考える

    「東京は、人が多いのに、なぜ孤独を感じる人が増えているのか。」 今回のCROSSROADSでは、「孤独」と「社会的孤立」をテーマに、東京が抱える見えにくい課題を掘り下げます。 孤独は、高齢者だけの問題ではありません。 若者、子育て世代、障害のある方、介護を担う家族、単身世帯、外国人など、誰もが人生のどこかで孤立する可能性があります。 実際に国の調査では、およそ4割の人が何らかの孤独を感じていると回答しています。また、警察庁の統計では、東京都で2025年に警察が取り扱った「自宅で亡くなった一人暮らしの方」は1万人を超えました。...

  42. #79 “住まい”がないと地域で暮らせない

    「住まい」は、単なる建物ではありません。 障害があっても、高齢になっても、ひきこもりの状態にあっても、その人らしく地域で暮らし続けるための土台です。 しかし現実には、グループホーム不足、高齢者や障害者の入居拒否、保証人がいないことによる住まい探しの困難など、「住みたいのに住めない」という課題が東京にも数多く存在しています。 今回は、東京都が進めるセーフティネット住宅や居住支援法人、居住支援協議会などの取り組みを紹介しながら、「福祉」と「住宅」を一体で考える必要性について掘り下げます。 誰もが安心して地域で暮らし続けられる社会とは何か。 一緒に考えていただけたら嬉しいです。...

  43. #78 “8050問題”のその先へ ― 高齢化するひきこもり支援を考える

    前回取り上げた「ひきこもり」の続編として、今回は親の高齢化によって浮き彫りになる8050問題・9060問題に焦点を当てます。 親が支えられなくなったとき、当事者はどう暮らしていくのか。 「親なき後」は障害福祉だけの課題ではなく、ひきこもり支援にも共通する大きなテーマです。 東京都のひきこもり支援協議会や区市町村との連携、家族支援、居場所づくり、成年後見制度、生活困窮者支援など、現在の取り組みも交えながら、「孤立しない社会」をどう実現していくのかを一緒に考えます。 ぜひ最後までお聴きください。

  44. #77 “支援”とは、誰かを変えることなのか

    “支援”とは、誰かを変えることなのか ― ひきこもり支援が目指すもの」 「ひきこもり」と聞くと、皆さんはどんなイメージを持つでしょうか。 「家から出られない人」 「働いていない人」 「若者の問題」 そんな印象を持つ方も少なくないかもしれません。 しかし、厚生労働省の最新の支援の考え方は、大きく変わり始めています。 支援の目的は、「外へ出すこと」でも、「働かせること」でもありません。 一人ひとりの意思を尊重し、その人らしい暮らしを支え、安心して社会とのつながりを持ち続けられる環境をつくることです。...

  45. #76 通学保障とは、“学校へ行く権利”を守ること

    「学校へ通う。」 多くの人にとっては、ごく当たり前の日常です。 しかし、医療的ケア児や障害のある子どもたちにとって、その”当たり前”は決して当たり前ではありません。 今回のCROSSROADSでは、「通学保障」をテーマに、子どもたちが地域で学ぶために今、何が必要なのかを考えます。 学校までの移動を誰が支えるのか。 保護者の付き添いが前提となっている現状。 そして、「教育を受ける権利」を社会全体でどう守っていくべきなのか。 医療的ケア児の父親として、そして東京都議会議員として、現場で感じている課題や東京都の取り組みも交えながら、一緒に考えていきます。...

  46. #75 医療的ケア児・障害児を育てるという現実

    「通学保障が必要です。」 そう聞くと、制度の話だと思われるかもしれません。 でも、その制度が必要になる背景には、一つひとつの家族の日常があります。 夜中の医療的ケア。 朝の準備。 学校への送り迎え。 働き方を変えざるを得ない保護者。 そして、「行きたい場所」を諦めることもある日々。 今回は、東京都の制度を語る前に、医療的ケア児や障害児を育てるご家族が、どのような毎日を過ごしているのかを、一人の父親として、そして東京都議会議員としてお話ししました。 「大変さ」を伝えたいのではありません。 まずは、その現実を知っていただきたい。

  47. #74 「“出会いたい”を東京は応援できるのか ― 少子化時代の結婚支援を考える」

    少子化対策というと、子育て支援や教育費の負担軽減を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。 しかし、その一歩手前には、「結婚したい」「家庭を築きたい」と願う人たちへの支援があります。 今回のCROSSROADSでは、東京都が進める 「TOKYO縁結び」 や 「TOKYO八結び」 を入口に、行政が結婚支援に取り組む意味や、その背景にある少子化の現状について考えます。 2025年、東京都では出生数が9年ぶりに前年を上回り、婚姻件数も増加しました。しかし、その背景には何があるのでしょうか。...

  48. #73 「“認知症になってから”では遅い。東京が目指すこれからの地域づくり」

    認知症は、特別な誰かの問題ではありません。 高齢化が進む東京では、認知症のある方もこれからさらに増えていきます。 だからこそ今必要なのは、「認知症になった後の介護」だけではなく、認知症になっても安心して暮らし続けられる地域をつくることではないでしょうか。 今回のCROSSROADSでは、東京都が進める認知症施策推進計画や、認知症サポーター、認知症地域支援推進員、地域包括ケアシステム、認知症カフェなどの取り組みをご紹介しながら、これからの地域づくりについて考えます。 🏡 地域とのつながりが薄れることによる孤立 🤝 家族介護だけでは支えきれない現実 🛒…

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  49. #72 「“障害があっても働きたい”を、東京は本当に支えられているのか」

    障害者雇用率は年々上昇し、多くの企業で採用が進んでいます。 東京都でも、東京ジョブコーチ支援事業や障害者就業・生活支援センター、企業向け研修など、さまざまな就労支援が行われています。 しかし、本当に大切なのは「採用された人数」なのでしょうか。 今回のCROSSROADSでは、 ✅ 働き始めてから直面する課題 ✅ 合理的配慮とは何か ✅ 東京都が行っている障害者雇用支援制度 ✅ 「就職」ではなく「定着」を支えるために必要なこと について、東京都の制度や現場の実情を交えながら考えます。 障害者雇用は、「採用」がゴールではありません。...

  50. #71 「“知らない”が可能性を奪う。障害者ICT支援の現在地」

    「“知らない”が可能性を奪う。障害者ICT支援の現在地」 障害のある方の暮らしを支えるICT(情報通信技術)は、今、大きく進歩しています。 視線入力、コミュニケーションアプリ、入力スイッチ、食事支援ロボットなど、テクノロジーは「できること」を確実に増やしています。 しかし、今回視察した東京都障害者ICT総合支援センターで見えてきたのは、 「技術が足りない」のではなく、「必要な人に届いていない」という現実でした。 保護者や学校、支援者への情報不足、子どもたちが様々な機器を試せる機会の少なさ、そして機器を一人ひとりに合わせて支える専門人材の不足。...

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学び、福祉、政治——それぞれの視点が交差する場所「クロスロード」。この番組では、元TBSアナウンサー、東京都議会議員 社会福祉士 高野たかひろが日々のニュースの奥にある社会の構造や、見えにくい課題に光を当てながら、誰にでもわかる言葉でひも解いていきます。制度や仕組みの話だけでなく、その先にある「人の暮らし」や「想い」にも焦点を当て、発見・理解・共感へとつなげます。難しそうに見える社会の話を、少し身近に、少しやさしく。インクルーシブな社会を考えるきっかけとなるラジオです。

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