EPISODE · Feb 19, 2026 · 6 MIN
#124 交渉アワード受賞事例紹介④「不安から安心へ:指定管理者制度導入をめぐる交渉の軌跡」
from 人をつなぐ、未来をつなぐ。 トレードオンの交渉学 · host NPO法人日本交渉協会,安藤雅旺,星野良太
引き続き、日本交渉協会が開催した「第1回交渉アワード」の受賞事例をご紹介していきます 。今回のコメンテーターは、日本交渉協会代表理事の安藤です 。今回ご紹介するのは、見事「銅賞」を受賞した、市民病院の職員組合執行委員長を務める橋本さんの交渉事例です。指定管理者制度の導入という組織の大きな転換期において、職員が抱く巨大な不安を「安心」へと変え、対立を超えて「地域医療を守る」という共通の目的に向かって合意を導き出したエピソードをご紹介します。◎橋本英幸氏(第1回交渉アワード銅賞受賞) ・市民病院の職員組合執行委員長。・指定管理者制度導入に伴う雇用・処遇の激変に対し、約400名の組合員の生活を守るための交渉に挑む。・「交渉とは、対立を超えて人と人とを結びつける懸け橋であり、未来を切り開くための知恵であり希望」と定義し、銅賞を受賞。【TODAY’S TOPICS】◎ 組織の転換期に渦巻く「巨大な不安」との対峙 ・指定管理者制度導入の決定により、現場に広がる「雇用継続」や「退職金」への深刻な懸念 。・当局から最初に示された不透明な処遇案に対し、「職員の人生に影響が出る」というリーダーとしての強い危機感 。・「反対を唱えるだけでは解決しない」と、現実を踏まえた合意点を見出すための対話を決意 。◎ 相手を「地域医療を守る仲間」と捉え直す対話の姿勢 ・十数回に及ぶ難航する協議の中、感情に流されず相手の立場を尊重し、理解を求める工夫に注力 。・数字や制度の細部ではなく、そこで働く職員一人ひとりの「顔」と「生活」を軸に据えた訴え 。・組合員からの「委員長がいるから頑張れる」という一通のメールを支えに、膠着状態の扉を押し開く 。◎ 粘り強い合意形成がもたらした「安心」という成果 ・給与だけでなく、退職金、福利厚生、育児支援など幅広いテーマで誠実な意見交換を継続 。・勤務年数や経験への配慮、不利な条件の見直しなど、当初の案を大きく上回る具体的な改善を勝ち取る 。・「相手を打ち負かすのではなく、双方が納得できる答えを探す」交渉の本質の体現 。交渉学についてより詳しい内容をお知りになりたい方は、「交渉アナリスト」のサイトをご覧ください 。
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#124 交渉アワード受賞事例紹介④「不安から安心へ:指定管理者制度導入をめぐる交渉の軌跡」
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