EPISODE · Jun 28, 2026 · 12 MIN
207医療用麻薬のレスキューと残薬を"数える"技術 ―― 在庫を見える化する
from おうちで診る医療|名古屋発!ごうホームクリニックの在宅医療ポッドキャスト · host Go Ito
在宅で医療用麻薬を使っている患者さんの自宅には、定期薬とレスキュー薬が混在することがあります。定期薬は毎日決まった量が減りますが、レスキュー薬は痛みや呼吸困難が出たときだけ使うため、日によって減り方がまちまちです。その結果、「いま何錠・何枚あるか」が数えにくくなり、在庫が過量になっていても、逆に足りなくなりそうでも、気づきにくくなります。残薬を数えることは、単なる在庫確認ではありません。一包化の袋が日付通りに減っているか、PTPシート(錠剤の個別包装シート)に押し出されていない錠剤が積んでいないか、貼付剤の枚数が合っているか、こうした確認は服薬状況そのものの観察です。残薬が増えているとき、それは飲み忘れだけでなく、飲み込みにくくなっている変化、副作用への不安、あるいは痛みのコントロールができていることのサインかもしれません。在庫の見える化は、1人の職種が担うよりも、訪問薬剤師・訪問看護師・ケアマネジャー・家族が「同じ数え方」を共有してこそ機能します。「数えるのは薬剤師の仕事」と切り分けてしまうと、次の訪問までのあいだの変化が誰にも見えないまま積み重なります。本資料では、定期薬とレスキュー薬が混在する場面での残薬の数え方、見える化のしかた、そして不動在庫・過量をどう早期に拾うかを整理します。ポイントは、①レスキューがある場合の在庫の読み方、②訪問のたびに数える習慣と観察、③不動在庫を早期に拾う仕組みの3つです。
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