EPISODE · Sep 21, 2026 · 4 MIN
#131「土砂について」
from 永瀬清子の世界 · host 永瀬清子の世界
自然の前では、「人々」がどれほど知恵を集めても、かなわないことがいくらでもあります。永瀬さんはこの詩で、「土砂」を擬人化して「人々」と比べながら、「土砂」になりきってその気持ちを伝えています。いつもは静かにそこにあり、当たり前の存在である「土砂」。しかし、ひとたび大雨となれば、どれほど力を尽くしても「人々」にできることには限りがあります。「土砂」の行き先は地形によって変わりながら進み、「自分で自分の道をつけた」とあるように、突き進んで止まりません。これは、世の中の動きや人とのかかわりなど、さまざまなことにも通じています。思いがけない時に思いがけないことが、あっという間に起きてしまう。どうにかできることもありますが、あれば、どうにもならないことも少なくありません。それでも、少しでも良い道を見つけたいと願うのです。自然は、私たちに多くのことを教えてくれます。<文・白根直子>
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