科学から市場へ

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科学から市場へ

AI、半導体、エネルギー、医療などに関する科学・技術の話をビジネス・経済の話に接続するポッドキャストです。具体的には…経済的に重要な科学・技術の話題研究開発が産業や市場に与える影響科学的事実が政策判断や経済戦略にどう使われているのか投資やビジネスの文脈で注目される技術トピックなどの内容を扱います。次のような人にお勧めです(特別な知識は不要です)。科学技術の話題を実社会との関わりの中で理解したい人投資・ビジネスの背景を構造的に知りたい人科学技術と社会の関係に興味がある人文系だけど技術の話を避けたくない人このチャンネルではリスナーからのフィードバックを歓迎しています。感想、質問、取り上げてほしいテーマ、異なる視点からの意見などをお寄せ下さい。ご連絡はXのアカウント「葦原大和@ħ」のDMでよろしくお願いします。

  1. 23

    (み)血液型と臓器移植の際に問題となる型

    今回は、「血液型」と「臓器移植で問題となる型」の違いをテーマに、私たちの体に備わった“免疫の見分け方”についてわかりやすく解説します。一般によく知られている血液型は、赤血球の表面にある抗原によって決まるABO式血液型です。一方で、臓器移植では赤血球だけでなく、全身の細胞に存在する「HLA(ヒト白血球抗原)」が重要になります。HLAは自己と非自己を区別する免疫システムの鍵であり、移植した臓器が拒絶されるかどうかにも深く関わっています。さらに近年注目されるiPS細胞を使った再生医療でも、このHLAの型を考慮することが欠かせません。なぜ血液型が合っていても移植が成功するとは限らないのか、そして再生医療の未来にHLA研究がどう関わるのか――免疫学の基礎から最新医療までを、やさしくひもといていきます。

  2. 22

    (み)指が生まれる瞬間~発生学から見る人体形成と再生医療の壁

    赤ちゃんの“手”って、最初から指の形をしているわけじゃないって知っていますか?この回ではどのように手や指が作られていくのかを、発生生物学の視点からやさしく解説します。そして後半では、「iPS細胞があれば臓器も簡単に作れるのでは?」という疑問に挑戦。細胞を増やすだけでは本物の器官にはならず、そこには“体の設計図”とも言える複雑な仕組みが存在しています。生命はどうやって形になるのか。再生医療はどこまで実現できるのか。科学の最前線を一緒にのぞいてみましょう。

  3. 21

    (み)再生医療のブレーキとアクセル ~ iPS細胞の安全性を高める

    iPS細胞技術において、初期化効率と安全性の両立は重要なテーマです。初期化因子として知られるc-Mycは高い誘導効率を示す一方、発がん性との関連が課題視されてきました。そこで注目されたのが、より低い腫瘍化リスクを持つL-Mycです。本エピソードでは、Mycファミリーの違い、初期化メカニズムなどを深掘りします。

  4. 20

    (み)はじめてのiPS細胞①:未来医療を変える「万能細胞」とは?

    このシリーズでは、近年注目されているiPS細胞(人工多能性幹細胞)について、基礎からわかりやすく解説していきます。第1回となる今回は、「そもそもiPS細胞とは何か?」という基本的な概念を中心に、その特徴やなぜ画期的とされているのかを紹介します。iPS細胞は、私たちの体の細胞から作り出され、さまざまな種類の細胞へと変化できる特別な力を持っています。この技術が医療や研究にどのような可能性をもたらしているのか、やさしくひも解いていきます。今後のエピソードでは、再生医療への応用、倫理的な課題、実際の研究事例など、より具体的なテーマを一つずつ掘り下げていく予定です。シリーズを通して、iPS細胞の全体像を一緒に理解していきましょう。

  5. 19

    抗体はこうして作られる:ハイブリドーマからモノクローナル抗体まで

    本エピソードでは、特定の抗原に対して高い特異性を持つ「モノクローナル抗体」がどのように量産されるのか、その中核技術であるハイブリドーマ法をわかりやすく解説します。抗体を産生するB細胞の選別から、無限に増殖できるミエローマ細胞との細胞融合、そして安定的に抗体を作り続ける“ハイブリドーマ”の誕生までのプロセスを丁寧に紐解きます。また、融合後の細胞から目的の細胞だけを選び出すために使われるHAT培地の役割や、その選択メカニズムについても詳しく紹介。なぜハイブリドーマだけが生き残るのか、そのロジックを理解することで、モノクローナル抗体生産の本質が見えてきます。基礎研究から医薬品開発まで幅広く応用される抗体技術の裏側に迫る、知的好奇心を刺激する一回です。

