EPISODE · Aug 13, 2026 · 9 MIN
#005 思い出の9割は捨てられている
from 迂回する知性 · host Hallow
二週間の旅から帰ってきた友人が覚えていたのは、たった一日のトラブルだけでした。十三日分の快晴は、記憶にほとんど残っていない。心理学者ダニエル・カーネマンの実験によれば、私たちの記憶は、体験の総量ではなく「もっとも感情が動いた瞬間」と「終わり方」の二点だけで、全体の印象を決めてしまうといいます。これは脳の欠陥なのか、それとも合理的な処理なのか。心理学と情報工学のものさしで測り直してみました。■ 今回の道順・冷水実験と内視鏡検査の実験 ― 記憶は体験の長さを覚えていない・非可逆圧縮という技術 ― 記憶は「劣化」ではなく「最適化」・エンドを選び直す ― 私たちにできる、数少ない裁量権■ 参考・ピーク・エンドの法則、冷水実験・内視鏡検査実験・騒音実験(ダニエル・カーネマン)/STUDY HACKER・非可逆圧縮の定義とJPEGの仕組み/Wikipedia「非可逆圧縮」・画像圧縮(可逆圧縮・非可逆圧縮)の解説/BREEZE※本エピソードは、紹介した研究や概念をもとにした考察です。用いた比喩は独自の枠組みであり、特定の生き方や個人を否定・断罪する意図はありません。
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