EPISODE · Apr 20, 2026 · 9 MIN
《1520》最新研究‼️がん患者へのナラティブセラピー
from 内科医たけおの『心身健康ラジオ』 · host 内科医たけお@たけお内科クリニック からだと心の診療所 院長
Narrative Therapy: A Systematic Review of Efficacy and Effectiveness for Improving Biopsychosocial Outcomes in People With Cancerhttps://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/pon.70460この放送では皆さまからのご質問・リクエストを大募集しています!こちらのフォームから是非!(匿名でも可能です) https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdsl7FHjYSSkTwuqtykiCSGVcsFaMFncPHdipuFQRo8C_MFZA/viewform?usp=dialog面白かった・勉強になった方は「いいね❤」」を、感想・コメントは#心身健康ラジオ#たけおがお答えしますをつけてX、Threads、インスタStoriesなどでお寄せください!#医療 #健康 #スタエフ医療部■AI要約(誤字はご勘弁ください)## 『心身健康ラジオ』最新エピソード要約:がん患者へのナラティヴ・セラピー大武先生、今回の『心身健康ラジオ』でのサイコオンコロジー(精神腫瘍学)の最新レビューに関する解説、大変興味深く拝聴しました。先生が日頃から提唱されているBPS(生物・心理・社会)モデルの観点からも、非常に実践的で意義深いテーマですね。本エピソードの要点を以下の通りまとめました。### 1. 紹介された最新研究の概要* **掲載誌とテーマ**:一流学術誌『Psycho-Oncology』に直近(17日)掲載されたばかりの、がん患者のBPS的な苦痛に対する「ナラティヴ・セラピー(物語療法)」の効果を検証した系統的レビュー(システマティックレビュー)です。* **分析対象のデータ**:1990年から2026年までに発表された113件の文献から最終的に9件(うち5件がランダム化比較試験等の質の高い研究)を厳選し、分析しています。* **患者の属性**:対象者の約73%が女性で、平均年齢は59.3歳です。疾患別では乳がん(約29%)や婦人科系がん(約17.8%)が多く、診断直後から終末期(エンド・オブ・ライフ)まで、あらゆるステージの患者が含まれているのが特徴です。### 2. ナラティヴ・セラピーのメカニズム* **基本的なアプローチ**:患者自身が語る「物語」に焦点を当てる心理療法です。* **外在化による視点の変化**:がん罹患によって「私=がん」という支配的な物語(ドミナント・ストーリー)に陥りがちな状態から、意図的に距離を置きます。「私」と「がん」を切り離すことで、患者自身の本来の力を取り戻す新たな物語(オルタナティブ・ストーリー)の構築を目指す点が重要です。* **二つの介入手法**:本研究では、課題を切り離す「分離的介入(セパレーション)」と、経験を新たな価値観に組み込む「再統合的介入(インテグレーション)」の2つに大別して効果が検証されました。### 3. 検証によって示された効果と課題* **肯定的な成果(身体・心理・社会・スピリチュアル)**: * 全体的な生活の質(QOL)の中等度の改善。 * 自尊心(自尊感情)や自己への慈悲(セルフ・コンパッション)の明確な向上。 * 心的外傷後成長(PTG:トラウマ体験後の精神的成長)の促進。 * がんに対する社会的スティグマ(偏見・烙印)の減少と、スピリチュアルなウェルビーイングの向上。* **結果が混在した要素**:怒りや不安といったネガティブな感情の軽減については、研究によって効果にばらつきが見られました。* **研究の限界**:系統的レビューの特性上、元の研究ごとに介入方法の質やアプローチに差異がある点が限界として挙げられています。### 4. 結論ナラティヴ・セラピーを専門に扱える心理士は現状では多くありませんが、がん患者の全人的な苦痛を和らげる臨床的アプローチとして、確かな有効性と今後の普及の可能性が示唆される内容でした。
What this episode covers