  6. 18

    基本知識:そもそも抗体とは?今や医療産業技術の根幹です

    このコンテンツでは現在の医療技術を理解するうえで欠かせない抗体についての知識を整理します。抗体はバイオ技術の中で幅広く利用されているので、バイオ関連技術を理解するために一度知識を整理しておきましょう。

  7. 17

    妊娠検査の原理:現代医療技術と抗体の重要性!すでに基幹技術

    目に見えないレベルで体内の状態を読み解く「抗体検査」の仕組みを、分かりやすく解説するエピソードです。抗体がどのように特定の抗原の「エピトープ(抗原決定基)」を認識するのか、そして抗体の「可変部位」がどれほど精密にターゲットを見分けるのかを丁寧に紐解きます。さらに、現代の検査技術がいかに進化し、ごく微量の物質でも検出できるほど高感度になっている理由についても紹介。医療現場や研究の最前線で活用される抗体検査の原理を理解することで、診断技術の本質とその可能性が見えてきます。「なぜこんなに正確に分かるのか?」という疑問に応える、知的好奇心を刺激する内容です。

  8. 16

    DNAを読むことから始まるがん治療の将来像

    DNAを爆速で読む技術が次世代の医療技術を支えています。この動画の目次00:00 第1章 がん治療とDNA検査11:03 第2章(1)注目すべきポイント12:40 第2章(2)DNAの前処理23:35 第2章(3)シーケンサ内での工程33:40 第3章 ナノポア方式

  9. 15

    がん治療 数千万円の高額医療技術「CAR-T細胞療法」とは?

    本エピソードでは、近年急速に拡大する細胞治療市場の中核であるCAR-T細胞療法について、その原理も含めてご紹介します。CAR-T細胞療法の代表的な製品であるKymriah(約4,700万円)Yescarta(約3,700万円)が高額な理由は、これらが薬ではなくプロセスであるからです。今回のコンテンツではそのプロセスの中で使われるアフェレーシス装置について取り上げます。すでに実用化されている医療技術の最先端とは?

  10. 14

    CAR-T細胞その2 細胞レベルの精密選別技術について

    がん治療の最前線として注目されるCAR-T細胞療法。その本質は単なる「治療法」ではなく、“細胞を精密に選び出し、加工する産業技術”にあります。本エピソードでは、患者の血液中に存在する無数の細胞の中から、特定のT細胞だけを選別する原理とプロセスに焦点を当てます。

  11. 13

    (み)ヨーグルトの効き目が人によって違うのはなぜ?腸内細菌の未来像は?

    近年、健康のカギを握る存在として注目されている腸内細菌。本エピソードでは、これまでの“一律の健康法”から一歩進み、個々人の体質や生活習慣に合わせて最適化する「オーダーメード腸内ケア」の必要性をご紹介。腸内フローラは人によって大きく異なり、その違いが健康状態に影響を及ぼすことが明らかになってきました。自分にとって効果のある乳酸菌や食事も各人の腸内フローラによって違います。 各人の腸内フローラに最適化させながら腸内細菌を味方につける新時代の健康戦略の未来像は?

  12. 12

    DDS2 点滴1回で3億円の薬「エレビジス」はなぜ高価なのか?

    最新の遺伝子治療の最前線に迫る今回のエピソードでは、話題の治療薬「エレビジス」を取り上げます。デュシェンヌ型筋ジストロフィーのような遺伝病ですら治療の対象にしてしまう“次世代の治療薬”は一体どのような仕組みなのでしょうか?ウイルスを改造して体内に遺伝子を届けるという最新技術の実態をわかりやすく解説します。そしてなぜこのタイプの薬がここまで高くなるのか、さらにそのコストを下げるために、世界中でどのような研究や技術開発が進められているのかにも迫ります。

  13. 11

    がん治療2 (み)治癒率100%の「細菌によるがん治療」がヒトに応用される未来像

    両生類や爬虫類の腸内細菌が哺乳類のがんを退治する!日本の研究が実証したこの驚くべき成果がヒトに応用されようとしています。細菌をマウスの体内に注入するという常識外れの治療でなぜがんが排除されるのか?このエピソードでは腸内細菌に秘められた驚きのポテンシャルをご紹介します。(み)は「みずほさん登場回」です

