EPISODE · May 17, 2026 · 17 MIN
158家族だからこそ気づけること、できないこと〜支える側の孤独・うつへの心得
from おうちで診る医療|名古屋発!ごうホームクリニックの在宅医療ポッドキャスト · host Go Ito
高齢者のうつと孤独は、在宅医療の現場で最も見過ごされやすい問題の一つです。厚生労働省の調査によると、65歳以上の高齢者のうち約15%が抑うつ状態にあるとされていますが、実際に医療につながっているのはその半数以下と推定されています。身体疾患の陰に隠れて見落とされやすく、家族も「年のせい」と見過ごしてしまうケースが少なくありません。家族は日常的に高齢者と接するため、わずかな変化に気づける最良の観察者です。食欲の変化、睡眠パターンの乱れ、趣味への関心の低下など、専門職が月に数回の訪問では捉えきれない微細な変化を察知できます。しかし同時に、家族だからこその「盲点」も存在します。感情的な関わりゆえの客観性の欠如、介護疲れによる観察力の低下、そして「家族だから何とかしなければ」という過度な責任感が、適切な支援を妨げることもあります。私たち在宅医療スタッフの役割は、家族の「気づく力」を最大限に活かしつつ、家族だけでは抱えきれない部分を専門的にサポートすることです。家族を孤立させず、チームの一員として位置づけ、適切な観察ポイントと支援体制を提供することが、高齢者のうつと孤独の早期発見・早期介入につながります
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