EPISODE · Jun 28, 2026 · 20 MIN
205医療用麻薬を自宅で始める日に決めておくこと:在宅導入時の備え
from おうちで診る医療|名古屋発!ごうホームクリニックの在宅医療ポッドキャスト · host Go Ito
「麻薬を始めましょう」と医師が判断した日、患者さんや家族は不安を抱えています。そしてその日こそ、現場チームが静かに、しかし確実に決めておかなければならないことがあります。残薬が最後にどこへ戻るか。薬が正しく使われているかをどう確認するか。夜中に痛みが強くなったとき誰がどう動くか。この3つです。在宅での麻薬管理は、病院と違って保管場所が患者宅になります。錠剤・貼付剤・坐剤・注射剤、どの剤形であっても、在宅療養支援診療所と訪問薬局が連携して管理の仕組みを最初に設計しなければ、残薬の行方が誰にもわからない状態になることがあります。亡くなった後に残った麻薬は、麻薬及び向精神薬取締法の規定に基づき、麻薬診療施設(在宅医)が遺族または相続人から「譲り受ける」かたちで引き取り、自院で廃棄したうえで30日以内に「調剤済麻薬廃棄届」を提出するのが合法ルートです(厚生労働省『病院・診療所における麻薬管理マニュアル』参照。最終判断は所轄の保健所・都道府県薬務課の指導が優先します)。だからこそ、導入時に「戻し先は自院か訪問薬局か」を明確にし、その旨を家族へ説明して記録に残しておくことが、後のトラブルを防ぐ最初の約束になります。本資料では、麻薬導入時に決めておくべき3つの設計を整理します。ポイントは、①廃棄ルートと返却者を最初に合意する、②保管場所と残薬確認の仕組みを導入と同時に作る、③レスキュー投与の渡し方と数の管理を24時間体制に組み込む、の3つです。
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