  14. 10

    遺伝子改変2 インドの超多収品種『カマラ』と日本が誇るDNAフリー導入技術の射程

    今回は環境変化に即応する農業技術としてのゲノム編集の「実装」と「市場性」に焦点を当てます。導入部ではイネの品種改良に関して、インドで脚光を浴びている新品種「カマラ(Kamala)」の事例を通じて、地球規模での育種スピードの加速と世界的な市場規模を概説。さらにゲノム編集技術の深堀りをした後に、遺伝子改変規制との関係で重要な技術的ブレイクスルーであるDNAフリーのCas9複合体導入技術を紹介します。外来DNAを細胞内に残さないこの手法が、なぜ日本の知財戦略において重要なのか? 育種コストの削減と社会受容性の両立、そしてグローバルスタンダードへの挑戦について、専門的な視点から考察します。

  15. 9

    遺伝子改変1(み)イネ最強!数千年の品種改良からゲノム編集が切り拓くお米の未来

    かつて冷害による飢饉から人々を救ったのは、泥臭いまでの交配による品種改良でした。しかし現在の品種改良の最前線では、従来の「偶然」を待つ改良から、ピンポイントで理想の形質をデザインする「ゲノム編集」へのパラダイムシフトが起きています。お米の栄養や性質をデザインする時代に突入し、日本が蓄積してきた膨大なデータが強力な武器になりそうです。

  16. 8

    DDS1(み)最先端日本のドラッグ・デリバリー技術!血液脳関門を突破せよ

    近年、医療の世界で注目を集めている「ドラッグデリバリー」。これは、薬をただ体内に投与するのではなく、必要な場所に、必要な量を、最適なタイミングで届けるための技術を指します。副作用を抑えつつ、治療効果を最大化することを目指すこの分野は、ナノテクノロジーやバイオテクノロジーの進展とともに大きく進化してきました。中でも大きな挑戦とされてきたのが、血液脳関門(BBB)をいかにして突破するかという課題です。血液脳関門は、脳を有害物質から守る重要な防御機構ですが、その一方で、多くの治療薬が脳に届くのを妨げる壁にもなっています。アルツハイマー病やパーキンソン病、希少な中枢神経系疾患などの治療開発において、この壁を越える技術は長年のテーマでした。本ポッドキャストでは、日本のバイオ医薬品企業であるJCRファーマが開発した、血液脳関門を超えて薬剤を届ける独自技術に焦点を当てます。JCRファーマが有するトランスフェリン受容体を利用した技術は、脳内への効率的な薬物送達を可能にし、中枢神経系疾患治療の新たな可能性を切り拓いています。この回では、・ドラッグデリバリーの意味・血液脳関門の役割・JCRファーマのドラッグ・デリバリー技術などのテーマをわかりやすく掘り下げていきます。

  17. 7

    がん治療1 がん治療の最前線!がん細胞だけを狙い撃ちして自爆させるウイルスの正体

    世界の医学界が最も注目する腫瘍溶解性ウイルス。その中でも2027年承認を目指す日本臓器製薬が手掛けるSurv.m-CRA-1は、がん細胞にだけ感染して増殖し、がん細胞を内側から爆破するという、まるでSF映画のような機序を持っています。なぜ正常細胞は無傷なのか?その驚きのカラクリを徹底解説し、さらにこの巨大プロジェクトを裏で支える日本企業の役割をご紹介します。

  18. 6

    AIと創薬5 バイオファウンドリでのフィジカルAI

    AIはロボットという身体を使い、バイオテクノロジーの現場で自ら実験し、自ら学習し、タンパク質製造を自動的に効率化しています。かつては熟練の研究者が一生をかけて行っていた「培養条件の最適化」をフィジカルAIはわずか数日で、しかも人間を遥かに凌ぐ精度で完結させます。本エピソードでは次世代タンパク質工場としての「バイオファウンドリ」の最前線を徹底解説。ベイズ最適化、フィジカルAIがもたらす産業革命の正体に迫ります。

  19. 5

    AIと創薬4 半導体の歴史を追うバイオ・セクターの現在

    半導体業界において製造特化型のTSMCが登場したことで、AppleやNVIDIAといった設計に特化した巨人が生まれました。これと同じことがバイオセクターでも起きています。自前で実験室を持たなくても、コンピュータ上でDNAを設計し、外部の「バイオファウンドリ」に発注すれば、数週間後には目的のタンパク質が手元に届く。この「分業」がすでに始まっていること、製造に特化したビジネスモデルの意味をご紹介します。ハードウェア(細胞・工場)とソフトウェア(DNA設計)が切り離されたとき、バイオ産業はかつてない「カンブリア爆発」を迎えるはずです。ビジネスパーソンにとっても、投資家にとっても、これからの10年を読み解く必須の知識をお届けします。

