0044.お茶をどうぞ
from 3字で学ぶ中国語《汉语动词三字经》アーカイブ1-100 Hosted by 清原文代
第44回です。 今回は请qǐng(どうぞ〜してください)です。 请喝茶。 Qǐng hē chá. (お茶をどうぞ) この三字経の中で请qǐngを3回繰り返している部分、私は2声ˊ+2声ˊ+3声ˇで発音しています。3声が連続する時には、前の3声は2声で発音されるという法則があるからです。 请qǐngは請の簡体字です。簡体字で筆画を少なくするためにいくつか方法がありますが、言偏は草書体を採用することで筆画を減らしました。この言偏と三水偏を混同してしまう人が時々いますので、注意しましょう。 请qǐng 清qīng 今回の请qǐngは言偏の方です。 喝hē は「飲む」という意味です。 「请qǐng+動詞フレーズ」で「どうぞ〜してください」という表現です。 (例) 请进。 Qǐng jìn.(どうぞお入りください) 进 jìnは進の簡体字で、「入る」という意味です。 (例) 请坐。 Qǐng zuò.(どうぞお座りください) 中国はお茶の古里です。以前某新聞社のWebサイトに中国茶について投稿した文章に手を入れて再録します。 中国はお茶の本場、実に様々な種類のお茶があり、飽きるということがありません。日本で中国茶の代表と思われている烏龍茶は福建地方のお茶です。全国的に一番飲まれているのは日本と同じく緑茶です。但し、日本の緑茶と違って茶葉を蒸すのではなく、煎って発酵を止めます。そのためか茶葉や茶の色は日本茶のような鮮やかな緑色ではなく、茶葉が開くのにも日本茶よりも時間がかかります。その代わり渋みが出にくく何度もお湯を足して楽しめます。 日本茶は短距離走者で一煎めから全速力という感じですが、中国茶は長距離走者、徐々に力を発揮するようです。中国の物価水準を考えるとお茶は安いとは言えません。そして安くておいしいお茶というのもまずありません。値段と味は比例しています。何回もお湯を足して楽しめる分、元が取れた気分になれますが。 また、茶器も異なります。急須もありますけれど、蓋付きのマグカップに茶葉を直接入れ湯を注いで飲むことが多いです。蓋をしてしばらくすると茶葉が沈み、上澄みのお茶を飲むわけですが、中にはなかなか沈まない茶葉もあり、それを息で吹いて湯飲みの「向こう岸」へ押しやり、こちら側に着岸する前にすするのも一興です。 地方によってお茶の好みもいろいろで、 北京の人が一般に好むのは「茉莉花茶」(ジャスミン茶)です。お茶の産地は中国の南方ですから、昔は北京あたりでは新鮮な緑茶を飲むことができなかったことにも関係しているようで、最近は北京でも緑茶が好まれるようになっているとか。ただ北京で飲むとおいしいジャスミン茶も日本に持って帰って飲むとさほどおいしく感じません。なんだか日本の水がジャスミン茶に負けているような感じがします。 烏龍茶も日本と飲み方が違います。 今では中国でもペットボトル入りの冷たい烏龍茶が見られますが、 日本のように冷たくして飲むという習慣は以前はありませんでした。15年ほど前のことになってしまいますが、福建を旅した時におじいちゃんたちが日がな一日「功夫茶」という独特のお茶の飲み方をしていたのを思い出します。「功夫茶」では 一口ですすれるような量の熱い濃い烏龍茶を何杯も飲みます。5センチくらいの高さの蓋付き湯飲みに茶葉を入れて湯を注ぎます。茶葉が開くと、蓋で茶葉を押さえながら親指と人差し指の先でつまんで持つようなサイズの小さな小さな湯飲みにお茶を注いで飲みます。 ちなみに私のお気に入りは「黄山毛峰」です。癖のない飲みやすい緑茶です。一度お試しあれ。
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