EPISODE · May 13, 2026 · 15 MIN
#20 ノースフェイスが「機能」を選ぶ理由 ── 経営判断としてのデザイン
from デザイン審美眼—社長の第六感をカタチにするデザインの話
今日のテーマは「ノースフェイスが『機能』を選ぶ理由──経営判断としてのデザイン」です。 ノースフェイスで30年活躍したパターナー・田巻孝一さんの発信を起点に、フードの「ペロン」と「立っている」の差を生む設計思想を読み解きます。ノースフェイスがヘルメットを想定してフードを大きく作るのは、街でのかっこよさよりも命を守る機能を優先する経営判断。「機能を追うと造形は格好悪くなる」というトレードオフを引き受ける覚悟こそが、ブランドの信頼を形作ると的場さんは語ります。 ▼番組への感想、MCへのメッセージは以下までお寄せください。 [email protected] Xでは「#デザイン審美眼」としてポストしてください。 ▼このエピソードで話していること ・ノースフェイスで30年活躍したパタンナー・玉置浩一さんの発信を起点に ・ハイネックに収納されたフードを出すと「ペロン」と垂れる、これが格好悪い ・マウンテンジャケットのフードが立っているのは設計の意図 ・ノースフェイスはヘルメットを被る想定でフードを大きく作っている ・街では格好悪く見える瞬間があっても、命を守る機能を優先する設計判断 ・「機能を追うと造形は格好悪くなりがち」という法則 ・機能美はフォルムの美しさとは別物、生き方や考え方がかっこいいという概念 ・経営判断と同じ:すべてを良くしようとすると曖昧になる ・ノースフェイスは「アウトドア用品メーカー」というアイデンティティを貫く ・どちらを選ぶかの決断がブランドの信頼を形作る ・かっこ悪さの正体は「意図のなさ」、雑然と乱雑にされた状態 ・エントロピーの法則:ほっとくと世の中は乱雑な方に向かう ・整理する意識がかっこよさを分ける、男性の清潔感も同じ原理 ・「神は細部に宿る」、意図された細部こそがかっこよさを生む ▼こんな方におすすめ ・自社の製品やサービスの「かっこよさ」を言語化したい ・機能性とデザインのトレードオフに悩んでいる ・ブランドの一貫性をどう保つか考えている ・経営判断としてのデザインの本質を理解したい ・ノースフェイスのようなブランドの設計思想に興味がある ▼MC 的場 仁利(Mat N. Studio 代表) https://japan-designers.jp/profile/1453/ タイポグラフィーの論客として、多数のデザイン書に携わる。高校でデザインを学び、大学で技術経営を専攻。営業職として年間1億円超の案件を担当した経験も持つ。現在は本・冊子・パッケージのデザイン、タイポグラフィ執筆を手がける傍ら、浮世絵・春画をモチーフにしたアートプロジェクト「艶絵グレース」のクリエイティブディレクターを務める。中部デザイン協会75年誌のブックデザイン・編集に携わるなど、デザインと経営の両面に精通。公益社団法人日本グラフィックデザイン協会会員、アドビ コミュニティエキスパート。 ▼サブMC 纐纈智英(アストライド-Astride- 代表) https://www.ast-ride.com 「左脳と右脳のハイブリッド」を武器に、人の心の深層に迫るインタビュアー。行政職員として12年間、予算編成や徴収業務に従事した論理性と、音楽コンテストでグランプリを受賞した芸術的感性を併せ持つ。Adobeコミュニティエキスパートとして活動。これまでに200社以上の経営者インタビューを重ね、本人すら気づいていない「言葉にならない想い」を引き出し、ひとつの物語として残してきた。 ▼番組概要 タイポグラフィを探求し続けるデザイナー・Mat N. Studio代表の的場仁利が、デザインの世界で積み上げられてきた「判断の原理」を経営者の言葉に翻訳し、社長の「第六感」を確かな判断軸に変えていくビジネス番組。AIがあらゆる選択肢を出力する時代に、「これは自社に合っているか」を見定める力——それが「デザイン審美眼」。毎週木曜配信。 ▼制作:アストライド-Astride- ▼カバーデザイン:的場仁利(Mat N.Studio)
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