  20. 4

    AIと創薬3 毒性判定AIの現在と未来

    創薬プロセスの中で毒性評価の分野でもAIは欠かせないツールになっています。しかし一方で「あらゆる毒性を高精度に判定できる決定版AI」は、いまだに存在しません。このエピソードでは、・創薬プロセスにおける毒性評価の重要性・すでに動いている毒性判定AI・なぜ各社が“決定版モデル”を持てないのかなどについて情報共有します。※ hERG(コンテンツの中に出て来ます)コンテンツ内ではヒトの心筋に発現しているイオンチャネル(タンパク質でできている)という意味で使っています。正確にはそのタンパク質をコードする遺伝子を指します。このタンパク質は心筋活動電位の再分極を担うカリウムイオンチャネルで、阻害されると命に関わる重篤な不整脈をが生じます。

  21. 3

    AIと創薬2 新薬の設計とAIの役割を花粉症の薬と関連付けながら話します

    いま創薬の現場では、AIが「薬の形そのもの」を設計する時代が始まっています。このエピソードではAIはなぜ「候補物質探し」だけでなく「分子設計」までできるのか、製薬業界は本当に変わりつつあるのかなどについて専門知識がなくても分かるように解説します。創薬という切り口から、これからのテクノロジー社会を一緒に考えてみませんか。通勤・作業中のお供に、ぜひお聴きください。

  22. 2

    AIと創薬1:AIが創薬のスピードを劇的に短縮する理由その1「文献マイニング」

    AIは創薬のプロセスをどのように変えつつあるのか? 患者にとってのメリットは何か?今回は分かりやすい創薬の「入口」とAIの話です。具体的には文献マイニング(論文解析)によって創薬のスピードが劇的に向上しつつある現状を解説します。創薬の世界では、毎日膨大な数の医学・生物学論文が発表されています。しかし、人間がそれらをすべて読み、関連性を見抜き、仮説を組み立てることには限界があります。そこで注目されているのが、AIを用いた文献マイニングです。文献マイニングは、数百万本規模の論文を横断的に解析し人間が気づきにくい関連性やパターンを抽出し新しい創薬ターゲットや既存薬の転用可能性を示唆するといった形で、研究の初期段階を大きく変えつつあります。この話題は、単なる「AIがすごい」という技術紹介ではありません。研究開発のコスト構造、製薬企業の競争力、医療政策、さらには患者に薬が届くまでの時間にも直結しています。本コンテンツでは、文献マイニングとは何をしているのかなぜ創薬のスピードが上がるのか相関と因果の問題といった点を、専門知識がなくても理解できるレベルで整理します。文献マイニングによる創薬の変化は、医療・産業・市場・政策の意思決定を静かに、しかし確実に変え始めています。その輪郭を一緒に掴んでいきましょう。

  23. 1

    科学から市場へ【0回】

    このチャンネルは、科学・技術の話題を入り口に、経済・市場・政策の動きを読み解くポッドキャストです。現代の政治や経済を左右するテーマをAI、半導体、エネルギー、医療、環境技術など背景にある科学技術と結びつけて解説します。近年、重要な政治・経済の意思決定は、科学的知見や技術的制約を無視して語れなくなっています。それにもかかわらず、ニュースやSNSでは結果や結論だけが語られ「なぜそうなるのか」「どんな前提があるのか」が省略されがちです。この番組では、経済的に重要な科学・技術の話題研究開発が産業や市場に与える影響科学的事実が政策判断や経済戦略にどう使われているのか投資やビジネスの文脈で注目される技術トピックなどの内容を扱いますが、特別な理系知識や専門教育は不要です。科学技術は専門家だけのものではなく政治・経済を判断するための基礎的なリテラシーになりつつあります。経済ニュースをもう一段深く理解したい人投資・ビジネスの背景を構造的に知りたい人科学技術と社会の関係に興味がある人文系だけど技術の話を避けたくない人は、ぜひご利用下さい。また、このチャンネルではリスナーからのフィードバックを歓迎しています。感想、質問、取り上げてほしいテーマ、異なる視点からの意見などは、番組づくりの大きなヒントになります。「ここが分かりにくかった」「別の解釈もあるのでは?」といった声も大歓迎です。通勤中や作業中に、ニュースを“消費する”だけでなく“理解する”ための時間として科学と市場のあいだを行き来しながら、現代社会の見取り図を一緒に描いていきましょう。

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