Narrative Therapy: A Systematic Review of Efficacy and Effectiveness for Improving Biopsychosocial Outcomes in People With Cancerhttps://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/pon.70460この放送では皆さまからのご質問・リクエストを大募集しています!こちらのフォームから是非!(匿名でも可能です) https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdsl7FHjYSSkTwuqtykiCSGVcsFaMFncPHdipuFQRo8C_MFZA/viewform?usp=dialog面白かった・勉強になった方は「いいね❤」」を、感想・コメントは#心身健康ラジオ#たけおがお答えしますをつけてX、Threads、インスタStoriesなどでお寄せください!#医療 #健康 #スタエフ医療部■AI要約(誤字はご勘弁ください)## 『心身健康ラジオ』最新エピソード要約:がん患者へのナラティヴ・セラピー大武先生、今回の『心身健康ラジオ』でのサイコオンコロジー(精神腫瘍学)の最新レビューに関する解説、大変興味深く拝聴しました。先生が日頃から提唱されているBPS(生物・心理・社会)モデルの観点からも、非常に実践的で意義深いテーマですね。本エピソードの要点を以下の通りまとめました。### 1. 紹介された最新研究の概要* **掲載誌とテーマ**:一流学術誌『Psycho-Oncology』に直近(17日)掲載されたばかりの、がん患者のBPS的な苦痛に対する「ナラティヴ・セラピー(物語療法)」の効果を検証した系統的レビュー(システマティックレビュー)です。* **分析対象のデータ**:1990年から2026年までに発表された113件の文献から最終的に9件(うち5件がランダム化比較試験等の質の高い研究)を厳選し、分析しています。* **患者の属性**:対象者の約73%が女性で、平均年齢は59.3歳です。疾患別では乳がん(約29%)や婦人科系がん(約17.8%)が多く、診断直後から終末期(エンド・オブ・ライフ)まで、あらゆるステージの患者が含まれているのが特徴です。### 2. ナラティヴ・セラピーのメカニズム* **基本的なアプローチ**:患者自身が語る「物語」に焦点を当てる心理療法です。* **外在化による視点の変化**:がん罹患によって「私=がん」という支配的な物語(ドミナント・ストーリー)に陥りがちな状態から、意図的に距離を置きます。「私」と「がん」を切り離すことで、患者自身の本来の力を取り戻す新たな物語(オルタナティブ・ストーリー)の構築を目指す点が重要です。* **二つの介入手法**:本研究では、課題を切り離す「分離的介入(セパレーション)」と、経験を新たな価値観に組み込む「再統合的介入(インテグレーション)」の2つに大別して効果が検証されました。### 3. 検証によって示された効果と課題* **肯定的な成果(身体・心理・社会・スピリチュアル)**: * 全体的な生活の質(QOL)の中等度の改善。 * 自尊心(自尊感情)や自己への慈悲(セルフ・コンパッション)の明確な向上。 * 心的外傷後成長(PTG:トラウマ体験後の精神的成長)の促進。 * がんに対する社会的スティグマ(偏見・烙印)の減少と、スピリチュアルなウェルビーイングの向上。* **結果が混在した要素**:怒りや不安といったネガティブな感情の軽減については、研究によって効果にばらつきが見られました。* **研究の限界**:系統的レビューの特性上、元の研究ごとに介入方法の質やアプローチに差異がある点が限界として挙げられています。### 4. 結論ナラティヴ・セラピーを専門に扱える心理士は現状では多くありませんが、がん患者の全人的な苦痛を和らげる臨床的アプローチとして、確かな有効性と今後の普及の可能性が示唆される内容でした。
NOW PLAYING
《1520》最新研究‼️がん患者へのナラティブセラピー
No transcript for this episode yet
Similar Episodes
May 14, 2026 ·360m
May 14, 2026 ·310m
May 14, 2026 ·205m
May 14, 2026 ·85m
May 14, 2026 ·282m