EPISODE · Aug 3, 2026 · 8 MIN
《1610》熱中症にロキソニンを使ってはいけない理由を徹底解説します☝
from 内科医たけおの『心身健康ラジオ』 · host 内科医たけお@たけお内科クリニック からだと心の診療所 院長
最近SNSで『熱中症対策にロキソニンを飲んだ』という投稿が話題になっていて驚いたのですが、多くのドクターが『絶対やめて!』と注意喚起されていました。ぜひたけお先生からも、以下の点について分かりやすく解説していただけたら嬉しいです!① 熱中症(脱水状態)でロキソニンを飲むと、なぜ腎臓に危険なんですか?② 風邪の熱と違って、なぜ解熱剤が効かないのですか?③ もし熱中症で頭痛や熱が出ちゃったら、薬ではなくどう対処するのが正解ですか?素朴な疑問ですが、うっかり飲んでしまう人を減らすためにも、先生のお考えを聞かせていただけると助かります!よろしくお願いします。この放送では皆さまからのご質問・リクエストを大募集しています!こちらのフォームから是非!(匿名でも可能です) https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdsl7FHjYSSkTwuqtykiCSGVcsFaMFncPHdipuFQRo8C_MFZA/viewform?usp=dialog面白かった・勉強になった方は「いいね❤」」を、感想・コメントは#心身健康ラジオ#たけおがお答えしますをつけてX、Threads、インスタStoriesなどでお寄せください!#医療 #健康 #スタエフ医療部■AI要約(誤字はご勘弁ください)## 放送要約:熱中症対策としての解熱鎮痛薬(ロキソニン)使用について本放送では、質問箱に寄せられた「熱中症対策でロキソニンを服用することの可否」に関する質問に対し、内科医たけお先生が解説しています。結論として、「熱中症にロキソニンは絶対に使用してはいけない(そもそも効かない)」という点が強調されています。質問への具体的な回答は以下の3点です。### 1. 風邪の発熱と熱中症の体温上昇の違い(なぜ効かないのか)風邪などによる発熱は、脳の視床下部(体温調節中枢)が指令を出し、自発的に体温を上げようとする現象です。一方、熱中症による体温上昇は「高体温」と呼ばれ、外気温の上昇などによって強制的に熱がこもってしまう状態を指します。ロキソニンなどのNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)は、炎症物質(プロスタグランジン等)を抑えることで熱を下げる薬です。しかし、熱中症は炎症によって熱が上がっているわけではないため、メカニズム的に効果がありません。日本救急医学会のガイドラインでも、解熱薬を使用しないことが明記されています。### 2. 脱水状態でのロキソニン服用と腎臓への危険性ロキソニンには、胃粘膜保護の阻害(胃潰瘍のリスク)だけでなく、「腎臓への血流量を低下させる」という副作用があります。熱中症の患者は基本的に脱水状態にあり、ただでさえ腎臓の血流が低下しています。その状態でロキソニンを服用すると、血流の低下に拍車がかかり、**急性腎障害**を引き起こす危険性があります。「効果がない」だけでなく「腎臓に致命的なダメージを与える」という二重の意味で危険です。### 3. 熱中症で頭痛や発熱が生じた正しい対処法薬に頼るのではなく、**物理的に体を冷やすこと**が唯一かつ最善の対処法です。* **環境の移動:** クーラーの効いた室内や日陰など、涼しい場所に移動する。* **物理的な冷却:** 衣服を緩め、冷水をかけたり、冷たいタオル等で体を冷やしたりする。* **水分補給:** 意識があり、飲める状態であれば水分・塩分を補給する。### 医療機関を受診すべき目安熱中症は命に関わる場合があります。「意識がぼんやりしている」「受け答えがしっかりできない」といった症状が見られる場合は、迷わず救急車を呼ぶ必要があります。また、「尿が出ない」という症状も深刻な脱水や腎機能低下を示す重要な指標であり、必ず医療機関を受診することが推奨されます。
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