EPISODE · Aug 1, 2026 · 18 MIN
#14「交際費ですか、会議費ですか」──正直、どっちでもいいんです。ただし分けるべきものは3つある
from 会計事務所の休憩室 · host 柏葉幸徳
「これって交際費ですか、会議費ですか?」「消耗品費と事務用品費、どっちにすればいいんですか?」会社を始めたばかりの社長から、本当によく受ける質問です。今回は、この地味だけど質問の多いテーマ——会計事務所は勘定科目をどうやって選んでいるのかを話します。まず交際費と会議費。ざっくり言えば「仲良くなるのが目的」なら交際費、「話し合いが目的」なら会議費。ただ、この質問が多い理由が実は面白くて、大企業から独立した社長ほど聞いてくるんです。大企業では交際費が損金不算入になるため、社内ルールが厳しく決まっている。その感覚を持ち込まれるわけです。でも中小企業は年間800万円まで損金算入されます。つまり、正直どっちでもいい。……とは言いづらいので、私の威厳のために一応しっかり説明はします。そのうえで、会計事務所が本当に気を使って分けている科目は3つだけです。①変動費(仕入・材料・外注費)②外注費と給与の区別(ここは消費税に直結します)③資産計上すべきもの。プラス、社長ご自身が管理したいもの。それ以外は、正直「パッパッ」と定番の科目に振っています。そして誤解されがちな話。**税務は、勘定科目の名前をほとんど指定していません。**交際費を消耗品費で処理していても、申告書で交際費として拾い出せていれば問題ない。極端に言えば、収入と支出の2科目だけで整理していても、ピックアップできていれば通ります。税務の目的は税収の確保なので、科目名にこだわる理由がないんです。代わりにおすすめしたいのが補助科目。売上の下にA社・B社・C社とぶら下げておくと、数年でどこが伸びてどこに依存しているかが見えてきます。ただし細かくしすぎは禁物。差し入れをローソンで買ったかセブンで買ったかを分けても、経営判断には一切役立ちません。最後に、一番地味で一番大事な話。継続性です。前期と比べられなくなるのが一番もったいないので、迷ったら去年と同じでいい。なお今回も一人収録です。中川くんは8月上旬の税理士試験に向けて勉強中のため、お休みです。……話しながら「まとまってないな」と自分で思ってしまったので、中川くんの重要性が改めてよく分かった回でもありました。■ 今回のトピック交際費か会議費か問題:仲良くなるためか、話し合いが目的かなぜ大企業出身の社長ほど聞いてくるのか:交際費の損金不算入と、中小企業の800万円「正直どっちでもいい」と言えない事情:所長の威厳について会計の目的は経営判断:だから科目は社長のために選ぶ本当に分けるべき3つ:①変動費(仕入・材料・外注)②外注費と給与(消費税に直結)③資産計上すべきもの税務は科目名を指定していない:申告書でピックアップできていれば通る補助科目のすすめ:売上を取引先別に。ただしローソンとセブンは分けなくていい迷ったら去年と同じ:他事務所から引き継いだ帳簿を、どこまで直すか問題余談・税理士のなり方は4ルート:試験組、公認会計士、弁護士、税務署OB。顧問税理士に聞いてみると裏話が出てくるかもしれません【お便り・ご質問はこちら】番組では、皆さんからの「素朴な疑問」を募集しています。以下のフォームからお気軽にお寄せください!https://forms.gle/rrdzgi4Y1KW9gcwx8【出演者プロフィール】柏葉(税理士): 会計のプロとして、経営者に寄り添う壁打ち相手。今回も一人で喋り倒します。中川(税理士志望): 現場で修行中。今回は8月上旬の試験に向けて勉強中のためお休み。
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#14「交際費ですか、会議費ですか」──正直、どっちでもいいんです。ただし分けるべきものは3つある
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