EPISODE · Jul 12, 2026 · 15 MIN
217鼻からのチューブ(経鼻栄養)と胃ろう ―― 違い・選び方・やめるという選択
from おうちで診る医療|名古屋発!ごうホームクリニックの在宅医療ポッドキャスト · host Go Ito
「もう口から食べられなくなったので、鼻からチューブを入れるか、胃ろうを作るか、決めてください」。病院でそう告げられたとき、多くのご家族は言葉を失います。「チューブ」も「胃ろう」も、ふだんの生活には出てこない言葉です。しかも入院期限が迫るなかで、短時間の説明だけで決断を迫られることが少なくありません。「一度入れたら、もう一生このままなのか」「口から食べる望みは、完全になくなってしまうのか」――そうした不安を抱えたまま在宅医療につながるご家族に、私たちは数多く出会ってきました。厚生労働省の調査でも、高齢化に伴い経管栄養(口以外からの栄養摂取)を必要とする方は年々増えており、在宅・施設・病院のいずれの療養場所でも共通の課題となっています。一方で、日本摂食嚥下リハビリテーション学会など専門学会は、経管栄養の導入を検討する前に「本当に口から食べる可能性がないか」を十分に評価することの重要性を繰り返し発信しています。栄養摂取の方法を決めることは、実は「これからどう生きていきたいか」を考えることと切り離せません。この選択が難しいのは、医学的な正解が一つに定まらないからです。経鼻栄養(鼻からのチューブ)と胃ろうにはそれぞれ長所と短所があり、しかもどちらも「一度決めたら変更できない終着点」ではありません。状態や本人の希望に応じて、あとから選び直すことも、減らすことも、やめることもできます。この「途中で変えられる」という事実こそ、決断の重荷を軽くする最初の鍵です。在宅医療の現場に立つ私たちが感じるのは、「鼻からのチューブ」と「胃ろう」という言葉そのものへの漠然とした怖さが、ご家族の判断を難しくしているという事実です。実際にどちらも、正しく管理すれば在宅生活と十分に両立でき、外出も入浴も、これまでどおりの暮らしを大きく制限するものではありません。まずは正確な情報を知ることが、不安を少しずつ和らげる第一歩になります。本資料では、ご家族と現場の支援者の双方が押さえておきたい実践知を、①鼻からのチューブと胃ろうの違い、②その前に確認したい「本当に口から食べられないか」という視点、③選ぶ・やめるを家族だけで背負わないための考え方、という3つの観点から整理します。
Embed this episode
Ready to play
217鼻からのチューブ(経鼻栄養)と胃ろう ―― 違い・選び方・やめるという選択
No transcript for this episode yet
Similar Episodes
No similar episodes found.
Similar Podcasts
No similar podcasts found.