EPISODE · Jun 7, 2026 · 20 MIN
181胃瘻を作らない勇気、やめる決断、家族の心に寄り添うACP
from おうちで診る医療|名古屋発!ごうホームクリニックの在宅医療ポッドキャスト · host Go Ito
胃瘻造設は、嚥下障害のある患者の栄養管理における重要な選択肢の一つですが、その導入は単なる医学的判断だけではなく、本人の生き方や価値観、家族の想いが交錯する重大な決断です。特に在宅医療の現場では、「胃瘻を作らない」という選択や「すでにある胃瘻をやめる」という決断に直面することが増えています。高齢者医療において、胃瘻造設が必ずしも予後の改善や生活の質の向上につながらないことが、近年のエビデンスで明らかになってきました。特に進行した認知症患者では、胃瘻造設によって生命予後が延長しないというデータもあります。しかし、「何もしない」ことへの罪悪感や、家族の「できることはすべてやりたい」という想いは自然な感情であり、医療者はこの葛藤に寄り添う必要があります。このような状況において、ACP(Advance Care Planning:アドバンス・ケア・プランニング、人生会議)の実践は、本人の意思を推し量り、家族の後悔を最小化するための重要なプロセスとなります。在宅医療スタッフは、医学的な情報提供だけでなく、家族の心理的サポートや意思決定支援の専門家として、重要な役割を担っています。
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