EPISODE · Oct 12, 2026 · 4 MIN
#134「履歴」
from 永瀬清子の世界 · host 永瀬清子の世界
詩が「朝紅(あさやけ)も夜の闇も」降りてきて、「地に噴きあげた泉」のように詩を書いた日々。「無限に砂がつまり」詩が書けない日々。若かった頃と年を重ねた今を比べながら、「私」は詩を書き続けた日々を振り返っています。「本当は詩を書くことも好きではないのです」は、心からの「私」の言葉なのでしょうか。この言葉には、詩に対する複雑な気持ちが混じり合っているようです。「悲しみとたのしみは同じものです」と書かずにいられなかった「私」は、詩を書くことの「悲しみとたのしみ」が分かちがたく結びついていることを、身をもって知っていたのでしょう。「せいたか泡だち草」は、外来種でありながら新しい環境に適応して繁茂する旺盛な生命力をもち、黄色の花で周りを明るくしています。若さという力が失われていく一方で、老いのもつ別の力が静かに芽生えていることを「私」は感じ取っているのです。年を経た「私」は、若い頃から今できることを考え、よりよい生き方を求めて祈り続けてきました。その祈りが「私」の詩なのだと思えてなりません。<文・白根直子>
Embed this episode
Ready to play
#134「履歴」
No transcript for this episode yet
Similar Episodes
No similar episodes found.
Similar Podcasts
No similar podcasts found.