EPISODE · Jun 21, 2026 · 9 MIN
《1573》腎不全の緩和ケアに関する5つの誤解を解く☝️
from 内科医たけおの『心身健康ラジオ』 · host 内科医たけお@たけお内科クリニック からだと心の診療所 院長
★医療者は必ず読んで下さい★腎不全患者のための緩和ケアガイダンスhttps://www.jspm.ne.jp/files/news/kidneyPCguide.pdf参考放送)《1352》腎不全の緩和ケアガイダンス 読み解き〜前編〜https://stand.fm/episodes/68daf1bb264198845f2d0915《1353》腎不全の緩和ケアガイダンス 読み解き〜後編〜https://stand.fm/episodes/68dc43408a14ba2ce3588053この放送では皆さまからのご質問・リクエストを大募集しています!こちらのフォームから是非!(匿名でも可能です) https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdsl7FHjYSSkTwuqtykiCSGVcsFaMFncPHdipuFQRo8C_MFZA/viewform?usp=dialog面白かった・勉強になった方は「いいね❤」」を、感想・コメントは#心身健康ラジオ#たけおがお答えしますをつけてX、Threads、インスタStoriesなどでお寄せください!#医療 #健康 #スタエフ医療部■AI要約(誤字はご勘弁ください)## 腎不全の緩和ケアにおける5つのポイント先週末、3つの学会(日本精神神経学会、日本緩和医療学会、日本透析医学会)に参加し、どの学会でも「腎不全の緩和ケア」への関心が非常に高まっていると肌で感じました。2026年6月から末期腎不全が診療報酬(緩和ケア診療加算など)の対象に入ったことも背景にあります。しかし、一方で現場では誤解や危惧すべき事態も発生しているため、注意喚起を含めて5つのポイントにまとめます。### 1. 緩和ケア=終末期医療・看取りではない特に透析医学会で強く感じましたが、緩和ケアを「看取りの医療」と限定的に捉える誤解がまだ多くあります。WHOの定義や国の推進基本計画でも明記されている通り、緩和ケアは「早期から」「診断された時から」行うべきものです。決して終末期だけのものではありません。### 2. オピオイド(医療用麻薬)を使うことだけが緩和ケアではない腎不全が緩和ケアの対象疾患となり、オピオイドの処方を始める医師も見られます。しかし、ガイドラインにもある通り、まずは適切なアセスメントが不可欠です。薬物療法だけでなく、非薬物療法を含めた幅広い対処法を検討する必要があります。### 3. 今行っているケア自体も「緩和ケア」である緩和ケアを特別なものと考えがちですが、透析施設で日常的に行われている痛みへの対応、フットケア、不眠への対処などもすべて緩和ケアの一環です。緩和ケアはピラミッドのように「基本的緩和ケア」の上に「専門的緩和ケア」がつながる2段階構造になっています。自分たちは提供していないと思い込まず、すでに実践しているという認識が大切です。### 4. オピオイド使用時は慢性疼痛の性質を理解する基本的には慢性疼痛病名でオピオイドを使用することになりますが、その使用は慎重であるべきです。特に透析患者の場合、長時間の拘束などによる「筋筋膜性疼痛(筋肉痛のひどいもの)」が生じやすいと考えられますが、これに対してオピオイドは効果が薄く、逆効果になることもあります。透析患者にオピオイドが必要となる主なシチュエーションは以下の2つです。* **アミロイド沈着による痛み*** **血管閉塞や壊死などの虚血による痛み**腎不全の尿毒症症状そのもので痛みが起きることはほぼないため、他の原因を正しくアセスメントすることが極めて重要です。### 5. 緩和ケアガイドラインを活用し、連携する2025年に3学会合同で策定された「緩和ケアガイドライン」をよく読み、自己流でケアを行わないようにしてください。ガイドラインや講演でも強調している通り、「腎不全の医療者は緩和の医療者に相談し、緩和の医療者は腎不全の医療者とつながる」という連携を進めていくことが何よりも求められています。
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